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GUIDE / L-GATA-YOUHEKI

L型擁壁とは?宅地用(大臣認定)・道路用・柵の基礎付きの違いと、高さ・根入れ・施工の選び方

プレキャストL型擁壁の種類(宅地用の国土交通大臣認定品・道路用・柵の基礎付き⁠)⁠、盛土規制法と認定擁壁の関係、高さの規格、根入れの基準、施工方法と吊り方、フェンスの付け方、逆L型の使いどころを、メーカーの公式資料と法令をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

L型擁壁は、縦の壁と底版をL字に一体にした鉄筋コンクリートの擁壁で、段差の土が崩れないように留めます。工場で作るプレキャストL型擁壁は、宅地用(国土交通大臣認定)・道路用・一般用・柵の基礎付きの3つに分かれます。選ぶときは「宅地か道路か」「擁壁の高さ」「上にフェンスやガードレールを立てるか」の3つを先に決めます。

L型擁壁とは

工場で作ったものはプレキャストL型擁壁(L型プレキャスト擁壁)と呼び、現場ではクレーンで吊って並べます。底版の上に載った土の重さも使って、倒れたり滑ったりしないようにします。

比較ページには、日本法人のある会社が作るプレキャストのL型擁壁を載せています。現場打ちの擁壁工事だけのもの、ボックスカルバートと側溝、間知ブロックなどの積みブロック擁壁、補強土壁、中古、商社が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 宅地用(大臣認定):盛土規制法の施行令で国土交通大臣の認定を受けた製品。認定条件の中なら設計計算書を出す手間がいらない
  • 道路用・一般用:道路土工の擁壁工指針などで設計した製品。高さ600〜5,000mmの規格をそろえたものが多い
  • 柵の基礎付き:転落防止柵や車両用防護柵の基礎を擁壁と一体にした製品。基礎を別に作る二度手間がない

宅地に使うときの決まり

  • 盛土規制法の施行令は、擁壁を鉄筋コンクリート造・無筋コンクリート造・練積み造に決めている(e-Gov)
  • 構造がこれによらない擁壁でも、国土交通大臣が同じかそれ以上と認めたものは使える。これが認定擁壁
  • 認定品は、国土交通省の「施行令第17条に基づく認定擁壁一覧表」(2026年3月現在)で確かめられる
  • 2023年の法改正の前は施行令第14条の認定と呼んでいた。メーカーの資料には古い条番号が残っている
  • 認定品でない製品(土のねっこ、TPウォール滋賀県型など)は⁠、案件ごとに構造計算書を作って確かめる

高さで選ぶ

  • 宅地用の認定品は3mまでが多い(ニューウォルコンⅣ型1〜3m⁠、FL‑AⅡ 3.0mまで)
  • 3mを超える宅地は、ハイ・タッチウォール(3.0〜5.0m)
  • 道路用は、NCLウォールとHS‑Wウォールが600〜5,000mm、スマートウォールが0.6〜5.0m
  • 規格に無い高さは、一つ上の規格を使う(藤林コンクリート工業)

根入れの深さ

藤林コンクリート工業の認定擁壁の資料では次のとおりです。擁壁の高さは地面より上の高さで数えます。

  • 基礎地盤の内部摩擦角が30度以上:擁壁の高さの15/100以上、かつ35cm以上
  • 30度未満:擁壁の高さの20/100以上、かつ45cm以上
  • 道路用(草竹コンクリート工業):擁壁工指針で、底版の付け根から500mm以上

施工方法と吊り方

  • 基礎コンクリートの上に敷モルタルを敷き、底版との間にすき間が残らないよう詰めて据える
  • 目地は5mmあけて背面の水を抜き、目地と水抜き穴に吸い出し防止のフィルターを貼る(ケイコン)
  • 裏込めの砕石の代わりに透水マットも使える
  • 吊るときはメーカー指定の吊り金具を使う(草竹コンクリート工業・ベルテクス)
  • 重さの例:OKウォール(タイプ1)⁠は⁠高⁠さ1,000mmで532kg、HDウォールは高さ1000mmで940kg

フェンスを付けるとき

  • 認定擁壁は認定条件の中でだけ付けられる。ニューウォルコンⅣ型はフェンスの高さ2.0mまで・見付面積率50%⁠⁠⁠以下
  • ザ・ウォールⅡは、フェンスの穴を現場であけると認定の範囲から外れる
  • あとから付けるより、穴のある製品や柵の基礎付き(TPウォール、セフティウォールLFⅡ、SL‑G⁠)⁠を最初から選ぶ

逆L型を使うとき

隣の土地との境界が擁壁の後ろにあり、底版を後ろに出せないときに使います(ベルテクス)。ベルテクスの逆L型Vタッチウォール、コンクレタスの土のねっこ(逆L型・逆T型)があります。

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