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GUIDE / YUATSU-PUMP

油圧ポンプ・油圧ユニットとは?種類と構造・仕組み、電動と手動の選び方

業務用の油圧ポンプと油圧ユニットの仕組み、油圧ユニット・油圧ポンプの本体・70MPaの電動油圧ポンプ・手動油圧ポンプの4つの種類、圧力と吐出量の見方、エアー抜きと安全弁と作動油の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

油圧ポンプは、作動油に圧力をかけて送り出し、油圧シリンダや油圧モータを動かす油圧の元になる機械です。電動機・ポンプ・タンク・弁を1つにまとめたものを油圧ユニットと呼びます。選ぶときは「何を動かすか(工場の機械か、ジャッキやシリンダか)」「どこまでの圧力が要るか」「どれだけの量を送るか」の3つを先に決めます。

油圧ポンプ・油圧ユニットとは

油圧ポンプは、作動油を加圧して油圧を生み、ホースや配管を通して油圧シリンダや油圧工具へ送ります。動かし方には手動・電動・エア駆動・エンジンがあり、要る圧力・流量・使う回数で選びます。

工場の機械では、電動機・油圧ポンプ・リリーフ弁・チェック弁・オイルタンクを1台にまとめた油圧ユニット(パワーユニット・パワーパッケージ)⁠を使うことが多く、NC旋盤のチャックの開け閉めや刃物台の回転、マシニングセンタの主軸の上下などの動力源になります。

比較ページには、業務で使う油圧ポンプと油圧ユニットを、1社1〜2製品に絞って載せています。油圧シリンダ・油圧ジャッキ・油圧プレスそのもの、油圧モーターや油圧バルブ、車やトラック・農機・建設機械に付ける部品としてのポンプ、灯油ポンプのような液体を送るポンプ、中古品・リビルト品は載せていません。

4つの種類と仕組み

  • 油圧ユニット:電動機・ポンプ・タンク・弁をまとめた油圧源です。電源と配管をつなげば、機械のシリンダやモータに油圧を送れます。いまはインバータやIPMモータで、止まっている間にポンプの回転を落とす省エネ形が中心です
  • 油圧ポンプの本体:電動機やエンジンの軸で回して油を吐き出す本体です。圧力に合わせて吐き出す量を変えられる可変容量のピストンポンプ・ベーンポンプと、つくりが簡単な歯車ポンプがあります
  • 電動油圧ポンプ(70MPa):ジャッキや油圧シリンダ、油圧工具をホースでつないで動かす、高い圧力の電動ポンプです
  • 手動油圧ポンプ:レバーで油を送る、電源のいらないポンプです。低圧で速く寄せ、負荷がかかると高圧に切り替わる2段式が多くあります

このページの例は次のとおりです。

  • 油圧ユニット:ダイキン工業のエコリッチ、不二越のNSパック、ジェイテクトフルードパワーシステムのトヨパックECOⅡ+、東京計器のTJ‑INVシリーズ
  • 油圧ポンプの本体:川崎重工業のK3VLシリーズ、ダイキン工業のVシリーズ、島津製作所のAUシリーズ
  • 電動油圧ポンプ:エナパックのPUJ‑1200B、理研機器のEMP‑6B
  • 手動油圧ポンプ:エナパックのP‑80、理研機器のP‑1シリーズ

圧力と吐出量の見方

工場の油圧ユニットは数MPa〜十数MPa、ピストンポンプの本体は数十MPaまで、ジャッキやシリンダ用のポンプは70MPaが標準です。

  • 油圧ユニット:エコリッチは4MPaと7MPaで最大28.5L/min、NSパックは7.0〜8.0MPa、TJ‑INVは最大65.9L/min
  • ポンプの本体:K3VLは定格32MPa・ピーク35MPaで1回転あたり28〜200cm³、Vシリーズは7〜25MPaで8.0〜69.8cm³
  • 70MPaのポンプ:PUJ‑1200Bは低圧のとき3.31L/min、高圧のとき0.32L/min。EMP‑6Bは0.58L/min(50Hz)

ポンプそのものに「○トン用」⁠と⁠い⁠う出力の考え方はありません。出る力は、つなぐシリンダやジャッキの受圧面積で決まります。手動や電動のポンプは、つなぐシリンダが使う油量の合計より大きな有効油量のものを選びます。

省エネ形の油圧ユニット

各社とも、圧力を保っているあいだのムダな電気を減らす油圧ユニットを出しています。数字はどれも各社の公式の比較です。

  • 不二越のNSパック:保圧時の消費電力が標準ユニットより約46%少ない
  • ジェイテクトフルードパワーシステムのトヨパックECOⅡ+:保圧時の消費電力が従来のECOⅡより約50%少ない
  • 東京計器のTJ‑INV:圧力制御時に最大65%の省エネ
  • ダイキン工業のエコリッチ:従来品より消費電力30%削減、油温の上がり方は5℃小さい

使うときの注意

  • エアー抜き:加圧の前に、配管のエアを抜きます。エアが残ると圧力が不安定になったり、上がらなかったりします
  • 安全弁(リリーフ弁):理研機器の70MPaのポンプは高圧安全弁を出荷時73MPaに合わせてあります。70MPaより低い機器につなぐときは、安全弁をその機器の圧力まで下げます
  • 作動油:種類と粘度はメーカーの指定に合わせます。理研機器はISO VG32で年1⁠回以上の交換、ダイキン工業のエコリッチはISO VG32〜68を指定しています
  • 最高圧力での使い方:エコリッチは、最高圧力で続けて使うときは5L/min以下にします

出典

  • 理研機器 油圧ポンプ(選び方・よくあるご質問)https://www.rikenkiki.co.jp/product/pump/
  • 不二越 NSパック カタログ https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/dcms_media/other/2025_L-18.pdf
  • ジェイテクトフルードパワーシステム 油圧装置・パッケージ https://www.jtekt-fluid.co.jp/product/2017041315221564.html
  • ダイキン工業 エコリッチ カタログ https://www.hyd.daikin.co.jp/-/media/Project/Daikin/hyd_daikin_co_jp/common/products00/cataloge/jp/HK276C-pdf.pdf
  • 東京計器 油圧システム カタログ https://www.tokyokeiki.jp/Portals/0/images/products/pdf/hydraulic/q2022_2303.pdf
  • 川崎重工業 K3VLシリーズ https://www.khi.co.jp/industrial_equipment/hydraulic/pumps/k3vl.html
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