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GUIDE / BOUFUU-BOUSETSU

防雪柵・防風柵とは?吹き払い柵・吹き止め柵・防風ネットの違いと、選び方

防雪柵の種類(吹き払い柵、吹き止め柵、吹きだめ柵⁠)と防風柵・防風ネットの違い、仕組み、設置基準(道路吹雪対策マニュアル)、夏の収納や仮設の型、遮へい率の見方を、メーカーと国の公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

防雪柵は、道路わきに立てて地吹雪や吹きだまりから道路を守る柵です。防風柵は、強い風を弱めて人や車・施設を守る柵です。防雪柵の基本の形は、吹き払い柵・吹き止め柵・吹きだめ柵の3つで、道路の幅、使える用地、吹雪の風向きで選びます。防風柵は、遮へい率(風をさえぎる面の割合)と高さ、設計風速で選びます。

防雪柵・防風柵とは

冬の道路では、降っている雪だけでなく、積もった雪が風で舞い上がる地吹雪で前が見えなくなり、道路に吹きだまりができます。日本機械工業は、気温が低く風速5m/秒程度以上になると地ふぶきが起きやすいとしています。防雪柵は、この雪の流れを変えたり止めたりして、見通しと路面を守ります。

防風柵は、雪ではなく風そのものを弱めるための柵です。橋の上の道路や鉄道、発電所や工場、空港で使います。防風ネット・防雪ネットは、主柱や建物にネットを張る軽い対策です。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作るか自社製品として売る防雪柵・防風柵・防風ネット・防雪ネットを載せています。落石や雪崩の防護柵、工事用の仮設フェンス、防草シート、施工だけを請け負う会社、家庭向けの小巻のネットは載せていません。

4つの種類

  • 吹き払い柵:傾けた防雪板で風を下へ向け、柵の下のすき間から吹き抜ける強い風で道路の雪を飛ばす。吹き払う範囲は一般に柵高の2〜3倍(理研興業)
  • 吹き止め柵・吹きだめ柵:目の詰まった板やネットで風を止め、柵の手前に雪をためる。吹き止め柵は多車線の道路向けに作られた。吹きだめ柵は道路から離して立てる
  • 防風柵:有孔パネル・樹脂ネット・FRPで風を通しながら弱める。遮へい率で効き方を選ぶ。空港のジェット噴流よけ(ブラストフェンス)もここに入れた
  • 防風・防雪ネット:建物の開口部や農地・港のまわりに張る。目の詰まり方(充実率)で風の通し方が変わる

防雪柵の仕組み

吹き払い柵

防雪板を斜めに並べて、風を柵の下のすき間へ集めます。すき間から吹き抜ける強い風が、道路の上の雪を吹き払います。東京製綱の吹払式防雪柵は、地吹雪を路面上1m以下に集めて通し、柵高3.5mを標準にしています。

下のすき間がふさがると効き目が落ちます。理研興業は、除雪で押した雪の塊が下のすき間をふさいでいる例が多いとして、すき間の雪をかき出せるオーバーハング型を出しています。

吹き止め柵

北陸雪害対策技術センターは、吹き止め柵を「柵の空隙率を低く、柵高を大きく、下部間隙をゼロにした柵⁠」と説明しています。風上側に雪をため、吹き払い柵では足りない多車線の道路を、道路の敷地の中で守るために作られました。

直立の吹き止め柵は道路側にも雪の山ができるので、理研興業は路肩から6.5〜10.0m(柵高の2倍)離すとしています。誘導板を付けた高性能型は、道路側に雪がたまりにくく、路肩の近くにも立てられます。

吹きだめ柵

道路から離れた所に立てて風を弱め、柵の前後に雪をためて、道路まで雪を届かせない柵です。東京製綱の吹溜式防雪柵は柵高3.0m〜5.5mで、冬だけ立てる仮設型のTBD型もあります。

選ぶときに決めること

  • 吹雪の主な風向き:道路に平行に近い斜めの風には、ふつうの防雪柵は効きにくい。東京製綱は、45°以下の斜めの風では従来の防雪柵の効き目がないとしていて、斜風対応型を出している
  • 道路の幅と用地:路肩に立てるなら吹き払い柵か高性能の吹き止め柵。用地があれば道路から離して吹きだめ柵
  • 夏の扱い:防雪板を水平にする、下へ収納してたたむ、上に巻き上げる、外す(仮設)のどれにするか。秋と春の作業を誰がやるかまで決める
  • 設計風速:東京製綱のTBG型・TBH型は風速30m級・40m級・50m級の3つの型がある
  • 防風柵は遮へい率:JFE建材の有孔パネルは60%・70%・80%・100%、朝日スチール工業のHPK型は60%⁠⁠⁠と75%

設置基準

道路の防雪柵は、寒地土木研究所の「道路吹雪対策マニュアル」に沿って計画・設計します。北海道開発局の資料によると、マニュアルは2011年3月に改訂され、寒地土木研究所のホームページに載っています。積水樹脂のウィンネット防雪タイプANSはこのマニュアルに準拠しています。

橋の上の防風柵は、道路橋示方書に沿って設計します。積水樹脂のウィンネット防風タイプANWはこれに準拠しています。

値段と見積もり

比較ページに載せた製品は、どれも公式サイトに値段を出していません。柵の種類・柵高・延長・設計風速・基礎の条件をそろえて、メーカーに見積もりを取ります。秋の建て込みと春の収納を毎年くり返すなら、理研興業の自動収納型のように作業を自動にする型で、手間と交通規制を減らせます。

出典

  • 北海道開発局「近年の暴風雪頻発地域にみる防雪柵の問題点と課題」
  • 北海道開発局「吹雪対策技術(道路吹雪対策マニュアル)」
  • 国土交通省 北陸雪害対策技術センター「吹き止め柵」
  • 各メーカーの公式の製品ページ・カタログ(東京製綱・理研興業・日本機械工業・積水樹脂・JFE建材・朝日スチール工業・日本コンポジット工業・石狩テント工業・ナカダ産業⁠)
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