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GUIDE / COATER

塗工機(コーター)⁠と⁠は⁠?スロットダイ・グラビア・コンマ・バーの種類と違い、塗工幅・速度・粘度の選び方

電池の電極・光学フィルム・粘着テープなどの巻物に塗液を塗って乾かす塗工機(コーター)の4つの種類、スロットダイとグラビアの違い、コンマコーターとは何か、研究用の小型機と量産機の塗工幅・速度、粘度での選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

塗工機(コーター)は、巻物の基材に塗液を決まった厚さで塗り、乾燥炉で乾かして巻き取る機械です。塗液の量り方で、ダイ(スロットダイ)⁠・グラビア・すき間で量る型(コンマなど)⁠・バーに分かれます。選ぶときは「液の粘度」「塗る厚さ」「塗工幅と速度」の3つを先に決めます。

塗工機とは

塗工機は、フィルム・金属箔・紙などの巻物を巻き出し、塗液を塗り、乾燥炉で乾かして、もう一度巻き取る機械です。コーター・塗工乾燥装置とも呼びます。電池の電極やセパレータ、光学フィルム、粘着材、電子材料の製造と、その研究開発で使います。

比較ページには、日本の会社が自社で設計・製作する、巻物に連続で塗る塗工機を、代表の型式か装置の単位で載せています。ガラス基板に1枚ずつ塗る枚葉式の装置、手や台でシートに塗るバーコーター・アプリケーター、スプレーの塗装機は載せていません。

4つの種類

  • ダイ(スロットダイ)は、ダイのすき間から液を吐き出して基材に載せます。密閉の作りで厚さが安定します。例はヒラノテクシードのダイコーター、テクノスマートの2次電池電極用塗工乾燥装置、由利ロール機械のGPD、東レエンジニアリングのタンデムコーターです
  • グラビアは、溝を彫ったロールで液を運びます。溝の線数と深さで塗る量が決まります。例は康井精機のμコータNMC-350とミニラボ、富士機械工業のC7-130です
  • すき間で量る型は、ロールと基材のすき間で厚さをそろえます。例はヒラノテクシードのコンマコーターと、テスター産業の小型コーターPI-1230です
  • バーは、ワイヤーを巻いたバーで液をかき取ります。例は小林製作所のDMコータと、市金工業社のサテライトコーターです

粘度と塗る厚さで選ぶ

  • ヒラノテクシードのコンマダイレクトは、粘度300〜100000mPa・s、塗工量30〜2000μm(wet)が範囲です。粘着剤や電子材料に使います
  • ヒラノテクシードのスロットダイは、粘度100〜50000mPa・s、塗工量10〜1000μm(wet)が範囲です。電池の電極にも使います
  • テクノスマートの電極用のダイコーターは、粘度5〜100000mPa・s、塗工量30〜400μm(wet)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 小林製作所のDMコータは、粘度50mPa・s以下の液を1.8〜50g/m²(wet)で塗ります

塗工幅と速度

  • 研究用の小型機では、康井精機のミニラボが塗工幅120mmで0.2〜2m/min、市金工業社のサテライトコーターが幅400mmまでで0.1〜3.0m/minです
  • テスター産業のPI-1230は幅150mmまでの卓上型で、速度は5〜50cm/minです
  • 量産機では、小林製作所のDMコータが最大塗工幅5400mmで最大200m/min、東レエンジニアリングのタンデムコーターが塗工幅600〜1,500mmです
  • 乾燥炉の長さと温度で、出せる速度が変わります。康井精機のμコータNMC-350は炉長1m、テスター産業のPI-1230は炉長400mmで最高200℃です

試し塗りと値段

  • ヒラノテクシードは、ダイを選ぶときは実際の塗工液での確認テストを求めています
  • 康井精機は無料の塗工スタジオ STUDIO YSを、小林製作所は多くの塗工ヘッドを付け替えられるマルチテストコータを持っています
  • 値段は、このページの製品はどれも公式に出ていません。塗工ヘッド・乾燥炉・巻出しと巻取りの構成を決めて、見積もりをとります
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