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GUIDE / GRATING

グレーチングとは?規格(荷重区分)・種類・サイズ・値段と選び方

道路・駐車場・工場の側溝やU字溝に載せるグレーチング(溝蓋)⁠の⁠種⁠類⁠、T-14・T-20・T-25の荷重区分の意味、細目と並目、ボルト固定、ステンレスとFRPの選び方を、メーカーの技術資料と価格表をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

グレーチングは、細い鋼材などを格子に組んだ、排水溝の上に載せるふた(溝蓋)⁠で⁠す⁠。選ぶときは「上を通る車の重さ(荷重区分)」「今の溝の呼び(溝幅)⁠と⁠高⁠さ⁠」「人が歩くか(細目にするか)」の3つを先に決めます。材料はスチールが主で、ガタつきを嫌う所は鋳鉄やボルト固定、さびを嫌う所はステンレス、薬品や電気を使う所はFRPを選びます。

グレーチングとは

グレーチングは、道路・駐車場・工場・建物の排水溝(側溝・U字溝・横断溝・集水桝)に載せる格子のふたです。すき間から雨水を溝へ落としながら、人や車がその上を通れます。側溝の蓋、溝蓋、みぞ蓋とも呼びます。

比較ページには、業務用のグレーチングを、スチール・鋳鉄・ステンレス・FRPの4つの材料ごとに、各社の代表シリーズの単位で載せています。家庭用(DIY)だけの製品、マンホールの丸いふた、コンクリートのふた、床の点検口は載せていません。

4つの種類

  • スチール製:細い鋼材を格子に組み、溶融亜鉛めっきでさびを止めたものです。U字溝にそのまま載せる型と、受枠に載せる側溝用があります。例はダイクレのD1SU・D1FU型とD5MU型、カネソウのHXB、中部コーポレーションのV1HU、カワグレのZUH、石田鉃工のGTUHです
  • 鋳鉄製:ダクタイル鋳鉄の厚いふたです。ボルトで受枠に留めたり、ふたと枠を一体にしたりして、ガタつきと音を抑えます。例はカネソウのGCH-B、日之出水道機器のGR-Uです
  • ステンレス製:さびにくいステンレスの格子です。例はオカグレートのOGスーパーハイテン、奥岡製作所のOSU4です
  • FRP製:ガラス繊維で強くした樹脂の格子で、さびず、電気を通さず、軽いのが長所です。例はオカグレートのFGS40、日本FRPのエバーグレートです

荷重区分(規格・耐荷重)の見方

グレーチングの強さは、上を通る車の重さで分けた荷重区分で選びます。車の重さのうち、後輪の片側1輪に40%がかかるとして計算します。

  • T-25:後輪1輪の荷重100kN。大型車がよく通る道路に使います
  • T-20:後輪1輪の荷重78.5kN。大型車があまり通らない道路に使います
  • T-14:総重量14tの車を考え、後輪1輪の荷重54.9kNです
  • T-6:林道規程をもとにした区分で、後輪1輪の荷重24kNです
  • T-2:公的な基準は無く、ダイクレは後輪1輪の荷重を8kNと社内で決めています
  • 歩道用:人だけが歩く所で、群集荷重5.0kN/㎡で考えます

T-25とT-20の2つになったのは、1994年の道路橋示方書の改訂で、設計に使う車の荷重がB活荷重(T-25相当)とA活荷重(T-20相当)に変わったためです。

サイズ(寸法)の合わせ方

今の溝の呼び(溝幅)⁠と⁠、ふたの高さ・長さを合わせます。U字溝用は溝の段にそのまま載せるので、U字溝の呼びで選びます。側溝用は受枠に載せるので、受枠の寸法に合わせ、受枠は別に買います。

  • 石田鉃工のGTUH(呼び300・T-14)⁠:長さ995mm・高さ32mm・質量24.3kg
  • カワグレのZUH(呼び300・T-14)⁠:高さ32mm・質量25.5kg
  • ダイクレのD1SU32-30(溝幅300・T-14)⁠:長さ997mm・総重量23.3kg

細目と並目

スチールのグレーチングの目は、すき間の大きさで並目・細目・極細目に分かれます。格子を細かくするのは、靴のヒールやベビーカー・車いすの車輪がはまり込まないためです。人が歩く所は細目にします。

すべり止めを付けたものもあります。ダイクレのDグリップは滑り抵抗値BPN40相当、中部コーポレーションのV1HUはバーがVギザです。

ガタつき・騒音・盗難を抑える

車が通るたびにふたが動くと、音が出て、ふたや溝が傷みます。本体を受枠にボルトで留めるボルト固定式は、ガタつきと騒音を防ぎ、専用の工具が無いと外せないので盗難も抑えます。

  • 中部コーポレーションのVG1HBB:細目のボルト固定式で、溝幅300・T-14の本体が41,400円(受枠は別)
  • カネソウのGCH-B:鋳鉄(FCD500)のボルト固定式で、T-20・破壊荷重440kN以上
  • 日之出水道機器のGR-U:ふたと枠を鋳鉄で一体にして、ガタつきを無くしています

ステンレスとFRPの選び方

ステンレスはさびにくい金属ですが、さびない金属ではありません。塩酸・硫酸・海水のように塩素イオンのある所では腐食しやすく、鉄粉・薬品・塩類が付いたままだと耐食性が落ちます。付いたら早めに掃除します。

FRPは、さびず薬品に強く、電気を通さず磁性も無いので、化学プラントや電気設備のまわりで使います。重さは鉄の約25%で、運ぶのも据え付けるのも楽です。ただし、常に80℃以上になる所では使えません。

値段

値段を公式に出しているメーカーの、1枚あたりの価格です(税込か税抜かを書いていないメーカーもあります⁠)⁠。

  • U字溝・側溝用のスチール(呼び300・T-14)⁠:カネソウのHXB 19,100円(税抜)、カワグレのZUH 20,300円、中部コーポレーションのV1HU 20,700円
  • ボルト固定式:中部コーポレーションのVG1HBB 41,400円、カネソウのGCH-B 45,700円(税抜)
  • ステンレス:オカグレートのOGスーパーハイテン(溝幅200・T-14)38,100円(税抜)、奥岡製作所のOSU4(溝幅300・T-14)79,500円
  • FRP:オカグレートのFGS40(定尺パネル1007×3009×40mm)92,300円(税抜)

ダイクレ・石田鉃工・日之出水道機器・日本FRPは値段を公式に出していないので、型式と枚数を決めて見積もりを取ります。

主なメーカー

ダイクレは公式サイトで「日本最大のグレーチングメーカー」「グレーチングのトップメーカー」と案内しています。広島県のサイトの企業紹介では、ダイクレが自社を「売上シェア40%⁠のグレーチングトップメーカー」⁠と紹介しています。

出典

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