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GUIDE / PCB-KAKOUKI

基板加工機とは?試作用の切削式・基準穴あけ機・FPCのパンチ機の違いと、加工範囲・回転数・精度・価格の選び方

プリント基板のパターン・穴・外形を加工する基板加工機の3つの方式(切削・ドリルの穴あけ・パンチ)、最小パターン幅、主軸の回転数、加工範囲、高周波基板の削り方、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

基板加工機は、プリント基板にパターン・穴・外形を加工する機械です。プリント基板加工機とも呼びます。加工のしかたで、生基板を削る切削式、マークを読んでドリルで基準穴をあける穴あけ式、FPCやフィルムに穴を打ち抜くパンチ式に分かれます。選ぶときは「試作か量産か」「どこまで細く削るか」「基板の大きさ」の3つを先に決めます。

基板加工機とは

基板加工機は、CADで作ったデータを読み込み、パターンのとおりに基板を加工する機械です。試作では、絶縁体に銅箔を貼った生基板の銅箔を削ってパターンを作り、絶縁体ごと穴をあけたり切り抜いたりして基板にします。プリント基板の工場では、露光や外形加工の前に、位置合わせの基準穴をあけるのにも使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る基板加工機を、各社の代表の機種の単位で載せています。レーザーで穴をあける機械と、部品を載せた基板を切り分ける基板分割機は載せていません。

3つの方式

  • 切削式は、カッタで銅箔を削ってパターンを作り、ドリルで穴をあけ、外形を切り抜きます。ミッツの Eleven Lab と FP-21T Precision、オリジナルマインドの KitMill BS200、ローランド ディー.ジー.の SRM-20 がこの型です
  • 穴あけ式は、カメラで基板のマークを読み、その中心にドリルで基準穴をあけます。UHT の DZ-DESK がこの型です
  • パンチ式は、FPCやフィルムにパンチで穴を打ち抜きます。UHT の FP-1210L と、ヤマハファインテックの F602 S2 がこの型です

どこまで細く削れるか

  • ミッツの Eleven Lab は、最小パターンが0.1mmです
  • ミッツの FP-21T Precision は、切削幅0.05mmまで削れ、50μmのライン&スペースを作れます
  • オリジナルマインドの KitMill BS200 は、専用カッターで幅0.15〜0.3mmの溝を削ります
  • 細くするほどカッタも細くなり、折れやすくなります

高周波基板と薄い基板

  • ミッツの解説では、高周波基板には先端の径が0.1mmのストレートな専用カッタを使い、基板のエッジを垂直に削ります
  • 一般の基板加工では、先端に角度のついたカッタを使います。細いパターンを削ると、溝が台形に残ります
  • FP-21T Precision は、スピンドルの動的芯ぶれが10μm以内です。200μm以下の薄い基板は、オプションの多孔質セラミックのバキュームテーブルで押さえます

反った基板の押さえ方

  • 基板加工では、パターンを削る深さを一定にするのが大事です
  • オリジナルマインドの基板加工アタッチメントは、プレッシャーフットで生基板を押さえながら削ります
  • ミッツの Eleven Lab は、オプションの開閉式プレッシャーフットが3点で基板を支えます

主軸の回転数と加工範囲

  • 基板専用の切削式は回転数が高く、ミッツの Eleven Lab は5,000〜41,000rpm、FP-21T Precision は5,000〜40,000rpmです
  • 汎用の卓上切削機は低めで、SRM-20 は7,000rpm、KitMill BS200 は4,800rpm(2段プーリーで7,000rpm)です
  • 卓上の切削式の加工範囲は、Eleven Lab が229×320mm、KitMill BS200 が157×207mm、SRM-20 が203.2×152.4mm、FP-21T Precision が150×150mmです

工場で使う穴あけ式とパンチ式

  • UHT の DZ-DESK は、画像処理から穴あけまで0.9秒で、精度はX軸・Y軸とも±25μmです。600×500mmまでの基板を扱えます
  • UHT の FP-1210L は、パンチユニットを最大12軸のせ、最大1,500孔/minで打ちます。精度は±10μmです
  • ヤマハファインテックの F602 S2 は、0.24秒/穴、精度±20μmで、545×365mmまでのワークを扱えます
  • パンチ機は200Vの電源と圧縮空気を用意します。FP-1210L は約1,750kg、F602 S2 は約1,020kgです

値段

  • 値段を公式に出しているのは、オリジナルマインドとローランド ディー.ジー.⁠⁠⁠です
  • KitMill BS200 の本体は248,000円〜(税込)で、基板加工アタッチメントは別売です
  • SRM-20 は498,000円(税抜)、税込で547,800円です
  • ミッツ・UHT・ヤマハファインテックは公式に値段を出していないので、見積もりを取ります
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