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GUIDE / GOUGING-CARBON

ガウジング棒とは?ガウジングカーボンと被覆ガウジング棒の種類と違い、使用電流・棒径・価格の選び方

溶接部のはつり・溝掘り・欠陥の除去に使うガウジング棒(ガウジングカーボン)の2つの種類、エアーの要る・要らないの違い、銅被覆とアルミ被覆、棒径ごとの使用電流、角度と乾燥のしかたを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

ガウジング棒は、アークの熱で金属を溶かし、溝を掘ったり欠陥を取り除いたりする棒です。ガウジングカーボンとも呼びます。炭素の棒と圧縮空気で溶けた金属を吹き飛ばすガウジングカーボンと、エアーを使わず溶接機だけで掘る被覆ガウジング棒に分かれます。選ぶときは「エアーを使えるか」「溶接機は交流か直流か」「棒径と電流」の3つを先に決めます。

ガウジング棒とは

ガウジング棒は、溶接の前の開先加工や裏はつり、割れや巣などの欠陥の除去に使う棒です。削るのではなく、アークの熱で金属を溶かして取り除きます。ガスで切りにくい鋳鉄やステンレスにも使えます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社の品番で売るガウジング棒を、各社の代表の品番の単位で載せています。継手をつなぐための溶接棒、ガウジングトーチや電源などの機器、輸入品や商社が売る他社の製品は載せていません。

2つの種類

  • ガウジングカーボンは、炭素の棒にアークを飛ばし、溶けた金属を圧縮空気で吹き飛ばします。専用のトーチとガウジング電源、コンプレッサーと組み合わせます。例は東海電炉のアルミコンと、パナソニック コネクトのYN品番です
  • 被覆ガウジング棒は、心線に被覆剤を塗った溶接棒の形をしています。エアーを使わず、ふつうの交流・直流の溶接機で溝を掘れます。例は四国溶材のAG-1と、ニツコー熔材工業のNGD・NGD-2です

銅被覆とアルミ被覆

  • 市販のガウジングカーボンは銅で被覆したものが多く、作業中に銅が不純物として混ざることがあります
  • 東海電炉のアルミコンはアルミニウムで被覆していて、銅が混ざりません。飛び散った金属は選別せずに回収でき、残った棒も炉へ戻せます

棒径と使用電流

  • 四国溶材のAG-1は、3.2mmで150〜200A、4.0mmで200〜250A、5.0mmで300〜350Aです。交流でも直流でも使えます
  • ニツコー熔材工業のNGDは、3.2mmで160〜200A、4.0mmで230〜270A、5.0mmで290〜330Aです。交流か直流の棒マイナスで使います
  • NGDの3.2×350mmを180Aで使い、板厚16mmの軟鋼板を下向でガウジングした例では、速さは470mm/分です

使い方と手入れ

  • 被覆ガウジング棒は、棒を寝かせて小さく前後に動かします。AG-1は母材に対して10〜30°、NGDは約20°に保ちます
  • 深い溝は1回で掘らず、浅い溝を何回か繰り返すほうが速く、面もきれいです
  • 吸湿するとアークが切れやすくなります。NGDは80〜120℃で30〜60分乾かし直します
  • AG-1は、加工したあとすぐに次の溶接や肉盛りに入れます。NGDは被覆剤に黒鉛を含まないので、はつった面に炭素が残りません

値段

  • 表に載せた4社は、どこも公式に値段を出していません。棒径・本数・入数で変わるので、販売店に見積もりを頼みます
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