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GUIDE / FUUSOKUKEI

風速計とは?種類(熱線式・ベーン式・風杯型・超音波式⁠)の違いと使い方・選び方

空調・換気の点検、局所排気装置の確認、建設現場の強風管理で使う業務用の風速計の種類と違い、使い方、風量の計算、瞬間風速と平均風速の見方、校正の考え方を、メーカーの公式資料と厚生労働省・気象庁の資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

風速計は、空気の流れの速さを測る計測器です。選ぶときは「どのくらい弱い風まで測るか」「持ち歩くか、屋外に据え付けるか」「風量や記録も要るか」の3つを先に決めます。弱い風まで測るなら熱式(熱線式)、給排気口の風量を手早く測るならベーン式、屋外の強風を見張るなら風杯型か超音波式です。

風速計とは

風速計は、アネモメーターとも呼ぶ計測器です。空気の流れの速さをm/sで表します。風向も一緒に測るものは、風向風速計と呼びます。

比較ページには、工場・建設現場・ビル設備の点検や管理で使う業務用の風速計を、種類ごとに代表の型式で載せています。家庭用・レジャー用だけの安価品、スマホのアプリ、差圧計とピトー管で風速を出す製品は載せていません。

種類と仕組み

日本カノマックスの技術情報では、平均風速を測る方法として、熱式・翼車(ベーン)式・超音波式・ピトー管式を挙げています。

熱式(熱線式)

  • 電気で温めたセンサーが、風で冷やされたときの電気抵抗の変わり方から風速を出す
  • 細いプローブでダクトの点検口や狭い所に入れられ、弱い風から測れる
  • 測るのはきれいな空気の流れ。ほこりや油がセンサーに付くと、値が下がる

ベーン式(羽根車)

  • 羽根車の回る速さから風速を出す
  • 原理が簡単で、値段の安い製品が多い
  • 弱い風や細かく変わる風は苦手

風杯型

  • 3つのお椀形の風杯が回り、その回転から風速を出す
  • 屋外のポールに据え付け、離れた所の表示器や警報器に風速を出す

超音波式

  • 超音波が届くまでの時間の遅れから、風速と風向を出す
  • 回る部分が無く、壊れにくい
  • 屋外の気象観測や、風の見張りに使う

ピトー管は、風速計としてではなく、風速の校正用に使うと日本カノマックスは説明しています。

使い方

ダクトや吹き出し口を測る

  • プローブの風向マークを風上に向けて当てる
  • ダクトの中は場所で風速が違うので、何点かを測って平均する
  • 熱式は、ほこりや油の多い所で使ったら、すぐにセンサーを洗う

風量を出す

風量は「平均風速×断面積×時間」で出します(日本カノマックスの技術情報)。

  • 平均風速がm/s、断面積がm²なら、時間を60秒にするとm³/min
  • 時間を3,600秒にするとm³/h
  • ダクトの寸法や面積を入れると、風量まで計算して出す製品が多い

屋外の強風を見張る

  • 労働局の資料では、強風は10分間の平均風速が毎秒10m以上の風
  • クレーン等安全規則は、強風で危険が予想されるときはクレーン作業を止めると決めている
  • 気象庁は、ただ風速と言うときは10分間の平均風速、瞬間風速は0.25秒ごとの値を3秒間平均した値としている

選び方

1. どのくらい弱い風まで測るか

  • 室内の気流は、建築物環境衛生管理基準で0.5m/秒以下と決まっていて、0.2メートル毎秒以上の気流を測れる風速計で測る
  • 弱い風まで測るなら熱式(熱線式)
  • 一般用の風速計の規格は JIS T 8202

2. 持ち歩くか、据え付けるか

  • 点検で持ち歩くなら熱式かベーン式
  • 屋外で常に見張るなら風杯型か超音波式
  • 寒い地域や着氷する所は、ヒーター付きの超音波式

3. 風量・記録・出力が要るか

  • 風量を出す機能があるか
  • 本体に記録できるか、パソコンやスマホへ送れるか
  • 据え付け型は、監視盤や記録計へつなぐ出力(アナログ・RS‑422)や警報の接点があるか

校正

日本カノマックスは、校正の間隔は使う環境しだいとしたうえで、1年ごとの定期点検をすすめています。

出典

  • 日本カノマックス 技術情報(アネモマスター風速計の特長・一般用風速計・空調換気設備の風量測定・⁠⁠⁠校正)
  • 厚生労働省 建築物環境衛生管理基準について
  • 群馬労働局 悪天候時の作業について
  • e-Gov法令検索 クレーン等安全規則・有機溶剤中毒予防規則
  • 気象庁 風に関する用語
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