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ダム・中小水力・揚水の発電所で、水車の新設や更新を考える電力会社・自治体・発電事業者の設備・購買の担当の方へ

水力発電用水車のメーカー3社比較【2026年】

水力発電用水車は、水の落ちる力で羽根車を回し、
発電機に回転の力を伝える装置です。

ABOUT

水力発電用水車とは

比較表を見る ↓

水力発電用水車とは、水の落ちる力で羽根車(ランナ)⁠を⁠回⁠し⁠、
発電機に回転の力を伝える装置です。
水力タービンとも呼びます。
発電所の落差と流量に合わせて、形式を選んで1台ずつ設計します。

製品の特長

  • 落差と流量で形式を選ぶ(フランシス・カプラン・バルブ・ペルトン)
  • 発電所ごとに設計する(流量や落差の条件から形式を決める)
  • 軸の向きは2つ(出力が大きいと立軸、小さいと横軸)

使うメリット

  • 低い落差から高い落差まで使える(フランシス水車は国内の70%)
  • 揚水発電で電力の需給を合わせられる(ポンプ水車は発電と揚水を切り替える)
  • 更新で出力を上げられる(富士電機は水車の更新で合計2,300kW向上)

選ぶときに注意すること

  1. 形式は落差と流量で決まる。先に地点の条件を確かめる
  2. 受注生産で公開価格は無い。見積もりで比べる
  3. 入口弁・調速機・発電機・制御装置もあわせて決める
  4. キャビテーションで羽根車が摩耗する。点検と更新を計画する

※仕様は各メーカーの公式の製品ページと事例紹介による。形式の使い分けは東芝の水車ラインナップの解説による。

LIST

水力発電用水車の比較表

水力発電用水車6製品の比較
製品・メーカーコスト製品の強み仕様公式ページ

フランシス水車

2製品
株式会社東芝フランシス水車落差を問わない一般の水力発電所口コミを書く要見積

低い落差から高い落差まで、1つの形式で使えるのが強みです。東芝の資料では、日本国内の水車の70%がこの形式です。発電所ごとに流量と落差の条件を見て形式を選びます。

水車の形式
フランシス水車
適した落差
低落差から高落差
特長
日本国内の水車の70%を占める形式
記載なし
適した流量・軸の向き・納入した最大の出力・回転速度
公式ページへ詳細・仕様
日立三菱水力株式会社フランシス形水車大きな出力の一般水力発電所口コミを書く要見積

発電所ごとにCFD解析と自社の模型試験で形を詰めて設計するのが強みです。ラオスのナムニアップ1主発電所に、141MWのフランシス形水車ランナを納めています。

水車の形式
フランシス水車
納入した最大の出力
141MW
特長
模型試験で特性と性能を確かめて納める
記載なし
適した落差・適した流量・軸の向き・回転速度
公式ページへ詳細・仕様

カプラン・バルブ水車

1製品
富士電機株式会社立軸バルブ水車低落差で流量の多い発電所口コミを書く要見積

低い落差で大量の水を流す地点向けのバルブ水車を、立軸でも作れるのが強みです。豊実発電所には、世界最大容量の31,400kWの立軸バルブ水車を2台納めています。

水車の形式
カプラン・バルブ水車
軸の向き
立軸
納入した最大の出力
31,400kW
特長
世界最大容量の立軸バルブ水車を納入
記載なし
適した落差・適した流量・回転速度
公式ページへ詳細・仕様

ペルトン水車

1製品
富士電機株式会社立軸ペルトン水車落差の大きい発電所口コミを書く要見積

水車と発電機をまとめて納める富士電機の、ペルトン水車の代表です。和田川第二発電所には、68,900kWの立軸ペルトン水車を発電機と1台ずつ納めました。

水車の形式
ペルトン水車
軸の向き
立軸
納入した最大の出力
68,900kW
記載なし
適した落差・適した流量・回転速度・特長
公式ページへ詳細・仕様

ポンプ水車

2製品
株式会社東芝可変速ポンプ水車需給を調整する揚水発電所口コミを書く要見積

回転速度を変えて、電力の需給を細かく合わせられるポンプ水車です。東芝は1990年に世界で初めて可変速揚水発電システムを実用化しました。長翼と短翼を交互に並べたスプリッタランナで、高落差化と高効率化を進めています。

水車の形式
ポンプ水車
適した落差
高落差
回転速度
可変速
特長
長翼と短翼を交互に並べたスプリッタランナ
記載なし
適した流量・軸の向き・納入した最大の出力
公式ページへ詳細・仕様
日立三菱水力株式会社フランシス形ポンプ水車大容量の揚水発電所口コミを書く要見積

発電と揚水を1台でこなすポンプ水車を、可変速機まで手がけています。葛野川発電所には412MWのフランシス形ポンプ水車を、奥多々良木発電所には310MWの可変速機を納めています。

水車の形式
ポンプ水車
納入した最大の出力
412MW
回転速度
可変速機
記載なし
適した落差・適した流量・軸の向き・特長
公式ページへ詳細・仕様

フランシス水車2製品

株式会社東芝

フランシス水車

落差を問わない一般の水力発電所

低い落差から高い落差まで、1つの形式で使えるのが強みです。東芝の資料では、日本国内の水車の70%がこの形式です。発電所ごとに流量と落差の条件を見て形式を選びます。

コスト要見積

水車の形式
フランシス水車
適した落差
低落差から高落差
特長
日本国内の水車の70%を占める形式
記載なし
適した流量・軸の向き・納入した最大の出力・回転速度
公式ページへ
日立三菱水力株式会社

フランシス形水車

大きな出力の一般水力発電所

発電所ごとにCFD解析と自社の模型試験で形を詰めて設計するのが強みです。ラオスのナムニアップ1主発電所に、141MWのフランシス形水車ランナを納めています。

コスト要見積

水車の形式
フランシス水車
納入した最大の出力
141MW
特長
模型試験で特性と性能を確かめて納める
記載なし
適した落差・適した流量・軸の向き・回転速度
公式ページへ

カプラン・バルブ水車1製品

富士電機株式会社

立軸バルブ水車

低落差で流量の多い発電所

低い落差で大量の水を流す地点向けのバルブ水車を、立軸でも作れるのが強みです。豊実発電所には、世界最大容量の31,400kWの立軸バルブ水車を2台納めています。

コスト要見積

水車の形式
カプラン・バルブ水車
軸の向き
立軸
納入した最大の出力
31,400kW
特長
世界最大容量の立軸バルブ水車を納入
記載なし
適した落差・適した流量・回転速度
公式ページへ

ペルトン水車1製品

富士電機株式会社

立軸ペルトン水車

落差の大きい発電所

水車と発電機をまとめて納める富士電機の、ペルトン水車の代表です。和田川第二発電所には、68,900kWの立軸ペルトン水車を発電機と1台ずつ納めました。

コスト要見積

水車の形式
ペルトン水車
軸の向き
立軸
納入した最大の出力
68,900kW
記載なし
適した落差・適した流量・回転速度・特長
公式ページへ

ポンプ水車2製品

株式会社東芝

可変速ポンプ水車

需給を調整する揚水発電所

回転速度を変えて、電力の需給を細かく合わせられるポンプ水車です。東芝は1990年に世界で初めて可変速揚水発電システムを実用化しました。長翼と短翼を交互に並べたスプリッタランナで、高落差化と高効率化を進めています。

コスト要見積

水車の形式
ポンプ水車
適した落差
高落差
回転速度
可変速
特長
長翼と短翼を交互に並べたスプリッタランナ
記載なし
適した流量・軸の向き・納入した最大の出力
公式ページへ
日立三菱水力株式会社

フランシス形ポンプ水車

大容量の揚水発電所

発電と揚水を1台でこなすポンプ水車を、可変速機まで手がけています。葛野川発電所には412MWのフランシス形ポンプ水車を、奥多々良木発電所には310MWの可変速機を納めています。

コスト要見積

水車の形式
ポンプ水車
納入した最大の出力
412MW
回転速度
可変速機
記載なし
適した落差・適した流量・軸の向き・特長
公式ページへ
Q&A

水力発電用水車選びで、よくある疑問

購買担当の疑問水力発電用水車の価格は?

公開価格を出しているメーカーはありません。水車は発電所の落差と流量に合わせて1台ずつ設計するので、表の6製品とも見積もりで比べます。入口弁・調速機・発電機をまとめて頼むかどうかでも金額が変わります。

設備担当の疑問水車の種類と違いは?

水の受け方で、フランシス水車・カプラン水車・バルブ水車・ペルトン水車・ポンプ水車に分かれます。東芝の解説では、フランシス水車は低落差から高落差、カプラン水車は低落差で大流量、ペルトン水車は高落差で小流量の発電所に使います。

設備担当の疑問フランシス水車とペルトン水車の違いは?

フランシス水車は水が羽根車の周りから入って中を抜ける水車で、日本国内の水車の70%を占めます。ペルトン水車は吹き出した水をバケットに当てて回し、羽根車は空気の中で回ります。落差が大きく水が少ないならペルトン水車です。

工場長の疑問カプラン水車とバルブ水車の違いは?

どちらも羽根の角度を変えられる、低い落差で大量の水を流す地点の水車です。バルブ水車はカプラン水車よりさらに低い落差に使います。富士電機は豊実発電所に、31,400kWの立軸バルブ水車を2台納めています。

施設管理の疑問立軸と横軸の違いは?

水車の軸が地面に垂直なものが立軸、水平なものが横軸です。東芝の解説では、立軸は出力が大きい発電所、横軸は出力が小さい発電所に使います。富士電機の立軸ペルトン水車は68,900kWの実績があります。

経営者の疑問ポンプ水車とは?可変速とは?

発電するときは水車、水をくみ上げるときはポンプとして働く揚水発電所の水車です。国内のものはほとんどがフランシスポンプ水車です。回転速度を変えられる可変速機は、東芝が1990年に世界で初めて実用化し、日立三菱水力も奥多々良木発電所に310MWの可変速機を納めています。

工場長の疑問水車の出力はどこまである?

富士電機は数kWから数十万kW級まで水車と発電機をそろえています。表の中では、日立三菱水力が葛野川発電所に納めた412MWのフランシス形ポンプ水車が最も大きい出力です。

購買担当の疑問小水力・マイクロ水力の水車はある?

富士電機は小規模発電向けにマイクロチューブラ水車を持っています。表の6製品は大きな発電所の実績が中心で、小さな出力の水車は各社に落差と流量を伝えて相談します。

設備担当の疑問水車と一緒に納める機器は?

入口弁・調速機・発電機・監視制御装置です。入口弁は、高落差に球形弁、中・低落差に複葉弁を使います。調速機は、負荷が変わっても水車の回転速度を一定に保ちます。

総務の疑問水力発電所は無人で動かせる?

東芝の解説では、日本のほとんどの水力発電所は無人で、遠方の制御所からの指令で水車と発電機を動かしています。監視制御装置に、制御所とのやりとりと事故時の保護の機能をまとめます。

施設管理の疑問水車の更新で出力は上がる?

上がることがあります。富士電機は水車の更新で、合計2,300kWの出力を上げた例を出しています。羽根車はキャビテーションで摩耗するので、点検の結果を見て更新の時期を決めます。

TYPES

水力発電用水車の水車の形式の違い

フランシス水車

ガイドベーンを通った水が羽根車(ランナ)の周りから入り、軸の向きに抜けて回す水車です。低い落差から高い落差まで使え、日本の水車の多くがこの形式です。

向いている発電所

  • 中くらいの落差の一般水力
  • 落差の幅が広い地点
  • 古いフランシス水車の更新

根拠:低落差から高落差まで対応でき、日本国内の水車の70%を占めます。(出典1)

この水車の形式の2製品を表で見る

カプラン・バルブ水車

水が軸の向きに流れて羽根車を回す水車です。羽根の角度を変えられ、低い落差で大量の水を流す地点に使います。バルブ水車は、カプラン水車よりさらに低い落差に向きます。

向いている発電所

  • 川の流れが多く落差が低い地点
  • 堰や低いダムの発電所
  • 流量が季節で変わる川

根拠:ランナ羽根の角度を変えることができ、低落差で大流量の発電所に適用されます。(出典1)

この水車の形式の1製品を表で見る

ペルトン水車

ノズルから吹き出した水をおわん形のバケットに当てて回す水車です。羽根車は空気の中で回ります。高い落差で水の少ない地点に使います。

向いている発電所

  • 山の高い所から水を引く発電所
  • 落差が大きく流量が少ない地点
  • 沢の水を使う発電所

根拠:ジェット水をバケットに衝突させて回転させる水車で、ランナは気中で回転します。(出典1)

この水車の形式の1製品を表で見る

ポンプ水車

発電するときは水車、水をくみ上げるときはポンプとして働く、揚水発電所の水車です。電力が余るときに上の池へ水をくみ上げ、足りないときに発電します。回転速度を変えられる可変速機もあります。

向いている発電所

  • 揚水発電所の新設・更新
  • 電力の需給を調整したい
  • 定速機から可変速機への切り替え

根拠:揚水発電所に適用される水車とポンプの両方の機能を持つ水車で(出典1)

この水車の形式の2製品を表で見る
MAKERS

水力発電用水車の主なメーカー3社

株式会社東芝

低い落差から高い落差まで、1つの形式で使えるのが強みです。

神奈川県

日立三菱水力株式会社

発電所ごとにCFD解析と自社の模型試験で形を詰めて設計するのが強みです。

東京都

富士電機株式会社

低い落差で大量の水を流す地点向けのバルブ水車を、立軸でも作れるのが強みです。

東京都

出典
  1. 東芝 水車ラインナップ
  2. 東芝 水力発電 製品・ソリューション
  3. 東芝 揚水発電
  4. 日立三菱水力 ⁠⁠⁠⁠製品
  5. 日立三菱水力 ⁠⁠⁠⁠技術
  6. 富士電機 水力発電ソリューション
  7. 富士電機 水力発電設備
掲載基準

水力発電所に据える発電用の水車(フランシス水車・カプラン水車・バルブ水車・ペルトン水車・ポンプ水車)で、メーカー(日本法人のある会社)が今の公式サイトで自社の製品として案内しているもの。水車は発電所ごとに設計する受注品なので、各社の水車の形式ごとに、公式資料にある適した落差・納入した最大の出力・回転速度の方式を並べています。エンジン発電機(発電機の比較)、風車、発電機・入口弁・制御盤だけの品、水車の改修工事だけの案内、海外メーカーの輸入販売、代理店が売る他社製品は除いています。田中水力(公式サイトが取得を拒み仕様を確かめられなかった)、イームル工業・日本小水力発電・海洋開発技術研究所(公式の製品ページにたどれなかった)、明電舎(水力は設備の更新と制御装置の案内で、水車の形式ごとの製品ページが無い)、富士・フォイトハイドロ(日本語の公式ページで水車の製品を確かめられなかった)、DK-Power(マイクロ水力で発電する会社で、水車を製品として売っていない)は載せていません。

水力発電用水車を作っているメーカーの方へ:掲載・訂正のご依頼(掲載は無料です)

CITE

引用

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