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GUIDE / HANDAGOTE

はんだごてとは?温調はんだごての温度・ワット数・こて先の選び方

業務用のはんだごて(はんだ付けステーション)の種類と仕組み、温度の決め方、ワット数の選び方、こて先の選び方、IHはんだこて・ホットエアー・超音波はんだ付けの違いを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

はんだごては、こて先を熱してはんだを溶かし、電子部品の端子と基板のパターンなどをつなぐ道具です。業務用は、温度を調節する本体にこて部をつなぐはんだ付けステーション(温調はんだごて)が中心で、温度制御のステーション、高熱容量のハイパワー型、熱風のホットエアー、超音波はんだ付けの4つに分かれます。選ぶときは「付ける所の熱の逃げやすさ」「はんだの種類」「温度の管理と記録」「こて先の形」の4つを先に決めます。

はんだごてとは

はんだごては、こて先の熱ではんだを溶かして、金属どうしをつなぐ道具です。基板の組立や修理、配線の接続に使います。

  • 業務用は、温度を調節する本体(ステーション)に⁠、こて部とこて台をつないで使います
  • 本体がセンサーでこて先の温度を見て、設定した温度に保ちます
  • こて先は作業に合わせて、細い先から太い先まで替えます

比較ページには、基板の製造・修理の現場で使う業務用のはんだごてを、4つの方式に分けて、各社の代表の機種で載せています。

4つの方式の違い

温度制御のステーション

  • いちばん広く使う形です。白光のFX-971は50〜450℃、ホーザンのHS-51も50〜450℃の間で温度を決めます
  • 白光のFX-100は、こて先そのものを高周波で温めるIH方式です。温度はこて先のシリーズで決まり、校正がいりません

高熱容量(ハイパワー)

  • こて部の出力を150W以上に上げ、熱の戻りを強くしたものです
  • 電源基板・ヒートシンク・シールドケースのように熱を食う所を、温度を上げすぎずに付けられます

ホットエアー(リワーク)

  • ノズルから熱風を当て、表面実装の部品をまわりから温めて外します
  • ノズルは部品の大きさに合わせて替えます

超音波はんだ付け

  • こて先を超音波で震わせ、表面の酸化被膜を壊しながら付けます
  • フラックスを使わないので洗浄がいらず、ガラス・セラミックス・アルミにも付けられます

温度の決め方

  • はんだの種類と、付ける所の熱の逃げやすさで決めます
  • 鉛フリーはんだは融点が高く、共晶はんだより設定温度を高めにすることが多くなります。白光は、温度を上げるとこて先の酸化が進むと説明しています
  • 白光はFX-838の試験で、鉛フリーはんだを設定温度340℃で付けています
  • 熱の戻りが強い機種ほど、低めの温度で付けられます

ワット数の選び方

  • ふつうの基板なら、こて部が70〜100Wのクラスで足ります(FX-971はこて部95W、HS-51はこて部72W⁠)
  • 電源基板や太い端子は、こて部150W以上の高熱容量型を選びます(FX-838、RX-852AS、JS-175、HDE)
  • 消費電力の書き方は会社で違うので、こて部の出力でも比べます

こて先の選び方

  • こて先のシリーズは機種ごとに決まっていて、ほかの機種とは使い回せません
  • 付ける所の大きさに合わせて、細い先・平らな先・太い先から選びます
  • 機種を決める前に、使いたい形のこて先がそろっているかを見ます

温度の測り方の違い

  • 広く普及している方式では、温度センサーはヒーターとこて先の間にあります
  • 日本ボンコートのLA方式は、こて先先端の表面で温度を測り、はんだ付けしている最中の実際の温度を表示します
  • 白光のFX-971は、こて先温度計の測定値を赤外線で送ると自動で校正します

家庭用との違い

  • 家庭用・電子工作用のはんだごては、温度の調節がないものが多くあります
  • 業務用のステーションは温度を決めて保ち、設定のロックや温度の記録ができる機種もあります
  • 比較ページでは、家庭用・ホビー用だけの製品、ガス式・電池式のコードレスは載せていません

選ぶ前に確かめること

  • 付ける所に熱がどれだけ逃げるか(多層基板・大きなグランド・太い端子)
  • 使うはんだ(鉛フリーか共晶か)と設定温度
  • 温度の記録・設定のロックが要るか
  • 静電気に弱い部品を扱うなら、こて先のアースと漏れ電圧
  • デモ機で自分の基板を付けて、熱の戻りと持ちやすさを見る
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