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GUIDE / ZENER-DIODE

ツェナーダイオードとは?定電圧ダイオードの使い方・種類(小信号用・電力用・TVS)と⁠、ツェナー電圧・許容損失・パッケージの選び方

電子回路の基準電圧や過電圧保護に使うツェナーダイオード(定電圧ダイオード)の仕組みと使い方、小信号用・電力用・サージ吸収用(TVS)の違い、ツェナー電圧と試験電流・許容差・許容損失・パッケージ・車載向けの選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

ツェナーダイオードは、流す電流が変わっても電圧がほぼ一定になる性質を使うダイオードです。定電圧ダイオードとも呼びます。使い方と電力の大きさで、基準電圧を作る小信号用、大きめの電流を流す電力用、サージを吸収して回路を守るTVSに分かれます。選ぶときは「何Vの電圧を作るか」「どれだけ電流を流すか」「車載で使うか」の3つを先に決めます。

ツェナーダイオードとは

ツェナーダイオードは、ダイオードの降伏(ブレークダウン)の特性を使い、流す電流が変わっても電圧がほぼ一定になるダイオードです。新電元工業の解説では、入力の電圧がツェナー電圧より高いとき、入力の電圧や流れる電流が変わっても、ツェナー電圧はほぼ一定の値になります。

比較ページには、メーカーが自社の製品として作るツェナーダイオードを、品番の単位で載せています。整流用のパワーダイオード、ESD保護ダイオードとだけ名乗る品、サージ保護装置の完成品は載せていません。

3つの種類

  • 小信号用は、許容損失200mWほどの小さな表面実装品です。微小な電流を流して基準電圧を作ります。例はロームの UDZV5.1B、イサハヤ電子の INTB5V6LAC1、KECの KDZ10V ⁠⁠⁠です
  • 電力用は、許容損失1000mW以上の品です。ロームの KDZV5.1B は表面実装で1000mW、ビシェイの 1N4733A はリード付きで1300mWです
  • サージ吸収用(TVS)は⁠、ツェナーダイオードの一種で、短い時間の大きなサージを吸収します。新電元工業の ST20-27FY は、サージ電力が1800Wです

ツェナー電圧と試験電流

  • ツェナー電圧は、データシートの試験電流で測った値です。UDZV5.1B と INTB5V6LAC1 と KDZ10V は5mA、KDZV5.1B は40mA、1N4733A は49mAで決めています
  • ロームの UDZV5.1B は、5mAで4.98〜5.2Vです
  • イサハヤ電子の INTB5V6LAC1 は、5mAで5.31〜5.89Vです
  • 電圧のばらつきは、ビシェイの 1N4733A が±5%、KECの KDZ10V が約6%です。KDZ10V の Yグレードは約2.5%に絞ってあります

許容損失とパッケージ

  • 許容損失は、基板やリードの条件つきの値です。KECの KDZ10V は、20×20mmのガラエポ基板に載せたときの値です
  • ビシェイの 1N4733A は、本体から4mm先のリードを周りの温度に保ったときの値です
  • 表面実装の大きさは、UDZV5.1B の SOD-323FL が2.5×1.25mm、KDZV5.1B の SOD-123FL が3.5×1.6mmです
  • リード付きの 1N4733A は、DO-41に入っています

動作抵抗

  • 動作抵抗は、データシートに試験電流ごとの最大値で載っています
  • INTB5V6LAC1 は最大50Ω、UDZV5.1B は最大80Ω、KDZ10V は最大15Ω、1N4733A は最大7Ωです
  • 試験電流が違う品どうしは、同じ条件で比べます

車載で使うとき

  • ロームの UDZV5.1B は標準グレードの品で、車載機器への使用を推奨していません。同じ形の車載グレードは「UDZVFH5.1B」で⁠⁠⁠⁠す
  • KECの KDZ は、末尾UがAEC-Q101の適合品です
  • 新電元工業の ST20-27FY は、AEC-Q101に準拠しています

値段と品番の置き換え

  • このページの製品は、どれも公式に値段が出ていません。品番と数量を伝えて見積もりを取ります
  • ロームの KDZ5.1B は最終受注(Last Time Buy)で、代替品の KDZV5.1B はピン配置とパッケージが同じです
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