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GUIDE / SURFACE-AREA-ANALYZER

比表面積測定装置とは?BET比表面積計の種類(定容量法・流動法・ブレーン法)と⁠、測定範囲・検体数・前処理・価格の選び方

粉体・触媒・電池材料・セメントの表面積を測る比表面積測定装置の3つの方式、BET1点法と多点法の違い、前処理とガスの用意、多検体を測るときの型の選び方、ブレーン法の器具の値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

比表面積測定装置は、粉や多孔質の材料の1gあたりの表面積を測る装置です。BET比表面積計とも呼びます。測り方で、ガスの圧力から吸着量を出す定容量法、混合ガスを流す流動法、粉の層に空気を通す空気透過法(ブレーン法)に分かれます。選ぶときは「細孔分布まで要るか」「1日に何検体測るか」「セメントのJIS試験か」の3つを先に決めます。

比表面積測定装置とは

比表面積測定装置は、粉や多孔質の材料の1gあたりの表面積(比表面積)を測る装置です。ガス吸着法の装置は、液体窒素で冷やした試料に吸着した窒素の量から、BET法で比表面積を出します。電池材料・触媒・薬・化粧品・セラミックス・セメント・トナーなどの品質管理と研究開発で使います。

比較ページには、メーカーが自社で作るか自社の型番で売る比表面積測定装置を、代表の型の単位で載せています。粒子径分布測定装置、真密度計、前処理装置だけの販売、代理店が売る他社製品は載せていません。

3つの方式

  • 定容量法(ガス吸着・細孔分布兼用)は⁠、試料管にガスを少しずつ入れ、圧力の変化から吸着量を出します。BET比表面積の評価では、ふつうこの方式を使います。例はマイクロトラック・ベルの BELSORP MINI X ⁠⁠⁠です
  • 流動法(BET1点法・多点法)は⁠、窒素とヘリウムの混合ガスを流し、ガスの濃さの変化から吸着量を出します。操作が簡単で短い時間で測れるので、品質管理で使います。例はマイクロトラック・ベルの BELSORP MR1、マウンテックの Macsorb、堀場製作所の SA-9603MP ⁠⁠です
  • 空気透過法(ブレーン法)は⁠、粉を詰めたセルに空気を通し、通り抜ける速さから比表面積を出します。セメントの粉末度を JIS R 5201 で測るのに使います。例はマルイの MIC-313-0-01 と、筒井理化学器械のブレーン比表面積測定器です

測定範囲と細孔分布

  • ガス吸着法の装置は、どれも0.01m²/gから測れます
  • マウンテックの Macsorb は、上は4,000m²/gまで測れます
  • 堀場製作所の SA-9603MP は、約0.01〜2,000m²/gです
  • 細孔分布まで測れるのは定容量法で、BELSORP MINI X は0.7〜500nmの細孔分布を測ります

測定時間と検体の数

  • 流動法は1検体が短く、Macsorb は約10分、BELSORP MR1 は約15分です。どちらも前処理の時間は入っていません
  • BELSORP MINI X は、迅速BETモードでBET多点法を20分以内で測ります
  • 検体が多いなら、Macsorb HM model-1230 は30検体を無人で続けて測れます。BELSORP MINI X は最大4検体、SA-9603MP は3検体を同時に測ります

前処理とガスの用意

  • ガス吸着法は、測る前に試料を加熱と真空で処理し、表面に付いた水分やガスを抜きます
  • BELSORP MR1 と Macsorb は、前処理(脱気)の温度が最大400℃です。BELSORP MINI X は、測定ポートの前処理ヒーターで50〜450℃に温められます
  • 流動法は混合ガスを使います。Macsorb の1点法は、純窒素と、窒素30%・ヘリウム70%の混合ガスです
  • SA-9603MP は、MFCが窒素とヘリウムを混ぜて多点法のガスを作ります
  • 試料は液体窒素で冷やして測ります。BELSORP MINI X のデュワー瓶は容積2Lで、保持時間は30時間です

ブレーン法の器具と値段

  • マルイのブレーン空気透過装置は、透過セルとプランジャーがステンレス製で、マノメーターにコックが付きます。ろ紙・標準セメント・セメント協会の検査付きプランジャーを部材でそろえられます
  • 値段を公式に出しているのは筒井理化学器械で、ブレーン比表面積測定器が187,000円(税別・本体のみ)、リー・ナース比表面積測定器が1,100,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ガス吸着の装置は、どのメーカーも値段を公式に出していません
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