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GUIDE / KENMAZAI

研磨剤とは?青棒・液体研磨剤・酸化セリウム・ダイヤモンドの種類と違い、選び方

工場で金属やガラスを磨く業務用の研磨剤(コンパウンド)の4つの種類、砥粒と粒度の違い、金属用とガラス用の選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

研磨剤は、細かい砥粒を油脂や液に混ぜたもので、バフや布・研磨装置で金属やガラスの面を磨いて仕上げます。業務用は、バフに付ける固形の青棒・白棒、液状・練りの金属研磨剤、ガラスを磨く酸化セリウム、硬い材料や試料を磨くダイヤモンドの4つに分かれます。選ぶときは「磨くもの(金属・ガラス・試料)」「使う道具(バフ・布・研磨装置)」「仕上げの細かさ(粒度)」の3つを先に決めます。

研磨剤とは

研磨剤は、コンパウンド・磨き粉とも呼びます。砥石や研磨紙のように砥粒を固めたり貼ったりした工具とは違い、砥粒を油脂・液・ペーストに混ぜて、バフや布、研磨装置の盤に付けて使います。砥粒の粉そのものを研磨材と書くこともありますが、書き方は会社でまちまちです。

比較ページには、工場で使う業務用の研磨剤を、各社の代表品の単位で載せています。砥石、研磨布紙・研磨ベルトなど砥粒を固着させた工具、ブラスト用の研磨材、半導体ウェーハのCMPスラリー、歯科用、車のボディ用や家庭用だけの品は載せていません。

4つの種類

  • バフ用の固形研磨剤(青棒・白棒):砥粒を油脂で棒の形に固め、回したバフに押し当てて付けます。例は光陽社の青棒K-1、日本磨料工業の青棒です
  • 液状・練りの研磨剤(金属研磨剤):液状はバフに付け、練りは布に付けて手で磨きます。例は光陽社の液状研磨剤LC-138、日本磨料工業のピカールネリです
  • 酸化セリウムの研磨剤(ガラス用):粉かスラリーで、研磨装置でガラスを磨きます。例は三井金属のミレーク、ムサシノ電子の酸化セリウム研磨剤です
  • ダイヤモンド研磨剤(ペースト・スラリー):金型・ダイス・超硬工具や、金属組織を見る試料を鏡面まで磨きます。例は日本エンギスのハイプレスダイヤモンドペースト、ムサシノ電子のダイヤモンドスラリー、BuehlerのMetaDi Supreme、ストルアスのダイヤプロ、ハルツォク・ジャパンのダイヤモンドスラリーです

砥粒と粒度

  • 砥粒:日本磨料工業の青棒は酸化クロム、ガラス用は酸化セリウム、硬い材料用はダイヤモンドです。砥粒の種類で磨けるものが変わります
  • 粒度:μmか#で表します。日本エンギスのダイヤモンドペーストは0.1μmから#100まで、三井金属のミレークは平均粒径0.08〜2.3μmです
  • 段を追う:荒い粒度から細かい粒度へ替えていきます。前の段の砥粒を次の段へ持ち込まないよう、Buehlerは粒径ごとにボトルを色分けしています

選び方

  • 金属のつや出し・鏡面:バフ用の青棒・白棒か液状研磨剤を選び、鉄・ステンレス用、アルミ・亜鉛用のように材料に合う種類にします
  • 手で磨く・摺り合わせる:練りの金属みがきか、ダイヤモンドペーストを布やスティックに付けて使います
  • ガラス・レンズ:酸化セリウムの研磨剤を、1次研磨用と最終仕上げ用で使い分けます
  • 硬い材料・試料:ダイヤモンド研磨剤を選び、研磨装置ならスラリー、手みがきや柔らかい金属ならペーストにします
  • 水に反応する試料:油性の研磨剤か、潤滑油と合わせて使います(ムサシノ電子)

バフの回し方

バフの効き方は表面速度で変わります。光陽社のバフ表面速度表では、外径200mmのバフを1,500rpmで回すと942m/minです。日本磨料工業は、青棒にバイヤス綿バフとバフ速度V2000〜3000を勧めています。

気をつけること

研磨材を含む金属みがきは、めっきや特殊な表面加工をした金属には使えません(日本磨料工業)。使う前に製品ごとの安全データシート(SDS)を見て、手袋と保護めがねを着けます。

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