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GUIDE / TAPPING-MACHINE

タッパとは?タッピングマシンの種類・ボール盤との違い・選び方

工場でめねじ加工に使うタッパの卓上専用機・組込ユニット・空圧式・自動専用機の違いを解説。加工ねじ径・回転数・ストローク・電源・質量の見方と、切削タップと転造タップの使い分けをメーカー公式資料からまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

タッパは、下穴にタップを入れてめねじを加工する機械です。先に部品の材質・ねじ径・深さを決め、作業者が送るか、設備に組み込むか、自動で繰り返すかを選びます。回転数は正転・逆転と無負荷・切削時を区別し、電源と圧縮空気も合わせて確認します。

タッパの意味・ボール盤との違い

タッパー・タップ盤・タッピングマシンは、下穴にねじを作る機械の呼び名です。ボール盤は主にドリルで穴をあけます。タップ加工はその下穴にめねじを加工する工程です。加工方法の説明はアマダの基礎講座⁠で確認できます。

比較ページでは、卓上のねじ立て専用機から設備組込用ユニット、空圧式、自動供給機までを扱います。穴あけ兼用機はボール盤の比較⁠に分けています。食品保存容器やタップ刃単体、中古品、輸入販売元が扱う海外ブランドは含めません。

工程に合わせた種類の選び方

  • 卓上専用機は、部品をテーブルに固定して、作業者が送りを調整します。キラ・コーポレーションのKRT-10はねじ立て専用で、穴あけには使いません
  • 組込ユニットは、専用設備の治具や搬送に合わせて取り付けます。スギノマシンのSSTBはメカ送り式で、早送り・早戻り機構を持ちます。上向き加工では本体の防水・防塵対策を確認します
  • 空圧式は、圧縮空気で工具を回します。瓜生製作や日本ニューマチック工業の手持ちタッパは工具を穴へ運び、東栄工業のアーム式は工具の向きを支えながら加工位置を変えます
  • 自動専用機は、部品と加工の流れに合わせて選びます。アマダのCTS-900NTは板金の穴位置をNCで動かす機械です。東京タッピングマシンのSUPER-3Nは貫通ナット、トーワマシンのTO-10Tは部品を供給して繰り返し加工する専用機です

加工サイズ(ねじ径)は材質・タップ・深さと一緒に確認

  • KRT-10の加工能力は、鋼S45CでM2〜M5、鋳鉄FC200でM2〜M6です。同じ機械でも材料によって上限が変わります
  • SSTBの最大ねじ立て能力は、鉄M10、アルミM12です。公式の能力には使用タップと加工深さの条件があるため、部品図面と使う工具を渡して確認します
  • CTS-900NTのT1・T2軸は、M2〜M5です。T3・T4軸はM2.5〜M6で、SUS加工時はM5までです
  • SUPER-3Nの加工範囲は、六角ナットM6〜M12、四角ナットM6〜M10です。ナットの形状も選定条件に入ります

回転数・ストローク・加工深さを混同しない

  • 瓜生製作のUT-60-04は、無負荷で正転約400rpm、逆転約750rpmです。タップを入れるときと抜くときで速度が異なります
  • 日本ニューマチック工業のNRT-8Pは、無負荷1,700min⁻¹です。切削時の回転数として扱わず、カタログの測定条件を残して比べます
  • KRT-10の主軸上下動は、40mmです。この寸法がそのまま加工できるねじ深さになるわけではなく、工具長さと部品の位置を合わせて確認します
  • 東栄工業のAW-M8は、アームが上下480mm動きます。主軸ストロークとは別の可動範囲で、加工範囲は半径約200〜900mmです

切削タップ・転造タップと止まり穴

  • 切削タップは、切りくずを出しながらねじを削ります。転造タップは材料を変形させてねじを作るため、大きな切りくずは出ません。下穴径の管理は転造タップの方が厳しくなります
  • 転造では加工能力を別に確認します。東栄工業はAW2-M12のロールタップ加工を、鉄で最大M10、SUSで最大M8と案内しています
  • 貫通ナット用のSUPER-3Nを、袋ナット用として選ばないでください。通り穴か止まり穴か、ねじの出口があるかまで図面に含めます
  • エアータッパーWIDEは、深さの位置決め機能がありません。止まり穴の加工は底までの余裕と深さの制御方法を確認します。付属コレットの安全トルククラッチと深さの制御は別の機能です

価格の見積もりに必要な電源・質量・加工条件

  • KRT-10の電源は、単相100Vまたは三相200Vです。質量は45kgで、作業台と固定方法を先に決めます
  • CTS-900NTは、三相200・220Vと圧縮空気を使います。機械質量は1,050kg、使用エアは0.5MPaで450L/minです
  • 手持ちタッパのUT-66B-07は、チャック付きで約1.42kgです。アーム式AW2-M12は約12kgですが、工具単体とアーム付き本体の重さを同列に比べないでください
  • 今回取得した公式資料には、本体の公開価格がありません。見積もりには部品図面、材質、ねじ径・ピッチ・深さ、加工数量、工具、電源・圧縮空気の条件を伝えます。供給装置・治具・制御盤まで含むかもそろえます

仕様の確認日は2026年10月28日です。各型式の出典は比較ページの公式資料⁠にまとめています。

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