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GUIDE / TOC-KEI

TOC計とは?全有機体炭素計の種類(燃焼式・湿式・紫外線酸化・導電率式)と、ラボ用・オンライン型、測定範囲・価格の選び方

水道・製薬用水・排水・半導体の超純水の有機物を炭素の量で測るTOC計(全有機体炭素計)の3つの種類、燃焼式と湿式の違い、TOCとCOD・BODの違い、ラボ用とオンライン型の使い分けを、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

TOC計は、水中の有機物の量を、有機体炭素の総量(TOC)⁠と⁠し⁠て測る分析機器です。全有機体炭素計とも呼びます。有機物を酸化するしかたで、燃焼式・湿式・紫外線酸化・導電率式の3つに分かれます。濃い排水なら燃焼式、純水や製薬用水なら湿式、半導体の超純水なら紫外線酸化・導電率式が合います。値段はどのメーカーも公開しておらず、見積もりで決まります。

TOC計とは

TOC計は、水中の有機物を有機体炭素の総量(炭素量)⁠と⁠し⁠て測る分析機器です。水道水の水質管理、製薬用水の品質試験、工場排水の監視、半導体工場の超純水の管理などで使います。

BODやCODは、生物や酸化剤の能力に値が左右されます。TOCは有機物の量が炭素の量でそのまま表れるので、量の物差しとして比べやすい値です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るTOC計と、海外メーカーの日本法人が売る自社グループのTOC計を、代表の型番の単位で載せています。他社の製品を取り扱う代理店の品、COD計など別の項目を測る水質計、消耗品だけの製品は載せていません。

3つの種類

  • 燃焼式は、試料を電気炉で燃やして酸化し、赤外線で二酸化炭素を測ります。島津製作所のTOC-L CSH、東レエンジニアリングDソリューションズのTOC-210S、アナリティクイエナのmulti N/C 2300、エレメンターのvario TOC cubeがこの方式です
  • 湿式は、酸化剤や紫外線で酸化し、赤外線で二酸化炭素を測ります。東レのTOC-780H、アナリティクイエナのmulti N/C 4300 UV、ハックのQbD1200+、ティ・アンド・シー・テクニカルのエボリューションIIIがこの方式です
  • 紫外線酸化・導電率式は、紫外線で酸化し、導電率の変化からTOCを読みます。島津のTOC-1000e Sと、ティ・アンド・シー・テクニカルのアキュラIIがこの方式です

燃焼式と湿式の違い

  • 燃焼式は、環境水などの濃い試料に向きます。懸濁物や難分解性の有機物も酸化できます
  • 湿式は、純水などの薄い試料に向きます。酸化剤や窒素ガスを使う機種が多くあります
  • 紫外線酸化・導電率式は、導電率の低い超純水に限って使います。試薬やキャリアガスを使わない機種があります

測定範囲と検出限界

  • 島津のTOC-L CSHは、4μg/L〜30,000mg/Lまでを1台で測れます
  • アナリティクイエナのmulti N/C 2300は、測定範囲が0〜30,000mg/L、検出限界が50μg/Lです
  • 島津のTOC-1000e Sは、測定範囲が0〜500μg/L、検出限界が0.02μg/Lです
  • ティ・アンド・シー・テクニカルのTAC-ACCURA-SXIIは、測定範囲が0.01〜30.000ppbです

ラボ用とオンライン型

  • ラボ用は、試料を採ってきて1検体ずつ測ります。オートサンプラーで並べて測れる機種が多くあります
  • オンライン型は、ラインにつないで測り続けます。排水の監視なら東レのTOC-210S、回収水ならティ・アンド・シー・テクニカルのエボリューションIIIがあります
  • 総量規制のエリアでも、CODとの相関が取れればTOC計で監視できます

選ぶときの順番

選ぶときは「測る水の濃さ」「ラボかオンラインか」「規制や薬局方」の3つを先に決めます。

  • 測る水の濃さで方式を決めます。濃い排水に超純水用の機種は使えません
  • 製薬用水なら、日米欧の3局の薬局方に合わせたハックのQbD1200+のような機種を見ます
  • 手入れの手間も比べます。湿式の東レTOC-780Hは、リン酸溶液と過硫酸ソーダ溶液をそれぞれ月5〜5.5L使います
  • 値段は公開されていないので、型番と測る水を決めてから見積もりを取ります
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