口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / RING-GAUGE

リングゲージとは?限界・ねじ・マスターの違いと使い方・公差・材質の選び方

軸の外径を検査する限界リングゲージ、おねじを検査するねじリングゲージ、内径測定器の基準を合わせるマスターリングの違いを整理。通り止まり、GR・NR、呼び寸法と実測値、鋼・超硬・セラミックス、公式価格をまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

リングゲージは、リング状の内側を基準に、軸やおねじを検査したり、内径測定器の基準を合わせたりするゲージです。軸の合否判定には限界リング、おねじにはねじリング、測定器のゼロ点合わせにはマスターリングを使います。発注前に、検査対象・呼び寸法・公差や等級・材質・通り止まりをそろえます。

リングゲージとは

内側を決めた寸法に仕上げたリング状のゲージです。限界型は通り側と止り側で軸の合否を調べ、マスター型はシリンダーゲージやホールテストなどの基準合わせに使います。マスターリングは、セットリング・セッティングリングとも呼びます(測範社の説明)⁠。

リングゲージの比較ページは、工場・検査室向けの製品を対象にしています。指輪の号数を調べる家庭用のリングゲージや、寸法を読み取るノギス・マイクロメータ、測定値を示すダイヤルゲージ本体は含めていません。

用途で分ける3つの種類

  • 限界リングは、ねじのない軸の外径を検査します。新潟精機のLR10-h7は、呼び10mm・h7の軸に使う一対のゲージです
  • ねじリングは、おねじをねじ込んで検査します。OSGのLG-GR M10×1.5-6gは通り側、LG-NR M10×1.5-6gは止り側で、同じねじを検査するために組み合わせます
  • マスターリングは、内径測定器の基準を合わせます。ミツトヨの177-146は鋼製の呼び50.0mm、177-429はセラミックス製の呼び20.0mmです

出典は、新潟精機の限界型、OSGのゲージ在庫表、ミツトヨのセットリングです。

通り・止まりの使い方

平滑な軸の検査では、通り側が軸を通り抜け、止り側が入らずに止まれば合格です。軸の最大許容寸法と最小許容寸法に合わせた一対を使います。呼び寸法だけを合わせたマスターリングで代用せず、検査する軸の公差を指定します(測範社の限界リングの説明)⁠。

メートルねじのJIS(ISO)方式では、通り側GRが無理なく通り抜け、止り側NRが2回転を超えてねじ込まれないことを確認します。これは測範社のメートルねじ新JISの検査方法です。管用テーパねじや従来JISの検査は、使う規格の判定方法を確認します。

呼び寸法・公差・実測値の選び方

  • おねじ用は、ねじの種類、呼び径、ピッチ、公差域クラス、通り止まりをそろえます。OSGのM10×1.5-6gは、呼び径10mm・ピッチ1.5mm・公差域クラス6gです
  • 軸用は、図面の軸公差を伝えます。オヂヤセイキは呼び10mmを外径32mm・厚さ8mmの区分で案内し、ゲージ公差は適用する軸の等級に応じて決めています
  • 基準合わせ用は、呼び寸法と製作公差を分けて読みます。駒谷ゲージの呼び10mmのマスターリングは、製作公差±0.0015mmです
  • 刻印された実測値も確認します。ミツトヨのセットリングは、寸法の実測値を0.001mm単位まで刻印します。測範社のマスターリングも呼び寸法と実測値を刻印します

出典は、オヂヤセイキの各種ゲージ、駒谷ゲージの製作公差⁠、前掲のOSG・ミツトヨ・測範社の資料です。固定の型式がない製品は、寸法・公差・材質を発注条件として指定します。

鋼・超硬・セラミックスの違い

  • 鋼製は、測範社のSKS3寸法指定品やアイゼンのRGがあります。測範社は、サブゼロ処理・安定化処理・ラッピング仕上げを案内しています
  • 超硬製は、八ヶ根工業のアルプスゲージがあります。同社は呼び1〜50mmのマスターリングを1mm刻みで在庫すると案内しています。耐摩耗性などの材質特性と、発注する寸法の保証公差を分けて確認します
  • セラミックス製は、アイゼンのRGがあります。呼び6.00mmのジルコニア製は製作公差±1.0μm、硬度HV1350です。同じRGの呼び3.00mm・鋼製は製作公差±2.0μmで、材質と寸法によって仕様が違います

出典は、アイゼンのRGカタログ、八ヶ根工業の製品紹介、前掲の測範社の資料です。

点検と交換を決める

ねじゲージは繰り返し使うと摩耗します。測範社は定期的な摩耗点検を案内し、メートルねじ新JISの通り側GR用にGW、止り側NR用にNWという点検プラグを用意しています。製品のねじを検査するリングと、リング自体を点検するプラグを区別します(測範社の点検方法)⁠。

一定の年数だけで寿命を決めず、使用する規格と自社の検査手順に沿って、点検・校正の依頼先と判定方法を決めます。

公式に出ている価格

  • 新潟精機の鋼リングゲージは、呼び10.0mmが標準小売価格11,400円です。内径測定器の基準合わせ用で、限界検査用の一対とは違います
  • 新潟精機のLR10-h7は、標準小売価格22,800円です。軸径を検査する通り側と止り側の一対です

出典は、鋼リングゲージの公式PDFと鋼限界リングゲージh7の公式PDFです。どちらも取得した資料に税区分の記載はありません。価格の記載がない製品は、図面の寸法・公差・材質と、刻印や校正書の条件を伝えて見積もりを取ります。資料の確認日は2026年10月29日です。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉