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GUIDE / ELECTRONIC-LOAD

電子負荷装置とは?直流・交流・回生型の種類の違いと、定格電力・電流・負荷モード・価格の選び方

電源・電池・燃料電池・インバータの試験で電流・電圧・電力を決めて引き込む電子負荷装置の3つの方式、CC・CR・CV・CPモードの違い、並列運転での容量の広げ方、回生型の電力の戻し方と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

電子負荷装置は、電源や電池から決めた電流・電圧・電力を引き込む試験用の負荷です。電子ロードとも呼びます。直流を引き込んで熱にする直流電子負荷、交流も引き込める交流電子負荷、引き込んだ電力を戻す回生型に分かれます。選ぶときは「何V・何Aを引き込むか」「交流も試すか」「電力を戻すか」の3つを先に決めます。

電子負荷装置とは

電子負荷装置は、電源・電池・燃料電池・インバータの出力に、決めた条件の負荷をかける試験装置です。抵抗器を付け替えなくても、設定だけで電流と電力を変えられます。開発の評価から、生産ラインの検査まで使います。

比較ページには、自社で作るか自社ブランドで売る会社の電子負荷装置を、各社の代表の型の単位で載せています。電気を出す側の直流安定化電源と、電池の充放電試験装置は載せていません。

3つの方式

  • 直流電子負荷は、直流を引き込んで熱にして逃がします。菊水電子工業のPLZ1205W、計測技術研究所のLN-1000C、高砂製作所のFK-3-1000-L、松定プレシジョンのEZ650V-1000W、エヌエフ回路設計ブロックのCL3105L、テクシオ・テクノロジーのLSG-1050を載せています
  • 交流電子負荷は、交流も直流も引き込めます。テクシオ・テクノロジーのAEL223-351と、クロマの63800シリーズを載せています
  • 回生型は、引き込んだ電力を構内の電源や電力系統へ戻します。菊水電子工業のPXZ20K-500、計測技術研究所のNT-AD-10KG-L、クロマの63700シリーズを載せています

負荷モードの違い

  • CC(定電流)は、電圧が変わっても電流を一定に保ちます
  • CR(定抵抗)は、電圧に比例した電流を流します
  • CV(定電圧)は、端子の電圧を一定に保つように電流を流します
  • CP(定電力)は、電力を一定に保ちます
  • エヌエフのCL3105Lは、CC+CVなどの組み合わせを足して7つのモードです
  • 菊水のPLZ1205Wは、任意のI-V特性を描くARBモードも持っています

容量の広げ方

  • 菊水のPLZ1205Wは、同じ機種を5台つなぐと最大6kW・1200Aです
  • エヌエフのCL3105Lは、ブースタをつなぐと最大9450W・1890Aです
  • 菊水のPXZシリーズは、並列運転で最大25台・500kWまで広げられます
  • 高砂製作所のFK-3シリーズは、容量の違う機種も含めて11台まで並列にできます

回生型の選び方

  • テクシオ・テクノロジーの解説では、回生型は入力した電力の9割近くを構内へ戻します
  • 菊水のPXZシリーズは、負荷電力6kW以上で回生効率90%以上です。構内回生が前提で、電力系統へ逆潮流させる装置ではありません
  • 計測技術研究所のNT-AD-10KG-Lは、系統連系で電力系統へ戻せます。電力回生効率は全負荷時で90%です
  • クロマの63700シリーズは、回生効率が最大93%です

値段

  • 計測技術研究所のLN-1000Cは、550,000円(標準価格・税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • エヌエフのCL3105Lは、613,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 計測技術研究所の回生型NT-AD-10KG-Lは、2,900,000円(標準価格・税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの会社は、公式に値段を出していません。見積もりを取ります

選ぶときに見るところ

  • 定格電力・最大電流・動作電圧の3つとも、試す電源の出力より上にあるか
  • 低い電圧で使うなら、最大電流を流せる一番下の電圧(FK-3-LZシリーズは-0.5Vから)
  • 電源の過渡応答を試すなら、スルーレート(菊水のPLZ1205Wは最高60A/μs)
  • 自動試験に組み込むなら、LAN・USB・RS-232Cなどの通信
  • 大電力を長く流すなら、発熱と空調を減らせる回生型
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