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GUIDE / MICROSCOPE

マイクロスコープとは?種類の違いと、倍率・視野・作動距離の選び方

製造・品質管理・研究開発で使う工業用のマイクロスコープ(デジタルマイクロスコープ⁠・デジタル顕微鏡)について、解析向けの高機能機・モニターに映す単体型・PCにつなぐUSB型の違い、実体顕微鏡との違い、倍率の見方、視野と作動距離の選び方、値段の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

マイクロスコープは、カメラで撮った拡大像をモニターに映し、観察・撮影・計測をする拡大観察の機器です。3D測定や深度合成で不良を解析するなら高機能機、PCを置かずに検査台で見て測るなら単体型、手持ちのPCで見て記録するならUSB型を選びます。倍率はモニターの大きさで変わるので、「一度に見たい範囲(視野)」「レンズから対象までの距離(作動距離)⁠」「測るか、撮るだけか」の3つを先に決めると、選ぶ製品が絞れます。

マイクロスコープとは

部品・基板・材料の傷や異物を、カメラの拡大像で見る機器です。デジタルマイクロスコープ・デジタル顕微鏡とも呼びます。接眼レンズをのぞかずに画面で見るので、何人かで同じ像を見られ、撮った画像はそのまま検査記録や報告書に使えます。

比較ページには、メーカーが自社の製品として売り、公式サイトで仕様を確かめられた工業用のデジタルマイクロスコープを、1社1〜2製品に絞って載せています。接眼レンズで見る実体顕微鏡にカメラを足したもの、歯科用・生物・医療用だけの顕微鏡、電子顕微鏡(SEM)、レーザー顕微鏡、ライン上の外観検査装置、家庭用・おもちゃ、代理店が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

解析向けの高機能機

  • 電動のズームや対物レンズで数千倍まで見られ、深度合成や3D測定まで1台でこなします
  • 照明の向きや観察方法を切り替えて、傷・異物・凹凸を見分けます
  • このページの例:キーエンスのVHX‑X1、エビデントのDSX2000、ハイロックスのHRX‑02、ライカマイクロシステムズのDVM6

モニターに映す単体型

  • カメラ・レンズ・照明・スタンドを組み、HDMIでモニターに映すか、液晶が一体になったタイプです
  • PCを使わずに観察・撮影・計測ができ、検査台や作業台に置いて使います
  • このページの例:カールツァイスのSmartzoom 100、松電舎の4K962PTとCT200HD、ホーザンのL‑KIT869、スリーアールソリューションの3R‑MSLCD80AF

PCにつなぐUSB型

  • USBカメラをPCにつなぎ、PCの画面で見て、付属のソフトで撮影・計測します
  • 手持ちのPCを使えるぶん、値段を抑えられます。手に持って当てられるハンディ型もあります
  • このページの例:ホーザンのL‑KIT1026、サンワサプライの400‑CAM106、スリーアールソリューションの3R‑MSUSB601

実体顕微鏡との違い

  • 実体顕微鏡:接眼レンズを両目でのぞいて、立体的に見ます
  • マイクロスコープ:カメラの像をモニターに映して見ます。画面なので何人かで見られ、撮影や計測がすぐできます
  • 松電舎の解説では、どちらにも長所と短所があり、使い分けると説明しています

倍率・視野・作動距離の見方

倍率

  • マイクロスコープの倍率は、同じ倍率でもメーカーによって視野が変わる「相対倍率」⁠で⁠す(松電舎の解説)
  • 何インチのモニターで出した倍率かを確かめます。表では、松電舎は17インチ、ホーザンは24型、サンワサプライは32インチのモニターで出しています

視野

  • 一度に見える範囲です。倍率より視野で比べると、メーカーが違っても比べられます
  • 低い倍率で広く見て、気になる所だけ倍率を上げる使い方が多くなります

作動距離

  • レンズから対象までの距離です。短いと背の高い部品が入らず、手や工具も入れにくくなります
  • 表では、松電舎のCT200HDが75mm、4K962PTが100mm、ホーザンのL‑KIT1026が105mm、ツァイスのSmartzoom 100は+3の対物レンズで330mmです

計測と深度合成

  • 深度合成(焦点合成):ピントの位置を変えて撮った画像を合成し、段差のある部品の全体にピントを合わせます
  • 3D測定:表面の高さ・体積・粗さを測ります。高機能機の多くが持っています
  • 寸法の計測:画面の上で長さ・面積・角度を測ります。松電舎のCT200HDは倍率ごとの校正データを内蔵していて、校正なしで測れます

値段の見方

  • 値段を出しているのは12製品中7製品です
  • PCにつなぐUSB型は、スリーアールソリューションの3R‑MSUSB601が39,900円(税別)、サンワサプライの400‑CAM106が72,546円(税抜)、ホーザンのL‑KIT1026が184,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • モニターに映す単体型は、スリーアールソリューションの3R‑MSLCD80AFが94,900円(税別)⁠か⁠ら⁠、松電舎の4K962PTの577,000円(税抜)⁠ま⁠で⁠で⁠す⁠。モニターが付くかどうかも見ます
  • 高機能機は、レンズやステージの組み合わせで値段が変わるので、見積もりを取ります

選ぶときの注意

  • 倍率の数字だけで比べず、視野と作動距離で比べる
  • 計測に使うなら、校正のしかたと精度を確かめる
  • 撮った画像の保存先(USBメモリ・SDカード・PC)と⁠、報告書への出し方を確かめる
  • 買う前にデモ機で、実際の部品が見たい倍率と視野で見えるかを確かめる
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