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GUIDE / HOUSHANOU-SOKUTEIKI

放射能測定器とは?食品・水・土壌や表面汚染を測る放射能測定器(ベクレルモニタ・表面汚染サーベイメータ)の種類と、検出下限・遮蔽・測定時間の選び方

食品・水・土壌の放射能濃度(Bq/kg)や、人・物の表面汚染(Bq/cm²)を測る放射能測定器の3つの方式、スクリーニング法の測定下限、遮蔽の厚さと重さ、測定時間と測定下限の関係、表面汚染サーベイメータの検出限界を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

放射能測定器は、試料や物の表面に含まれる放射性物質の量をベクレルで測る機器です。ベクレルモニタ・表面汚染サーベイメータとも呼びます。食品や土壌の試料をNaI(Tl)検出器で測る据え置きの型、物や床の表面汚染をGM管で測る手持ちの型、微量のβ線を厚い遮蔽の中で測る低バックグラウンドの型に分かれます。選ぶときは「何を測るか」「測定下限はいくつか」「置き場所はあるか」の3つを先に決めます。

放射能測定器とは

放射能測定器は、食品・水・土壌の試料や、人・物の表面に付いた放射性物質の量を、ベクレル(Bq)で測る機器です。試料なら1kgあたりのBq/kg、表面なら1cm²あたりのBq/cm²で表します。空間の線量率(μSv/h)⁠を⁠測⁠るサーベイメータや、身に付ける個人線量計とは別の機器です。

比較ページには、日本の会社が自社で作る放射能測定器を、各社の代表の型の単位で載せています。輸入販売元が売る海外製品、空間線量率だけを測る測定器、検出器などの部品は載せていません。

3つの方式

  • NaI(Tl)シンチレーション式(試料):鉛の遮蔽の中で、容器や試料皿の試料のγ線を数えます。例はEMFジャパンのEMF211(50-1L)と、アロカのJDC-1912です
  • 表面汚染サーベイメータ(GM管):検出器を表面に近づけて、付いた放射性物質のβ線を数えます。例はアロカのTGS-1146と、富士電機のNHJ120です
  • 低バックグラウンドβ線測定:重い遮蔽と同時計数で周りの放射線を減らし、微量のβ線を測ります。例は富士電機のNPB(ピコベータ)⁠で⁠⁠⁠⁠す

選び方

1. 何を測るかで方式を決める

  • 食品・水・土壌のセシウムをBq/kgで知りたいなら、NaI(Tl)式の据え置き型を選びます
  • 管理区域から出す物や床の汚染をBq/cm²で確かめたいなら、表面汚染サーベイメータを選びます
  • 環境試料の微量のβ線を核種まで調べたいなら、低バックグラウンドの型を選びます

2. 測定下限を確かめる

  • 食品中の放射性セシウムスクリーニング法は、測定下限を25Bq/kg以下と定め、スクリーニングレベルを50Bq/kg以上としています
  • EMF211(50-1L)は、1Lマリネリ容器に水1Lを入れて1時間測ると、Cs-137の測定下限が約1.2Bq/kgです
  • 測る時間を延ばすと、測定下限は下がります。EMFジャパンの資料では、1時間で15分の約1/2、4時間で約1/4です
  • 水より密度の低い試料は、測定下限が密度に反比例して大きくなります。周りの線量が高い場所や、K-40を多く含む試料でも大きくなります

3. 遮蔽と置き場所を見る

  • EMF211(50-1L)の遮蔽は、鉛50mmの内側にステンレス3〜10mmを入れた作りで、質量は約230kgです
  • アロカのJDC-1912は、測定台の遮蔽の厚さが30mmです
  • 富士電機のNPBは、検出部だけで約230kgあります。床の強さと搬入の道を先に確かめます

4. 表面汚染サーベイメータは検出限界と電池を見る

  • 富士電機のNHJ120は、Cl-36に対する検出限界が0.4Bq/cm²で、単三アルカリ乾電池6本で連続100時間以上使えます
  • アロカのTGS-1146は、機器効率が47.5%/2πで、入射窓は19.6cm²です。単3形乾電池8本のほか、USBからも電気をとれます

価格

表に載せた製品は、どれも公式に値段を出していません。遮蔽・容器・解析ソフト・校正まで含めた形で、各社に見積もりを取ります。

校正と手入れ

  • EMF211(50-1L)は、1年ごとの校正のときに検出器の温度の特性も取り直します
  • エネルギーの校正には、付属の塩化カリウムのK-40を使います
  • 校正済みの核種はCs-137とCs-134で、I-131とK-40の値は参考値です
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