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水道・製薬用水・排水・半導体の純水で、水中の有機物の量を測るTOC計を選ぶ、品質管理・環境・設備・購買の担当の方へ

TOC計(全有機体炭素計)のメーカー6社比較【2026年】

TOC計は、水中の有機物の量を、
有機体炭素の総量として測る分析機器です。

ABOUT

TOC計とは

比較表を見る ↓

TOC計とは、水道・製薬用水・排水・半導体の超純水に含まれる有機物の量を、
有機体炭素の総量(TOC)⁠と⁠し⁠て測る分析機器です。
全有機体炭素計・TOCアナライザーとも呼びます。

製品の特長

  • 有機物の量を炭素で表す(生物や酸化剤の能力に左右されない)
  • 酸化のしかたで選べる(燃焼式・湿式・紫外線酸化・導電率式)
  • ラボ用とオンライン型がある(1検体ずつ測るか、ラインで測り続けるか)

使うメリット

  • 測る時間が短い(数分で1回の測定が終わる機種が多い)
  • 超純水から排水まで測れる(機種によって測定範囲が大きく違う)
  • 水質の変化をすぐ拾える(オンライン型は連続で監視できる)

選ぶときに注意すること

  1. 測る水の濃さで方式を選ぶ。濃い排水に超純水用の機種は使えない
  2. 燃焼式は触媒・燃焼管、湿式は酸化剤・ガス、紫外線式はUVランプを替える
  3. 総量規制に使うときは、CODとの相関を先に取る
  4. 導電率式は、導電率の低い超純水にしか使えない
  5. 値段は公開されておらず、見積もりで決まる

※仕様は各メーカーの公式の製品ページによる。燃焼式と湿式の使い分け、TOCとCOD・BODの違いは東レエンジニアリングDソリューションズの解説による。

LIST

TOC計の比較表

TOC計(全有機体炭素計)10製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

燃焼式(燃焼触媒酸化)

4製品
株式会社アナリティクイエナジャパンTOC分析装置 multi N/C 2300粒子の多い試料・少量試料の分析口コミを書く要見積

マイクロシリンジで直接注入するので、粒子や油分の多い試料でも流路が詰まりにくい燃焼式です。測定範囲は0〜30,000mg/Lで、希釈せずに測れます。固体モジュールや窒素の検出器は後から足せます。

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(研究用途)
測定範囲
0〜30,000mg/L
検出限界
50μg/L
測定時間
3〜5分
酸化と検出
燃焼触媒酸化(最高950℃)
測る水
粒子・油分の多い液体、少量の試料
寸法・質量
513×547×464mm
記載なし
電源
公式ページへ詳細・仕様
エレメンター・ジャパン株式会社TOC/TNb分析装置 vario TOC cube液体と固体の両方を測る分析室口コミを書く要見積

最大1,200℃の燃焼炉で、液体も固体も1台で測れる燃焼式です。固体は最大2gまで入れられ、液体モードとの切り替えも簡単です。キャリアガスにヘリウムを使いません。

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(オートサンプラーで無人運転)
測定範囲
数ppb〜⁠⁠⁠数%
酸化と検出
高温燃焼触媒酸化(最大1,200℃)
測る水
液体・固体(固体は最大2g)
記載なし
検出限界・測定時間・寸法・質量・電源
公式ページへ詳細・仕様
株式会社島津製作所TOC計 TOC-L CSH超純水から排水まで1台で測る分析室口コミを書く要見積

4μg/Lから30,000mg/Lまでを1台で測れる燃焼式のラボ機です。680℃の燃焼触媒酸化で、懸濁物や難分解性の有機物も酸化できます。TN(全窒素)や固体・ガス試料はオプションで足せます。

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(スタンドアロン)
測定範囲
4μg/L〜30,000mg/L
検出限界
4μg/L
酸化と検出
680℃燃焼触媒酸化
測る水
水試料(オプションで固体・ガス)
寸法・質量
W340×D660×H480mm、約35kg
記載なし
測定時間・電源
公式ページへ詳細・仕様
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社オンラインTOC計 TOC-210S排水・放流水の常時監視口コミを書く要見積

650℃の低温密封燃焼で、排水をオンラインで測り続ける燃焼式の機種です。燃焼時のミストの影響が小さく、プレフィルター1枚で検出器の汚れを防ぎます。多流路のTOC-210Mや希釈付きのTOC-210SDもあります。

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
オンライン(1流路)
測定範囲
0-5〜1,000mg/L(オプション0-150〜3,000mg/L)
測定時間
4分〜(TC)、5分〜(TOC)
酸化と検出
650℃低温密封燃焼
測る水
河川・湖沼・海域・工場排水
寸法・質量
592(W)×500(D)×1570(H)mm
電源
AC100V、600VA
記載なし
検出限界
公式ページへ詳細・仕様

湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)

4製品
株式会社アナリティクイエナジャパンTOC分析装置 multi N/C 4300 UV製薬の超純水のラボ分析口コミを書く要見積

過硫酸塩などの酸化剤を使わず、強い紫外線だけで酸化する湿式のラボ機です。検出限界は1μg/Lで、製薬の超純水を測るのに向きます。UVリアクターは2波長で、安定な炭素化合物も酸化します。

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
ラボ(製薬の超純水)
測定範囲
0〜10,000mg/L
検出限界
1μg/L
測定時間
3〜5分
酸化と検出
湿式紫外線酸化(酸化剤なし)
測る水
超純水、製薬用水
寸法・質量
513×547×464mm
記載なし
電源
公式ページへ詳細・仕様
株式会社ティ・アンド・シー・テクニカルオンラインTOC計 エボリューションIII回収水ラインの連続監視口コミを書く要見積

自社で設計した6連シリンダーの曝気槽で、濃い無機炭素を連続で取り除く湿式のオンライン機です。過酸化水素やオゾンを含む回収水も続けて測れます。上位機種は高アルカリの試料にも使えます。

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
オンライン(連続)
測定範囲
0〜2,000ppb、0〜30.0ppm、0〜50ppm
測定時間
連続測定、90%応答約5分(標準シリンダー)
酸化と検出
連続湿式酸化、NDIR
測る水
過酸化水素・オゾンを含む回収水
寸法・質量
1250(H)×480(W)×400(D)mm、約60kg
記載なし
検出限界・電源
公式ページへ詳細・仕様
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社超純水用TOC計 TOC-780H純水ラインの連続監視口コミを書く要見積

紫外線と酸化剤で酸化し、赤外線で炭酸ガスを測る湿式の連続測定機です。90%応答は5分以内で、純水の変化をすぐ拾えます。キャスター付きの自立盤で、窒素ガスと試薬を使います。

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
オンライン・オフライン(自立キュービクル)
測定範囲
0〜1mg/L、0〜10mg/L
測定時間
連続測定、90%応答5分以内
酸化と検出
低温湿式紫外線酸化、赤外分析
測る水
半導体の純水、上水道、製薬・食品の用水
寸法・質量
600W×550D×1,370Hmm、約150kg
電源
AC100V、約500VA
記載なし
検出限界
公式ページへ詳細・仕様
ハックジャパン株式会社ラボ用TOC計 QbD1200+製薬用水・純水の品質試験口コミを書く要見積

日米欧の3局の薬局方に合わせて作った、製薬向けの湿式ラボ機です。管理PCを使わずにデータの完全性を守る作りです。測定レンジは0.4ppb〜100ppmです。

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
ラボ用
測定範囲
0.4ppb〜100ppm
測定時間
4.5分〜
酸化と検出
湿式UV酸化、NDIR
測る水
純水、製薬用水、上水
寸法・質量
W320×D507×H410mm(本体)
電源
100〜240VAC
記載なし
検出限界
公式ページへ詳細・仕様

紫外線酸化・導電率式

2製品
株式会社島津製作所オンラインTOC計 TOC-1000e S半導体工場の超純水の常時監視口コミを書く要見積

半導体の超純水向けに作った、検出限界0.02μg/Lのオンライン機です。尿素のような難分解性の有機物を見るため、導電率測定方式を採っています。本体は約3.0kgで、測定周期は5分から選べます。

酸化のしかた
紫外線酸化・導電率式
設置
オンライン(超純水)
測定範囲
0〜500μg/L
検出限界
0.02μg/L
測定時間
測定周期5分・10分・15分・30分
酸化と検出
UV酸化・導電率測定
測る水
超純水(試料導電率0.1μS/cm以下)
寸法・質量
W270×H180×D140mm、約3.0kg
電源
AC100〜240V、50/60Hz、100VA
公式ページへ詳細・仕様
株式会社ティ・アンド・シー・テクニカルTOC計 アキュラII TAC-ACCURA-SXII超々純水ラインのインライン監視口コミを書く要見積

試薬もキャリアガスも使わず、UVで酸化して導電率で読むインライン機です。測定範囲は0.01〜30.000ppbで、TOC 1ppb以下の超々純水に使えます。本体はDC24Vで動き、ACアダプターが付きます。

酸化のしかた
紫外線酸化・導電率式
設置
インライン(連続)
測定範囲
0.01〜30.000ppb
酸化と検出
UV酸化導電率検出
測る水
超々純水(TOC 1ppb以下)
寸法・質量
W327×H216.5×D369mm
電源
DC24V(ACアダプター100〜240VAC)
記載なし
検出限界・測定時間
公式ページへ詳細・仕様

燃焼式(燃焼触媒酸化)4製品

株式会社アナリティクイエナジャパン

TOC分析装置 multi N/C 2300

粒子の多い試料・少量試料の分析

マイクロシリンジで直接注入するので、粒子や油分の多い試料でも流路が詰まりにくい燃焼式です。測定範囲は0〜30,000mg/Lで、希釈せずに測れます。固体モジュールや窒素の検出器は後から足せます。

コスト要見積

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(研究用途)
測定範囲
0〜30,000mg/L
検出限界
50μg/L
測定時間
3〜5分
酸化と検出
燃焼触媒酸化(最高950℃)
測る水
粒子・油分の多い液体、少量の試料
寸法・質量
513×547×464mm
記載なし
電源
公式ページへ
エレメンター・ジャパン株式会社

TOC/TNb分析装置 vario TOC cube

液体と固体の両方を測る分析室

最大1,200℃の燃焼炉で、液体も固体も1台で測れる燃焼式です。固体は最大2gまで入れられ、液体モードとの切り替えも簡単です。キャリアガスにヘリウムを使いません。

コスト要見積

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(オートサンプラーで無人運転)
測定範囲
数ppb〜⁠⁠⁠数%
酸化と検出
高温燃焼触媒酸化(最大1,200℃)
測る水
液体・固体(固体は最大2g)
記載なし
検出限界・測定時間・寸法・質量・電源
公式ページへ
株式会社島津製作所

TOC計 TOC-L CSH

超純水から排水まで1台で測る分析室

4μg/Lから30,000mg/Lまでを1台で測れる燃焼式のラボ機です。680℃の燃焼触媒酸化で、懸濁物や難分解性の有機物も酸化できます。TN(全窒素)や固体・ガス試料はオプションで足せます。

コスト要見積

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
ラボ(スタンドアロン)
測定範囲
4μg/L〜30,000mg/L
検出限界
4μg/L
酸化と検出
680℃燃焼触媒酸化
測る水
水試料(オプションで固体・ガス)
寸法・質量
W340×D660×H480mm、約35kg
記載なし
測定時間・電源
公式ページへ
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社

オンラインTOC計 TOC-210S

排水・放流水の常時監視

650℃の低温密封燃焼で、排水をオンラインで測り続ける燃焼式の機種です。燃焼時のミストの影響が小さく、プレフィルター1枚で検出器の汚れを防ぎます。多流路のTOC-210Mや希釈付きのTOC-210SDもあります。

コスト要見積

酸化のしかた
燃焼式(燃焼触媒酸化)
設置
オンライン(1流路)
測定範囲
0-5〜1,000mg/L(オプション0-150〜3,000mg/L)
測定時間
4分〜(TC)、5分〜(TOC)
酸化と検出
650℃低温密封燃焼
測る水
河川・湖沼・海域・工場排水
寸法・質量
592(W)×500(D)×1570(H)mm
電源
AC100V、600VA
記載なし
検出限界
公式ページへ

湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)4製品

株式会社アナリティクイエナジャパン

TOC分析装置 multi N/C 4300 UV

製薬の超純水のラボ分析

過硫酸塩などの酸化剤を使わず、強い紫外線だけで酸化する湿式のラボ機です。検出限界は1μg/Lで、製薬の超純水を測るのに向きます。UVリアクターは2波長で、安定な炭素化合物も酸化します。

コスト要見積

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
ラボ(製薬の超純水)
測定範囲
0〜10,000mg/L
検出限界
1μg/L
測定時間
3〜5分
酸化と検出
湿式紫外線酸化(酸化剤なし)
測る水
超純水、製薬用水
寸法・質量
513×547×464mm
記載なし
電源
公式ページへ
株式会社ティ・アンド・シー・テクニカル

オンラインTOC計 エボリューションIII

回収水ラインの連続監視

自社で設計した6連シリンダーの曝気槽で、濃い無機炭素を連続で取り除く湿式のオンライン機です。過酸化水素やオゾンを含む回収水も続けて測れます。上位機種は高アルカリの試料にも使えます。

コスト要見積

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
オンライン(連続)
測定範囲
0〜2,000ppb、0〜30.0ppm、0〜50ppm
測定時間
連続測定、90%応答約5分(標準シリンダー)
酸化と検出
連続湿式酸化、NDIR
測る水
過酸化水素・オゾンを含む回収水
寸法・質量
1250(H)×480(W)×400(D)mm、約60kg
記載なし
検出限界・電源
公式ページへ
東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社

超純水用TOC計 TOC-780H

純水ラインの連続監視

紫外線と酸化剤で酸化し、赤外線で炭酸ガスを測る湿式の連続測定機です。90%応答は5分以内で、純水の変化をすぐ拾えます。キャスター付きの自立盤で、窒素ガスと試薬を使います。

コスト要見積

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
オンライン・オフライン(自立キュービクル)
測定範囲
0〜1mg/L、0〜10mg/L
測定時間
連続測定、90%応答5分以内
酸化と検出
低温湿式紫外線酸化、赤外分析
測る水
半導体の純水、上水道、製薬・食品の用水
寸法・質量
600W×550D×1,370Hmm、約150kg
電源
AC100V、約500VA
記載なし
検出限界
公式ページへ
ハックジャパン株式会社

ラボ用TOC計 QbD1200+

製薬用水・純水の品質試験

日米欧の3局の薬局方に合わせて作った、製薬向けの湿式ラボ機です。管理PCを使わずにデータの完全性を守る作りです。測定レンジは0.4ppb〜100ppmです。

コスト要見積

酸化のしかた
湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)
設置
ラボ用
測定範囲
0.4ppb〜100ppm
測定時間
4.5分〜
酸化と検出
湿式UV酸化、NDIR
測る水
純水、製薬用水、上水
寸法・質量
W320×D507×H410mm(本体)
電源
100〜240VAC
記載なし
検出限界
公式ページへ

紫外線酸化・導電率式2製品

株式会社島津製作所

オンラインTOC計 TOC-1000e S

半導体工場の超純水の常時監視

半導体の超純水向けに作った、検出限界0.02μg/Lのオンライン機です。尿素のような難分解性の有機物を見るため、導電率測定方式を採っています。本体は約3.0kgで、測定周期は5分から選べます。

コスト要見積

酸化のしかた
紫外線酸化・導電率式
設置
オンライン(超純水)
測定範囲
0〜500μg/L
検出限界
0.02μg/L
測定時間
測定周期5分・10分・15分・30分
酸化と検出
UV酸化・導電率測定
測る水
超純水(試料導電率0.1μS/cm以下)
寸法・質量
W270×H180×D140mm、約3.0kg
電源
AC100〜240V、50/60Hz、100VA
公式ページへ
株式会社ティ・アンド・シー・テクニカル

TOC計 アキュラII TAC-ACCURA-SXII

超々純水ラインのインライン監視

試薬もキャリアガスも使わず、UVで酸化して導電率で読むインライン機です。測定範囲は0.01〜30.000ppbで、TOC 1ppb以下の超々純水に使えます。本体はDC24Vで動き、ACアダプターが付きます。

コスト要見積

酸化のしかた
紫外線酸化・導電率式
設置
インライン(連続)
測定範囲
0.01〜30.000ppb
酸化と検出
UV酸化導電率検出
測る水
超々純水(TOC 1ppb以下)
寸法・質量
W327×H216.5×D369mm
電源
DC24V(ACアダプター100〜240VAC)
記載なし
検出限界・測定時間
公式ページへ
Q&A

TOC計選びで、よくある疑問

購買担当の疑問TOC計の価格は、いくら?

今回載せた6社は、どこも値段を公開していません。方式・測定範囲・オートサンプラーなどの組み合わせで変わるので、型番と測る水を決めてから見積もりを取ります。

設備担当の疑問TOC計の燃焼式と湿式の違いは?

燃焼式は試料を電気炉で燃やして酸化し、環境水などの濃い試料に向きます。湿式は酸化剤を加えて酸化し、純水などの薄い試料に向きます。島津のTOC-L CSHは680℃燃焼触媒酸化、東レのTOC-780Hは低温湿式紫外線酸化です。

設備担当の疑問TOCとCOD・BODの違いは?

BODやCODは生物や酸化剤の能力に値が左右されます。TOCは有機物の量が炭素の量でそのまま表れるので、量の物差しとして比べやすい値です。東レはTOC計がJIS K 0805に準拠していると案内しています。

施設管理の疑問超純水・半導体の純水を測るTOC計は?

島津のTOC-1000e Sは半導体製造プロセス向けで、測定範囲0〜500μg/L、検出限界0.02μg/Lです。ティ・アンド・シー・テクニカルのアキュラIIのTAC-ACCURA-SXIIは0.01〜30.000ppbで、TOC 1ppb以下の超々純水に使えます。

工場長の疑問工場排水を常時監視するTOC計は?

東レのTOC-210Sは650℃の低温密封燃焼で、0-5〜1,000mg/Lをオンラインで測ります。測定周期はTOCで5分〜です。総量規制のエリアでも、CODとの相関が取れればTOC計で監視できます。

設備担当の疑問ラボ用とオンライン型の違いは?

ラボ用は試料を採ってきて1検体ずつ測り、オートサンプラーで並べて測れます。オンライン型はラインにつないで測り続け、値の変化をすぐ拾います。アナリティクイエナのmulti N/C 2300はラボ用、ティ・アンド・シー・テクニカルのエボリューションIIIはオンライン型です。

設備担当の疑問製薬用水(日本薬局方)のTOC測定に使える機種は?

ハックのQbD1200+は日米欧の3局の薬局方に合わせたラボ用で、測定レンジは0.4ppb〜100ppmです。アナリティクイエナのmulti N/C 4300 UVは酸化剤を使わない湿式で、検出限界は1μg/Lです。

設備担当の疑問TOC計の測定範囲と検出限界は?

機種で大きく違います。島津のTOC-L CSHは4μg/L〜30,000mg/L、アナリティクイエナのmulti N/C 2300は0〜30,000mg/Lで検出限界50μg/Lです。超純水用の島津TOC-1000e Sは検出限界0.02μg/Lです。

設備担当の疑問TOCの測り方(TC-IC法とNPOC)は?

全炭素(TC)⁠か⁠ら無機炭素(TIC)を差し引いて求める方法と、先に無機炭素を取り除いてから有機炭素を直接測る方法があります。後者で測った値をNPOC(不揮発性有機炭素)と呼びます。

施設管理の疑問TOC計の手入れと、試薬・ガスの量は?

湿式の東レTOC-780Hは、リン酸溶液と過硫酸ソーダ溶液をそれぞれ月5〜5.5L使い、窒素ガスも使います。ティ・アンド・シー・テクニカルのアキュラIIは試薬もキャリアガスも使いません。燃焼式は触媒や燃焼管を替えます。

経営者の疑問TOC計のトップシェアのメーカーは?

島津製作所は、1985年に680℃燃焼触媒酸化方式を開発し、燃焼式TOC計の世界シェアもトップだと公式サイトで案内しています(メーカー自身の案内)。

TYPES

TOC計の酸化のしかたの違い

燃焼式(燃焼触媒酸化)

試料を電気炉で燃やして有機物を二酸化炭素にし、赤外線で測る方式です。懸濁物や難分解性の有機物まで酸化でき、排水・環境水など濃い試料に強い方式です。触媒や燃焼管は定期的に替えます。

向いている使い方

  • 工場排水・放流水の監視
  • 懸濁物の多い試料
  • 濃い試料から純水まで1台で測る

根拠:燃焼式TOC計は、測定試料を電気炉で燃焼酸化させて測定します。環境水などの高濃度帯での測定に最適です。(出典5)

この酸化のしかたの4製品を表で見る

湿式(紫外線・酸化剤+赤外線)

試料に酸化剤を加えるか紫外線を当てて有機物を酸化し、出た二酸化炭素を赤外線で測る方式です。純水や製薬用水のような薄い試料に向きます。酸化剤や窒素ガスを使う機種が多く、その分の手間がかかります。

向いている使い方

  • 製薬用水・純水の品質試験
  • 純水ラインの連続監視
  • 回収水の監視

根拠:湿式TOC計は、測定試料に酸化剤を添加し化学的に酸化させて測定します。純水などの低濃度帯での測定に最適です。(出典5)

この酸化のしかたの4製品を表で見る

紫外線酸化・導電率式

試料に紫外線を当てて有機物を酸化し、そのときの導電率の変化からTOCを読む方式です。試薬やキャリアガスを使わない機種が多く、本体も小さくまとまります。導電率の低い超純水に限って使います。

向いている使い方

  • 半導体工場の超純水
  • 製薬の注射用水
  • 配管に付けて常時監視

根拠:測定原理 | | UV酸化・導電率測定方法(出典3)

この酸化のしかたの2製品を表で見る
MAKERS

TOC計の主なメーカー6社

株式会社アナリティクイエナジャパン

マイクロシリンジで直接注入するので、粒子や油分の多い試料でも流路が詰まりにくい燃焼式です。

神奈川県

エレメンター・ジャパン株式会社

最大1,200℃の燃焼炉で、液体も固体も1台で測れる燃焼式です。

神奈川県

株式会社島津製作所

4μg/Lから30,000mg/Lまでを1台で測れる燃焼式のラボ機です。

京都府

株式会社ティ・アンド・シー・テクニカル

自社で設計した6連シリンダーの曝気槽で、濃い無機炭素を連続で取り除く湿式のオンライン機です。

東京都

東レエンジニアリングDソリューションズ株式会社

650℃の低温密封燃焼で、排水をオンラインで測り続ける燃焼式の機種です。

東京都

ハックジャパン株式会社

日米欧の3局の薬局方に合わせて作った、製薬向けの湿式ラボ機です。

東京都

出典
  1. 島津製作所 全有機体炭素計(TOC)
  2. 島津製作所 TOC-Lシリーズ
  3. 島津製作所 TOC-1000e S ⁠⁠⁠⁠⁠⁠仕様
  4. 東レエンジニアリングDソリューションズ TOC-210シリーズ
  5. 東レエンジニアリングDソリューションズ TOC-780
  6. アナリティクイエナジャパン multi N/C 2300
  7. アナリティクイエナジャパン multi N/C 4300 UV
  8. エレメンター・ジャパン vario TOC cube
  9. ハックジャパン QbD1200+
  10. ティ・アンド・シー・テクニカル エボリューションIII
  11. ティ・アンド・シー・テクニカル アキュラII
掲載基準

水道・製薬用水・排水・半導体の純水などで、水中の全有機体炭素(TOC)を測る業務用のTOC計のうち、自社で作る会社か、海外メーカーの日本法人が自社グループの製品として売るもので、公式サイトで今案内していて、酸化のしかた・測定範囲を公式の文字で確かめられたものを型番単位で載せています。ラボで1検体ずつ測る型と、ラインにつないで連続で測るオンライン型の両方を含めます。COD計・BOD計・TOD計・全窒素全りん計などTOC以外を測る水質計、試料中の炭素・窒素・硫黄を燃やして測る元素分析装置(genso-bunseki-souchi)、標準液・触媒などの消耗品やオートサンプラーだけの製品は対象外です。東亜ディーケーケーが売るBioTectorと、セントラル科学が売るSieversは他社の製品の取り扱いのため載せていません(BioTectorを作るハックは日本法人のハックジャパンのラボ用の型を載せています)。メトラー・トレドは公式サイトが取得を拒み仕様を確かめられなかったため載せていません。エレメンター・ジャパンのvario TOC cubeは、公式ページに測定時間・寸法の記載がありません。値段はどのメーカーも公開していないため、どの製品も要見積です。1社1〜2製品とし、海外ブランドの輸入販売元・総代理店が売る品、中古、販売終了品は除いています。

TOC計(全有機体炭素計)を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

CITE

引用

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