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GUIDE / BOX-CULVERT

ボックスカルバートとは?一般・大型分割・門形アーチ・斜角耐震の違いと、サイズ・土被り・継手の選び方

プレキャストのボックスカルバートの種類(一般のRC・PC、大型の分割型、門形・アーチ、斜角・耐震継手⁠)⁠、協会規格とJIS A 5372の関係、サイズと土被りの範囲、継手と施工方法、価格の調べ方を、メーカーの公式資料と日本規格協会の案内をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

ボックスカルバートは、道路や鉄道の下に水路・通路・ケーブルを通す、四角い箱形のコンクリートの筒です。工場で作るプレキャストのボックスは、一般(RC・PC)・大型の分割型・門形とアーチ・斜角と耐震継手の4つに分かれます。選ぶときは「内空寸法」「土被りと活荷重」「斜めに交わるか、地震や不同沈下を見込むか」の3つを先に決めます。

ボックスカルバートとは

鉄筋コンクリート製矩形きょ(函渠)⁠と⁠も呼びます。工場で作ったプレキャストボックスカルバートを基礎の上に並べ、縦方向につないで水路や通路にします。下水道・雨水の管渠、道路の横断水路、電線共同溝、地下通路、雨水の貯留槽にも使います。

比較ページには、日本法人のある会社が作るプレキャストのボックスカルバートを載せています。現場打ちのカルバート工事だけのもの、側溝・U字溝、ヒューム管、L型擁壁、中古、商社が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

  • 一般(RC・⁠⁠⁠PC):工場で一体に作るボックス。協会規格で内幅600×内高600〜3,500×2,500mmがそろい、PCは5,000×2,500mmまである。日本ヒュームには遠心ボックスカルバート(CSB)⁠も⁠あ⁠⁠⁠⁠る
  • 大型・分割型:2分割・4分割などに分けて運び、現場でPC鋼棒やボルトで一体にする。内幅9〜10m級まで作れる
  • 門形・アーチ:底版のない門形は、今ある水路を残したまま上に架けられる。アーチ形は土被りの深い所で経済的
  • 斜角・耐震継手:斜めに交わる水路に合わせた斜角品と、ゴムリングで地震の動きを吸う耐震継手の製品

規格の見方

  • 全国ボックスカルバート協会型:何社も同じ寸法で作る統一規格。道路土工カルバート工指針で設計している
  • JIS A 5372:鉄筋コンクリート製のプレキャストコンクリート製品の日本産業規格(日本規格協会。最新は2016年版⁠)⁠。PCの製品は JIS A 5373
  • 下水道に使うとき:日本下水道協会の規格(RCは JSWAS A-12、PCは JSWAS A-13⁠)に合うものを選ぶ
  • 協会型と同じ寸法で、鉄筋を変えるなどして使える範囲を広げた各社の自社規格もある(ミルコン⁠のパワフルボックスカルバートなど)

サイズと土被りで選ぶ

  • 内空寸法は、流す水の量や通すもの(人・車・ケーブル)⁠か⁠ら決める
  • 協会型や日本コンクリートのボックスは土被り0.2〜3.0mで設計している
  • 日本ヒュームのPCボックスは、土被り0.20〜1.50mがⅠ型、1.51〜3.00mがⅡ型
  • 土被りが浅い大断面には、鶴見コンクリートの四分割型(土被り0.1〜0.3m)のような製品がある
  • 深く埋めるなら、アーチカルバートのような高土被り向けを選ぶ
  • 製品の高さが2,600mmを超えると、運ぶときに車両の制限を受けることがある(ミルコン)

継手とつなぎ方

  • PC鋼棒の縦締め:ボックスどうしをPC鋼棒で締めて一体にする
  • TB(タッチボンド)⁠工⁠法:高弾性の接着剤でつなぐ
  • 止水パッキン:継手に入れて漏水を抑える
  • 耐震性ゴムリング:差し口のゴムリングで地震の動きを吸う。SJ‑BOX・DCJ は差し込むだけで0.06MPaの止水ができ、縦締めや内目地がいらない
  • 可とうボックス・IBボックス:継手に可とう性を持たせ、不同沈下や地盤の大変形についていく(何社も作る規格品)

施工方法

  • 基礎の上に1本ずつ吊って据える
  • 縦方向は、PC鋼棒の縦締め・TB工法・差し込み式の継手でつなぐ
  • 分割型は、現場で部材を組み、PC鋼棒やボルトで一体にする
  • クレーンが動けない所は、1か所から下ろしてベアリングとウィンチで引くボックスベアリング横引き工法がある

価格の調べ方

  • 載せた製品は、どれもメーカーの公式サイトに値段を出していない
  • 公共工事の積算では「建設物価」⁠な⁠ど⁠の刊行物の単価を使う。ランデスは、アーチカルバートのⅠ型と特厚型の価格が「建設物価」に載っていると案内している
  • 見積もりには、内空寸法・延長・土被り・活荷重・異形の数・運ぶ先をそろえて出す

選ぶときの注意

  • 土被りと活荷重(T-25など)が⁠、規格の設計条件に合うかを先に確かめる
  • 斜角・開口・調整用などの異形は寸法表の外なので、図面を出して作ってもらう
  • 製品によって販売エリアが決まっている(ランデス⁠は中国・四国・九州など⁠)⁠。運ぶ距離も費用に効く

出典

  • 日本規格協会 JIS A 5372:2016 プレキャスト鉄筋コンクリート製品
  • 日本規格協会 JIS A 5373:2016 プレキャストプレストレストコンクリート製品
  • 各メーカーの公式の製品ページ・カタログ(比較ページの出典を参照)
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