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GUIDE

恒温槽とは?研究室・品質管理で使う恒温槽(恒温水槽・低温恒温水槽・振とう恒温槽・恒温恒湿槽)の種類と、温度範囲・精度・価格の選び方

試料の加温や温度の試験に使う恒温槽の4つの種類、恒温槽と低温槽・恒温器の違い、温度精度の幅、低温や高温で入れる液、外部循環、恒温恒湿槽の湿度の範囲、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

恒温槽は、水や油・空気の温度を決めた値に保ち、試料を温めたり温度の試験をしたりする装置です。ウォーターバス・恒温水槽とも呼び、室温より下まで保つものは低温槽とも呼びます。種類は、ヒーターだけの恒温水槽、冷凍機付きの低温恒温水槽、容器を振る振とう恒温槽、温度と湿度を保つ恒温恒湿槽の4つです。選ぶときは「室温より下まで使うか」「どこまで細かく温度をそろえたいか」「外の装置へ液を回すか」の3つを先に決めます。

恒温槽とは

恒温槽は、加熱と冷却の仕組みと温度の制御で、設定した温度を保つ装置です。東京理化器械の解説では、ふつうは室温より上を保つ装置を恒温槽と呼び、室温より下まで保てる型を低温槽と呼びます。

中で温めるものは、水や油の液体、空気、アルミブロックなどに分かれます。水の槽は空気の槽より容器へ熱が伝わりやすく、短い時間で反応させる使い方に向きます。

比較ページには、日本法人のある会社が自社または自社グループで作る恒温槽を、各社の代表の型の単位で載せています。空気で温める箱型の培養器、乾燥器、工場の設備を冷やすチラー、家庭用は載せていません。

4つの種類

  • 加熱だけの恒温水槽は、水や油をヒーターで温めます。例は、東京理化器械の小型恒温水槽 NTT-2000、サーモフィッシャーサイエンティフィックの Precision GP 02、離合社の 403-262、吉田科学器械の VB-X6 ⁠⁠です
  • 低温恒温水槽は、冷凍機とヒーターで室温より下も保ちます。例は東京理化器械の NCB-1210A と、アドバンテック東洋の TBF110DA ⁠⁠⁠です
  • 振とう恒温槽は、水の中で三角フラスコや試験管を振ります。例はタイテックの ML-10N と MM-10N ⁠⁠です
  • 恒温恒湿槽は、空気の温度と湿度を保つ箱型の槽です。例はエスペックの LHU-114 と、いすゞ製作所の TPCS-408-20R ⁠⁠です

温度の範囲

  • 東京理化器械の NTT-2000 は、室温+5〜70℃で使います
  • 東京理化器械の NCB-1210A は−30〜95℃、アドバンテック東洋の TBF110DA は−10〜100℃まで使えます
  • タイテックの ML-10N は冷凍機付きで0〜50℃、ヒーターだけの MM-10N は室温+5〜80℃です
  • 恒温恒湿槽は、エスペックの LHU-114 が−20〜85℃、いすゞ製作所の TPCS-408-20R が−20〜150℃です

温度精度

  • 動粘度の試験用がいちばん細かく、離合社の 403-262 は±0.01℃以内、吉田科学器械の VB-X6 は±0.01℃です
  • アドバンテック東洋の TBF110DA は、±0.05℃(液温20℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 東京理化器械の NTT-2000 は±0.07℃、NCB-1210A は±0.1℃以下です
  • タイテックの MM-10N は±0.1℃、ML-10N は±0.2℃です

入れる液

  • 東京理化器械の解説では、室温より上は水かシリコンオイル、室温より下は水か不凍液を使います
  • タイテックの振とう恒温槽は、+7℃以下では不凍液、+70℃以上では高温用の熱媒体を使うよう案内しています
  • 長く使うと水が蒸発するので、ふたをして水の量を見ます

外の装置へ液を回す

  • 循環ポンプを持つ型は、粘度計や反応容器へ液を回して温度を合わせられます
  • 東京理化器械の NCB-1210A は、最大4.5L/min(50Hz)で回せます
  • アドバンテック東洋の TBF110DA は、約4L/minで回せます

恒温恒湿槽の湿度

  • エスペックの LHU-114 は、40〜95%rhです。AC100V・15Aの電源で動く卓上型です
  • いすゞ製作所の TPCS-408-20R は、20〜98%rhです。内容積は408Lで、電源は三相200Vです
  • どちらも加湿の水をタンクから送ります。加湿には純水を使います

値段

  • 値段を公式に出しているのは、東京理化器械・アドバンテック東洋・タイテックの5製品です
  • 東京理化器械の NTT-2000 は78,000円(税別)、NCB-1210A は294,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • アドバンテック東洋の TBF110DA は、675,000円(税抜き)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • タイテックの MM-10N は698,000円、ML-10N は968,000円です
  • ほかの製品は、使う温度と量を伝えて見積もりを取ります

フロンの点検

  • 東京理化器械の解説では、フロンを使う冷凍機付きの製品は年4回の簡易点検と記録が必要です
  • ノンフロン冷媒の製品なら、この点検はいらなくなります。同社の NCB-1230 は、ノンフロン冷媒R290を使う低温恒温水槽です
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