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GUIDE / RAKUSEKI-BOUGO

落石防護柵とは?従来型・高エネルギー吸収型・落石防護網の違いと、吸収エネルギー・基礎の選び方

落石防護柵の種類(従来型、高エネルギー吸収型、覆式・ポケット式の落石防護網、崩壊土砂の捕捉柵と防護擁壁)、⁠吸⁠収エネルギー(kJ)⁠の⁠見⁠方⁠、コンクリート基礎とアンカー基礎、落石対策便覧への対応、標準図と見積もりの取り方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

落石防護柵は、斜面から落ちてくる石を、道路や家の手前で受け止める柵です。ストーンガードとも呼びます。支柱・ワイヤロープ・金網の変形で受ける従来型と、緩衝装置で大きな落石を吸う高エネルギー吸収型があり、法面を覆う落石防護網や、崩れてくる土砂を止める柵・補強土壁もあります。選ぶときは「想定する吸収エネルギー(kJ)」「立てる場所(道路際か斜面の途中か)⁠」「守る物までの離れ」の3つを先に決めます。

落石防護柵とは

斜面の下の道路際や、斜面の途中に立てて、転がったり跳ねたりして落ちてくる石を受け止めます。石が落ちること自体を止める落石予防工(ロープ掛工・ロープ伏工)と⁠は役目が違い、落ちてきた石を待ち受けて止める側の対策です。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社製品として売る、落石防護柵・落石防護網・崩壊土砂の捕捉柵・落石防護擁壁を載せています。雪崩予防柵、防風柵・防雪柵、仮設フェンス、法面工事や吹付だけのもの、金網やワイヤだけの材料、施工だけを請け負う会社の工法は載せていません。

4つの種類

  • 従来型の防護柵:H形鋼などの支柱にワイヤロープと金網を張り、支柱・ロープ・金網が曲がって石を受ける。東京製綱のロックフェンスは50kJまで、柵高1.5〜6.0m
  • 高エネルギー吸収型の防護柵:緩衝装置やリング、伸びるネットでエネルギーを吸う。ダブルフェンスは300〜750kJ、ハイジュールネットは250〜3000kJ
  • 落石防護網(覆式・ポケット式):法面を金網とワイヤロープで覆い、落ちた石を法尻へ導く。ポケット式は上端を支柱で浮かせ、上から来る石も受ける
  • 崩壊土砂の捕捉柵・防護擁壁:崩れてくる土砂や巨大な落石を斜面の下で待ち受ける。ジオロックウォールは補強土壁で500〜5500kJ

吸収エネルギー(kJ)⁠の⁠見⁠⁠⁠⁠方

  • 落石のエネルギーは、石の重さと落ちる高さで決まる。日鉄神鋼建材は、3000kJは9.6tの重錘を32.0mの高さから落としたときのエネルギーだと説明している
  • 日鉄神鋼建材によれば、従来の待ち受け型の柵は最大100kJ前後で、それより大きい落石は落石防護擁壁で受けていた
  • 同じ製品でも型ごとに吸収エネルギーが違う。ハイジュールネットはHJN‑250〜HJN‑3000、ネイチャーネット工法は50kJ・100kJ・150kJ
  • 小さな落石なら、キャフロンネット(50kJ・100kJ以下)やストンゼットーのような簡易な柵で足りる

基礎と立てる場所

  • コンクリート基礎:ロックフェンスやJFE建材のSGTDタイプは、道路際に基礎といっしょに立てる
  • 基礎杭:東京製綱のTSガードフェンスは、地中の基礎杭に支柱を建て込むので、コンクリート基礎がいらない
  • アンカー基礎:ハイジュールネット、ネイチャーネット工法、キャフロンネットは、斜面の途中にも大がかりな基礎なしで立てられる
  • 基礎工なし:ストンゼットーは、先に打ったアンカーに支柱をかぶせて立てる

守る物との離れ

  • 落石を受けた柵は谷側へふくらむ。TSガードフェンスは、支柱間隔10.0mのときの張出しが最大2.7m
  • 道路や家がすぐ近くにあるなら、張出しの小さい型を選ぶか、柵を守る物から離して立てる

落石対策便覧とNETIS

  • 道路の落石対策は、日本道路協会の落石対策便覧に沿って設計する。2017年12月の改訂で、実物大の実験で性能を確かめるやり方が入った
  • ベルテクスのダブルフェンスや前田工繊のネイチャーネット工法は、便覧の条件に合わせた実物実験をしたと案内している
  • NETIS(国土交通省の新技術情報提供システム⁠)⁠の登録番号は、各社の製品ページに載っている。掲載期間が終わった技術もある

雪の多い地域では

  • 柵に雪が積もると、金網の上端が壊れることがある。JFE建材のSGTDタイプには、上弦材を付けた積雪対応タイプがある
  • ダブルフェンスやハイジュールネットも、積雪地域で使える型がある
  • 斜面の雪が動き出すのを抑える雪崩予防柵は別の製品

値段と見積もり

  • 載せた製品は、どれも公式サイトに値段を出していない
  • 見積もりには、延長・柵高・支柱間隔、想定する吸収エネルギー、基礎の条件、運び込みの道(重機が入るか)をそろえて出す
  • 標準図・CADは、ベルテクス(無料の会員登録)や日本サミコン(会員登録)、日鉄神鋼建材の製品図面のページ、各社のカタログで手に入る
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