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工場や建設現場で、鉄骨・配管・設備の溶接や補修に使う溶接棒を選ぶ、生産技術・保全・購買の担当の方へ

溶接棒のメーカー8社比較【2026年】

溶接棒は、金属をつなぐときに溶かして継手を埋める、
棒状の溶接材料です。

ABOUT

溶接棒とは

比較表を見る ↓

溶接棒とは、金属をつなぐとき、継手に溶かし込む棒状の溶接材料です。
被覆剤を塗った被覆アーク溶接棒、TIG溶接で足す溶加棒、
母材を溶かさずにつなぐろう付け棒があります。
被覆アーク溶接棒は電弧棒・電気棒とも呼びます。

製品の特長

  • 母材に合わせて銘柄を選ぶ(軟鋼・高張力鋼・ステンレス鋼・鋳鉄・銅など)
  • 規格の記号で中身がわかる(JIS Z 3211・AWS ⁠⁠⁠など)
  • 棒径を何種類かから選べる(2.0〜5.0mmなど銘柄ごと)

使うメリット

  • ガスなしで溶接できる(被覆アーク溶接棒)
  • 仕上がりを整えやすい(TIG溶加棒)
  • 母材を溶かさずにつなげる(ろう付け棒・異なる金属どうしも)

選ぶときに注意すること

  1. 湿気の少ない所にしまい、持ち出しは半日で使う分までにする
  2. 低水素系は乾かしてから保温庫に入れ、少しずつ出して使う
  3. 乾かしすぎると被覆が壊れる。乾燥の条件は銘柄ごとに確かめる
  4. 風の強い所では風よけを立てる
  5. ヒュームが出るので、換気と排気をする

※仕様は各メーカーの公式の製品ページ・資料による。保管と乾燥は神戸製鋼所の溶接総合カタログ、ろう付けの説明は東京ブレイズの解説による。

LIST

溶接棒の比較表

コストは、値段を公開している製品どうしで比べています。値段を出していない製品は「要見積」。

CSV

溶接棒13製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

被覆アーク溶接棒

7製品
株式会社神戸製鋼所被覆アーク溶接棒 NC-⁠38SUS304などのステンレス鋼の手溶接口コミを書く要見積

304系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。棒径は2.0mmから5.0mmまでそろい、交流でも直流でも使えます。溶着金属の引張強さは代表値で600MPaです。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
304系ステンレス鋼
規格
AWS A5.4 E308-⁠16
棒径
2.0・2.6・3.2・4.0・5.0mm
電流・⁠⁠⁠極性
AC、DC(棒プラス⁠)、2.0mmで50〜75A、5.0mmで150〜200A(下向)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
600MPa(代表値)
船級認定
ABS、DNV、⁠⁠⁠NK
記載なし
溶接姿勢・被覆・成分・溶融温度・⁠⁠⁠用途
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
株式会社タセト被覆アーク溶接棒 RNY308SUS304を全姿勢で手溶接口コミを書く要見積

SUS304などの18Cr-8Niステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。ライムチタニア型の被覆で、全姿勢で溶接できます。溶着金属の性質は母材と同じかそれ以上です。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
SUS304(18Cr-8Niステンレス鋼)
規格
JIS ES308-16、AWS E308-16該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
ライムチタニア型
船級認定
NK、ABS、⁠⁠⁠NV
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・⁠⁠⁠用途
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様カタログ(PDF)
ナイス株式会社被覆アーク溶接棒 Nicast 2-40鋳物の巣埋め・割れの補修口コミを書く要見積

鋳鉄の巣埋めや割れの補修に使うNi系の被覆アーク溶接棒です。普通鋳鉄から球状黒鉛鋳鉄まで幅広い鋳鉄に使えます。鋳鉄と鋼をつなぐ異材溶接にも使えます。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
普通鋳鉄、ミーハナイト鋳鉄、可鍛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、合金鋳鉄
規格
JIS DFCNi
被覆・⁠⁠⁠成分
Ni鋳鉄用
用途
鋳鉄の巣埋め・割れの補修、接合、肉盛、鋳鉄と鋼の異材溶接
記載なし
棒径・溶接姿勢・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
日鉄溶接工業株式会社被覆アーク溶接棒 A-10軟鋼の薄板・中板の全姿勢溶接口コミを書く要見積

軟鋼の薄板から中板まで、全姿勢で溶接できるイルミナイト系の被覆アーク溶接棒です。溶けた部分が見やすく、脚長をそろえやすい作りです。スラグがはがれやすく、光沢のあるビードになります。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
軟鋼(SS400、SM400など)の薄板・⁠⁠⁠中板
規格
JIS Z 3211 E4319、AWS A5.1 E6019該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
イルミナイト系
用途
車両、建築、一般構造物
船級認定
NK、ABS、LR、DNV、⁠⁠⁠BV
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
日鉄溶接工業株式会社被覆アーク溶接棒 L-55490MPa級鋼の重要構造物の溶接口コミを書く要見積

490MPa級高張力鋼に使う低水素系の被覆アーク溶接棒です。溶接金属が割れにくく、X線性能も良好です。立向や上向も溶接しやすく、造船・建築・橋梁・圧力容器に使われます。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
490MPa級高張力鋼(SM490、SM490Y、SM520など)
規格
JIS Z 3211 E4916-U、AWS A5.1 E7016該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
低水素系
用途
造船、建築、橋梁、圧力容器
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
ニツコー熔材工業株式会社被覆アーク溶接棒 LC-⁠08仮付け・断続溶接を手早く進める口コミを書く要見積

アークを切ってもすぐにまた出せる再アーク性を重く見たライムチタニヤ系の溶接棒です。仮付けや断続溶接、すみ肉溶接の手間が減ります。溶接で出るヒュームを、同社の比較で20%減らしています。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
規格
JIS Z3211 E4303
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
ライムチタニヤ系、低ヒューム
用途
断続溶接、仮付け溶接、すみ肉溶接
記載なし
適用母材・棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
リンカーンエレクトリックジャパン株式会社被覆アーク溶接棒 EXCALIBUR 308/308L食品・薬品プラントのSUS304の溶接口コミを書く要見積

SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒で、日本法人が案内しています。棒径は2.4mmから4.8mmまでで、直流でも交流でも使えます。溶着金属の引張強さは代表値で585〜635MPaです。

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼
規格
AWS E308-17、E308L-⁠17
棒径
2.4・3.2・4.0・4.8mm
溶接姿勢
全姿勢
電流・⁠⁠⁠極性
DC(棒プラス⁠)・⁠A⁠C⁠、40〜200A
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
585〜635MPa(代表値)
用途
食品加工容器、醸造プラント、薬品プラント、原子力発電
記載なし
被覆・成分・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様カタログ(PDF)

TIG溶加棒

3製品
株式会社神戸製鋼所TIG溶加棒 TG-S308ステンレス鋼のTIG溶接口コミを書く要見積

18Cr-8Niステンレス鋼をTIG溶接するときに足す溶加棒です。棒径は0.8mmから3.2mmまであり、長さは1,000mmです。溶着金属の引張強さは代表値で580MPaです。

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
18Cr-8Niステンレス鋼
規格
AWS A5.9 ER308
棒径
0.8・1.0・1.2・1.6・2.0・2.4・3.2mm(長さ1,000mm)
被覆・⁠⁠⁠成分
シールドガスはAr
電流・⁠⁠⁠極性
DC(棒マイナス)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
580MPa(代表値)
船級認定
ABS、DNV、⁠⁠⁠NK
記載なし
溶接姿勢・溶融温度・⁠⁠⁠用途
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
株式会社タセトTIG溶加棒 TG308食品・化学設備のSUS304のTIG溶接口コミを書く要見積

SUS304などの18Cr-8Niステンレス鋼をTIG溶接するときの溶加棒です。食品設備や一般の化学設備で広く使われる銘柄です。溶着金属の性質は母材と同じかそれ以上です。

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
SUS304(18Cr-8Niステンレス鋼)
規格
JIS YS308、AWS ER308該当
用途
食品設備・一般化学設備
船級認定
NK
記載なし
棒径・溶接姿勢・被覆・成分・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
ニツコー熔材工業株式会社TIG溶加棒 BKH-60R焼入れした金型の欠けの肉盛補修口コミを書く要見積

焼入れで硬くなった金型材や硬化肉盛の欠けを直すためのTIG溶加棒です。高い予熱をしなくても肉盛でき、溶着金属は常温から高温まで衝撃に強い作りです。予熱・パス間温度300℃で、硬さはHRC56〜59です。

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
SKD11、焼入硬化した金型材料
棒径
1.6・2.0mm
被覆・⁠⁠⁠成分
C 0.41・Cr 8.45・Mo 1.14・W 9.40%(溶加棒の化学成分の例)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
硬さHRC56〜59(予熱・パス間温度300℃)
用途
金型・鍛造金型の肉盛、硬化肉盛部の補修
記載なし
規格・溶接姿勢・電流・極性・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様カタログ(PDF)

ろう付け棒(ろう材)

3製品
株式会社大進工業研究所黄銅ろう ダイシンブロンズ N鋼や鋳鉄を黄銅でろう付け口コミを書く要見積

ニッケルとケイ素を入れた黄銅の溶接棒で、高い温度で安定してろう付けできます。亜鉛が燃えにくく、ブローホールやピンホールが出にくい作りです。溶融温度は905〜910℃で、棒径は1.2mmから3.2mmまであります。

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
ステンレス鋼、工具鋼、鋳鉄、銅合金
棒径
1.2・1.6・2.0・2.6・3.0・3.2mm
被覆・⁠⁠⁠成分
Cu・Zn・Ni・⁠⁠⁠Si
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
32kg/mm²(直径2.0mmの鈍し材)
溶融温度
905〜910℃
用途
自動車ボディー・フレーム、電気部品、油圧部品
記載なし
規格・溶接姿勢・電流・極性・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様
東京ブレイズ株式会社銀ろう TB-607Ni基合金や食品機器の低温ろう付け口コミを書く要見積

カドミウムを含まない銀ろうの中で融点が低く、流れとぬれのよい銀ろうです。ろう付温度は655〜760℃です。NiやNi基合金を低い温度でろう付けでき、応力腐食を減らせます。

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
鉄、ステンレス鋼、銅、真鍮など
規格
BAg-⁠7
被覆・⁠⁠⁠成分
Ag 56・Cu 22・Zn 17・Sn 5%
溶融温度
固相線620℃、液相線650℃、ろう付温度655〜760℃
用途
食品産業、Ni・Ni基合金のろう付け
記載なし
棒径・溶接姿勢・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様カタログ(PDF)
ナイス株式会社りん銅ろう Copsil 0E空調・給湯の銅配管のろう付け口コミを書く要見積

銅と銅合金をつなぐりん銅ろうです。銅どうしならフラックスなしでろう付けできます。空調・冷凍・給湯機器の配管や熱交換器に使われます。

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
銅、銅合金
規格
JIS BCuP-⁠2
用途
一般配管・熱交換器(空調・冷凍・給湯機器)
記載なし
棒径・溶接姿勢・被覆・成分・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ詳細・⁠⁠⁠仕様

被覆アーク溶接棒7製品

株式会社神戸製鋼所

被覆アーク溶接棒 NC-⁠38

SUS304などのステンレス鋼の手溶接

304系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。棒径は2.0mmから5.0mmまでそろい、交流でも直流でも使えます。溶着金属の引張強さは代表値で600MPaです。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
304系ステンレス鋼
規格
AWS A5.4 E308-⁠16
棒径
2.0・2.6・3.2・4.0・5.0mm
電流・⁠⁠⁠極性
AC、DC(棒プラス⁠)、2.0mmで50〜75A、5.0mmで150〜200A(下向)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
600MPa(代表値)
船級認定
ABS、DNV、⁠⁠⁠NK
記載なし
溶接姿勢・被覆・成分・溶融温度・⁠⁠⁠用途
公式ページへ
株式会社タセト

被覆アーク溶接棒 RNY308

SUS304を全姿勢で手溶接

SUS304などの18Cr-8Niステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。ライムチタニア型の被覆で、全姿勢で溶接できます。溶着金属の性質は母材と同じかそれ以上です。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
SUS304(18Cr-8Niステンレス鋼)
規格
JIS ES308-16、AWS E308-16該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
ライムチタニア型
船級認定
NK、ABS、⁠⁠⁠NV
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・⁠⁠⁠用途
公式ページへ
ナイス株式会社

被覆アーク溶接棒 Nicast 2-40

鋳物の巣埋め・割れの補修

鋳鉄の巣埋めや割れの補修に使うNi系の被覆アーク溶接棒です。普通鋳鉄から球状黒鉛鋳鉄まで幅広い鋳鉄に使えます。鋳鉄と鋼をつなぐ異材溶接にも使えます。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
普通鋳鉄、ミーハナイト鋳鉄、可鍛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、合金鋳鉄
規格
JIS DFCNi
被覆・⁠⁠⁠成分
Ni鋳鉄用
用途
鋳鉄の巣埋め・割れの補修、接合、肉盛、鋳鉄と鋼の異材溶接
記載なし
棒径・溶接姿勢・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ
日鉄溶接工業株式会社

被覆アーク溶接棒 A-10

軟鋼の薄板・中板の全姿勢溶接

軟鋼の薄板から中板まで、全姿勢で溶接できるイルミナイト系の被覆アーク溶接棒です。溶けた部分が見やすく、脚長をそろえやすい作りです。スラグがはがれやすく、光沢のあるビードになります。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
軟鋼(SS400、SM400など)の薄板・⁠⁠⁠中板
規格
JIS Z 3211 E4319、AWS A5.1 E6019該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
イルミナイト系
用途
車両、建築、一般構造物
船級認定
NK、ABS、LR、DNV、⁠⁠⁠BV
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度
公式ページへ
日鉄溶接工業株式会社

被覆アーク溶接棒 L-55

490MPa級鋼の重要構造物の溶接

490MPa級高張力鋼に使う低水素系の被覆アーク溶接棒です。溶接金属が割れにくく、X線性能も良好です。立向や上向も溶接しやすく、造船・建築・橋梁・圧力容器に使われます。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
490MPa級高張力鋼(SM490、SM490Y、SM520など)
規格
JIS Z 3211 E4916-U、AWS A5.1 E7016該当
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
低水素系
用途
造船、建築、橋梁、圧力容器
記載なし
棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ
ニツコー熔材工業株式会社

被覆アーク溶接棒 LC-⁠08

仮付け・断続溶接を手早く進める

アークを切ってもすぐにまた出せる再アーク性を重く見たライムチタニヤ系の溶接棒です。仮付けや断続溶接、すみ肉溶接の手間が減ります。溶接で出るヒュームを、同社の比較で20%減らしています。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
規格
JIS Z3211 E4303
溶接姿勢
全姿勢
被覆・⁠⁠⁠成分
ライムチタニヤ系、低ヒューム
用途
断続溶接、仮付け溶接、すみ肉溶接
記載なし
適用母材・棒径・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ
リンカーンエレクトリックジャパン株式会社

被覆アーク溶接棒 EXCALIBUR 308/308L

食品・薬品プラントのSUS304の溶接

SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒で、日本法人が案内しています。棒径は2.4mmから4.8mmまでで、直流でも交流でも使えます。溶着金属の引張強さは代表値で585〜635MPaです。

コスト要見積

種類
被覆アーク溶接棒
溶接法
被覆アーク溶接
適用母材
SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼
規格
AWS E308-17、E308L-⁠17
棒径
2.4・3.2・4.0・4.8mm
溶接姿勢
全姿勢
電流・⁠⁠⁠極性
DC(棒プラス⁠)・⁠A⁠C⁠、40〜200A
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
585〜635MPa(代表値)
用途
食品加工容器、醸造プラント、薬品プラント、原子力発電
記載なし
被覆・成分・溶融温度・船級認定
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TIG溶加棒3製品

株式会社神戸製鋼所

TIG溶加棒 TG-S308

ステンレス鋼のTIG溶接

18Cr-8Niステンレス鋼をTIG溶接するときに足す溶加棒です。棒径は0.8mmから3.2mmまであり、長さは1,000mmです。溶着金属の引張強さは代表値で580MPaです。

コスト要見積

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
18Cr-8Niステンレス鋼
規格
AWS A5.9 ER308
棒径
0.8・1.0・1.2・1.6・2.0・2.4・3.2mm(長さ1,000mm)
被覆・⁠⁠⁠成分
シールドガスはAr
電流・⁠⁠⁠極性
DC(棒マイナス)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
580MPa(代表値)
船級認定
ABS、DNV、⁠⁠⁠NK
記載なし
溶接姿勢・溶融温度・⁠⁠⁠用途
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株式会社タセト

TIG溶加棒 TG308

食品・化学設備のSUS304のTIG溶接

SUS304などの18Cr-8Niステンレス鋼をTIG溶接するときの溶加棒です。食品設備や一般の化学設備で広く使われる銘柄です。溶着金属の性質は母材と同じかそれ以上です。

コスト要見積

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
SUS304(18Cr-8Niステンレス鋼)
規格
JIS YS308、AWS ER308該当
用途
食品設備・一般化学設備
船級認定
NK
記載なし
棒径・溶接姿勢・被覆・成分・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度
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ニツコー熔材工業株式会社

TIG溶加棒 BKH-60R

焼入れした金型の欠けの肉盛補修

焼入れで硬くなった金型材や硬化肉盛の欠けを直すためのTIG溶加棒です。高い予熱をしなくても肉盛でき、溶着金属は常温から高温まで衝撃に強い作りです。予熱・パス間温度300℃で、硬さはHRC56〜59です。

コスト要見積

種類
TIG溶加棒
溶接法
TIG溶接
適用母材
SKD11、焼入硬化した金型材料
棒径
1.6・2.0mm
被覆・⁠⁠⁠成分
C 0.41・Cr 8.45・Mo 1.14・W 9.40%(溶加棒の化学成分の例)
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
硬さHRC56〜59(予熱・パス間温度300℃)
用途
金型・鍛造金型の肉盛、硬化肉盛部の補修
記載なし
規格・溶接姿勢・電流・極性・溶融温度・船級認定
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ろう付け棒(ろう材)3製品

株式会社大進工業研究所

黄銅ろう ダイシンブロンズ N

鋼や鋳鉄を黄銅でろう付け

ニッケルとケイ素を入れた黄銅の溶接棒で、高い温度で安定してろう付けできます。亜鉛が燃えにくく、ブローホールやピンホールが出にくい作りです。溶融温度は905〜910℃で、棒径は1.2mmから3.2mmまであります。

コスト要見積

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
ステンレス鋼、工具鋼、鋳鉄、銅合金
棒径
1.2・1.6・2.0・2.6・3.0・3.2mm
被覆・⁠⁠⁠成分
Cu・Zn・Ni・⁠⁠⁠Si
溶着金属の強さ・⁠⁠⁠硬さ
32kg/mm²(直径2.0mmの鈍し材)
溶融温度
905〜910℃
用途
自動車ボディー・フレーム、電気部品、油圧部品
記載なし
規格・溶接姿勢・電流・極性・船級認定
公式ページへ
東京ブレイズ株式会社

銀ろう TB-607

Ni基合金や食品機器の低温ろう付け

カドミウムを含まない銀ろうの中で融点が低く、流れとぬれのよい銀ろうです。ろう付温度は655〜760℃です。NiやNi基合金を低い温度でろう付けでき、応力腐食を減らせます。

コスト要見積

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
鉄、ステンレス鋼、銅、真鍮など
規格
BAg-⁠7
被覆・⁠⁠⁠成分
Ag 56・Cu 22・Zn 17・Sn 5%
溶融温度
固相線620℃、液相線650℃、ろう付温度655〜760℃
用途
食品産業、Ni・Ni基合金のろう付け
記載なし
棒径・溶接姿勢・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・船級認定
公式ページへ
ナイス株式会社

りん銅ろう Copsil 0E

空調・給湯の銅配管のろう付け

銅と銅合金をつなぐりん銅ろうです。銅どうしならフラックスなしでろう付けできます。空調・冷凍・給湯機器の配管や熱交換器に使われます。

コスト要見積

種類
ろう付け棒(ろう材)
溶接法
ろう付け
適用母材
銅、銅合金
規格
JIS BCuP-⁠2
用途
一般配管・熱交換器(空調・冷凍・給湯機器)
記載なし
棒径・溶接姿勢・被覆・成分・電流・極性・溶着金属の強さ・硬さ・溶融温度・船級認定
公式ページへ
Q&A

溶接棒選びで、よくある疑問

購買担当の疑問溶接棒の価格は、いくら?

このページの13製品は、どれも公式サイトに値段が出ていません。銘柄・棒径・量を伝えて、販売店かメーカーに見積もりを取ります。

設備担当の疑問溶接棒の種類と違いは?

このページでは3つに分けています。被覆剤を塗った棒そのものを溶かす被覆アーク溶接棒、TIG溶接で足していく溶加棒、母材を溶かさずにろう材を流し込むろう付け棒です。

設備担当の疑問被覆アーク溶接棒の規格の見方は?

軟鋼と高張力鋼の被覆アーク溶接棒はJIS Z 3211の記号で書かれ、日鉄溶接工業のL-55はE4916-U、ニツコー熔材工業のLC-08はE4303です。ステンレス鋼用はタセトのRNY308がJISのES308-16です。海外の銘柄はAWSの記号で、リンカーンのEXCALIBUR 308/308LはAWS E308-17です。

工場長の疑問低水素系とライムチタニヤ系の違いは?

ライムチタニヤ系は使いやすく、日鉄溶接工業の解説では国内で軟鋼用に最も広く使われている被覆です。低水素系は溶接金属が割れにくく、日鉄溶接工業のL-55は造船・建築・橋梁・圧力容器の490MPa級高張力鋼に使われます。

施設管理の疑問溶接棒の保管と乾燥は?

湿気の少ない倉庫にしまい、現場への持ち出しは半日で使う分までにします。低水素系は乾かしたあと保温庫に入れ、少しずつ出して使います。神戸製鋼所のNC-38の再乾燥の条件は、150〜200℃で0.5〜1時間です。

設備担当の疑問ステンレス鋼(SUS304)⁠用⁠の溶接棒は?

SUS304には308系の溶接棒を使います。被覆アーク溶接棒なら神戸製鋼所のNC-38、タセトのRNY308、リンカーンのEXCALIBUR 308/308L、TIG溶加棒なら神戸製鋼所のTG-S308とタセトのTG308です。

工場長の疑問TIG溶加棒とは?被覆アーク溶接棒との違いは?

TIG溶接で、アルゴンなどのガスで守ったアークに足していく棒で、被覆はありません。神戸製鋼所のTG-S308はシールドガスにArを使い、長さ1,000mmで太さは0.8〜3.2mmです。

工場長の疑問鋳物(鋳鉄)の補修に使う溶接棒は?

鋳鉄用の被覆アーク溶接棒を使います。ナイスのNicast 2-40はNi系で、普通鋳鉄から球状黒鉛鋳鉄までの巣埋めや割れの補修、鋳鉄と鋼をつなぐ異材溶接に使えます。

総務の疑問ろう付けと溶接の違いは?

溶接は母材そのものを溶かしてつなぎ、ろう付けは母材を溶かさずに450℃以上で溶けるろう材だけを流し込みます。東京ブレイズの解説では、450℃未満で溶ける材料でつなぐのがはんだ付けです。

設備担当の疑問銀ろうとりん銅ろうの使い分けは?

銀ろうは比較的低い温度で溶け、鉄・ステンレス鋼・銅・真鍮などに使えます。東京ブレイズのTB-607のろう付温度は655〜760℃です。りん銅ろうは銅どうしならフラックスなしでつなげ、ナイスのCopsil 0Eは空調・冷凍・給湯機器の配管に使われます。

経営者の疑問金型の欠けの補修に使える溶加棒は?

ニツコー熔材工業のBKH-60Rは、焼入れで硬くなった金型材や硬化肉盛の欠けを直すTIG溶加棒です。予熱・パス間温度300℃で、溶着金属の硬さはHRC56〜59です。棒径は1.6mmと2.0mmです。

購買担当の疑問溶接棒のメーカーはどこがある?

このページでは8社を載せています。被覆アーク溶接棒とTIG溶加棒は神戸製鋼所・タセト・日鉄溶接工業・ニツコー熔材工業・ナイス・リンカーンエレクトリックジャパン、ろう付け棒はナイス・東京ブレイズ・大進工業研究所です。タセトは神戸製鋼所が100%出資する会社です。

TYPES

溶接棒の種類の違い

ボタンを押すと、表がその種類の製品だけになります。

被覆アーク溶接棒

心線に被覆剤(フラックス)を塗った棒で、アークの熱で棒そのものが溶けて継手を埋めます。電弧棒・電気棒とも呼びます。被覆の系統(低水素系・ライムチタニヤ系・イルミナイト系など)で⁠、割れにくさや使い勝手が変わります。

向いている使い方

  • 鉄骨・橋梁・造船などの構造物
  • 現場での溶接と補修
  • 鋳物の割れや巣の補修

根拠:従来の裸溶接棒に、被覆剤(フラックス)を塗布することを考案したことが始まりと言われています。(出典1)

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TIG溶加棒

TIG溶接で、アルゴンなどのガスで守ったアークに足していく棒です。被覆は無く、母材に合わせた成分の棒を選びます。ステンレス鋼の配管や設備、金型の肉盛のように、仕上がりを整えたい所に使います。

向いている使い方

  • ステンレス鋼の配管・食品設備
  • 化学設備の溶接
  • 金型の欠けの肉盛補修

根拠:食品設備・一般化学設備用として最も汎用的に用いられている18Cr-8Niステンレス鋼(SUS304) 用の溶接材料(出典7)

この種類の3製品を表で見る

ろう付け棒(ろう材)

母材は溶かさず、450℃以上で溶けるろう材だけを溶かして隙間に流し込みます。銀ろう・りん銅ろう・黄銅ろうなどがあります。母材をゆがめにくく、銅管や異なる金属どうしをつなぐのに使います。

向いている使い方

  • 空調・給湯の銅配管
  • 異なる金属どうしの接合
  • 超硬工具や電気部品のろう付け

根拠:ろう付(ロウ付け)(英語:Brazing)と⁠は⁠、融点(溶ける温度)が450℃以上の金属・合金(ろう材(ロウ材))⁠を溶かし込み、隙間に浸透させることで金属同士を強力に接合する技術です。(出典2)

この種類の3製品を表で見る
MAKERS

溶接棒の主なメーカー8社

溶接棒の主なメーカーは、次の8社です。社名を押すと、その会社のページ(ほかの製品と所在地)に移ります。

株式会社神戸製鋼所

304系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。

兵庫県

株式会社タセト

SUS304などの18Cr-8Niステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒です。

神奈川県

株式会社大進工業研究所

ニッケルとケイ素を入れた黄銅の溶接棒で、高い温度で安定してろう付けできます。

大阪府

東京ブレイズ株式会社

カドミウムを含まない銀ろうの中で融点が低く、流れとぬれのよい銀ろうです。

埼玉県

ナイス株式会社

鋳鉄の巣埋めや割れの補修に使うNi系の被覆アーク溶接棒です。

兵庫県

日鉄溶接工業株式会社

軟鋼の薄板から中板まで、全姿勢で溶接できるイルミナイト系の被覆アーク溶接棒です。

東京都

ニツコー熔材工業株式会社

アークを切ってもすぐにまた出せる再アーク性を重く見たライムチタニヤ系の溶接棒です。

大阪府

リンカーンエレクトリックジャパン株式会社

SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼に使う被覆アーク溶接棒で、日本法人が案内しています。

神奈川県

この比較表のデータ:CSV・JSON(出典を明記すれば引用できます)

掲載基準と並び順

掲載基準:工場・建設現場・設備の保守で金属をつなぐのに使う業務用の溶接棒で、日本法人のある会社が自社で作るか自社の銘柄として売り、今の公式サイト・公式資料で規格や仕様を確かめられた製品。被覆アーク溶接棒、TIG溶接の溶加棒、ろう付け棒(銀ろう・りん銅ろう・黄銅ろう)を載せ、1社につき代表の1〜2製品に絞っています。タセトは神戸製鋼所の100%出資の会社で、自社の銘柄として載せました。リンカーンエレクトリックの製品は、日本法人が案内しているものだけです。半自動溶接(MAG・MIG)やサブマージアーク溶接で送り出すワイヤ、溶接機本体(溶接機のページ)、溶接面などの保護具、はんだ、フラックスや乾燥機などの補助材だけの製品、家庭・DIY向けの品、中古、代理店や商社が売る他社の製品は除いています。日本ウエルディング・ロッドと四国溶材は公式サイトをこちらで見つけられず、特殊電極は製品ページに仕様の文字が無く、今回は載せていません。並びは種類ごとに会社の五十音順です。

並び順:種類ごとに分け、その中はメーカー名の五十音順です。おすすめ順ではなく、掲載料で順番は変えません。

溶接棒を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

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