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GUIDE / KOTEI-TEIKOUKI

固定抵抗器とは?厚膜チップ・精密(薄膜と金属箔)・電流検出用・大電力の種類の違いと、抵抗値・定格電力・サイズ・温度係数の選び方

電子機器や産業機器の回路で電流を制限したり電圧を分けたりする固定抵抗器の4つの種類、チップのサイズの見方、定格電力と温度の注意、電流検出用の選び方、精密抵抗器の許容差と温度係数を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

固定抵抗器は、抵抗値が決まっていて変わらない、電流を制限したり電圧を分けたりする電子部品です。抵抗体と使い道で、汎用の厚膜チップ抵抗器・精度の高い薄膜と金属箔の精密抵抗器・低抵抗の電流検出用・巻線とパワーの大電力の抵抗器に分かれます。選ぶときは「抵抗値と許容差」「定格電力」「サイズ」「温度で値がどれだけ変わるか」を先に決めます。値段はどのメーカーも公式に出していないので、品番と数量を決めて見積もりを取ります。

固定抵抗器とは

固定抵抗器は、抵抗値が決まっていて変えられない抵抗器です。回路で電流を制限したり、電圧を分けたり、電流を電圧に変えて測ったりするのに使います。抵抗値を変えられる可変抵抗器に対して、固定抵抗器と呼びます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る固定抵抗器を、各社の代表のシリーズの単位で載せています。可変抵抗器・ポテンショメーター・抵抗ネットワーク・ジャンパーチップ、商社が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

  • 厚膜チップ抵抗器(汎用):基板に厚膜を焼き付けた汎用品です。例はロームの MCR03S、KOA の RK73B、釜屋電機の RMC、北陸電気工業の CR ⁠⁠⁠です
  • 精密抵抗器(薄膜・金属箔):許容差と温度係数を小さく抑えた品です。例は進工業の RG、アルファ・エレクトロニクスの FLA ⁠⁠⁠です
  • 電流検出用(低抵抗):数mΩの抵抗値で電流を測る品です。例はロームの PSR、釜屋電機の RLP、進工業の KRL ⁠⁠⁠です
  • 大電力(巻線・パワー抵抗器):数W以上の電力を受け持つ品です。例は KOA の CW、ニッコームの RNP-20D ⁠⁠です

チップのサイズの見方

  • ロームの表では、1608は1.6mm×0.8mmで、インチ表記では0603です
  • 同じ「0603」⁠で⁠も⁠、mm表記とインチ表記では大きさが違います。図面や見積もりでは、どちらの表記かを書き添えます
  • 北陸電気工業の CR は、mm表記で0402から6432まであります
  • 釜屋電機の RMC は、0402から、1W定格の6332まで、9つの形があります

許容差と温度係数

  • 汎用の厚膜は、KOA の RK73B で許容差±2%と±5%です
  • ロームの MCR03S の抵抗温度係数は、±50〜±400ppm/℃です
  • 進工業の RG は、許容差±0.02%から、温度係数±5ppm/℃から選べます
  • アルファ・エレクトロニクスの FLA は、許容差±0.01%、温度特性0±2.5ppm/℃まで選べます

定格電力と温度の注意

  • ロームは、定格電力を超えて使うと性能や信頼性が損なわれるおそれがあるとして、定格電力以下で使うよう案内しています
  • 釜屋電機の RLP は、70℃を超える所では曲線に沿って電力を下げて使います
  • 北陸電気工業は、定格電圧が最高使用電圧を超えるときは、最高使用電圧以下で使うよう案内しています
  • 使用温度の上限は、厚膜の汎用品で+155℃、ニッコームの RNP-20D と進工業の KRL は+175℃です

電流検出用の選び方

  • 流す電流が大きいほど、低い抵抗値の型を選びます
  • ロームの PSR は、0.1〜3.0mΩで最大15Wです
  • 進工業の KRL は、3〜1000mΩで0.2〜5Wです
  • 金属板の型は、板状の合金に銅電極を付けた作りで、KOA の解説では温度で値が変わりにくい合金を使います

大きな電力を扱うとき

  • KOA の CW は、0.25〜5Wの巻線形のリード線品で、0.01Ωから選べます
  • ニッコームの RNP-20D は、放熱板に熱を逃がせば35W、放熱板なしなら2.0Wです
  • ニッコームは RNP-20D の用途に、ブリーダ抵抗・スナバ抵抗・ダンピング抵抗を挙げています

値段と注文

  • このページの製品は、どれも値段を公式に出していません。抵抗値・サイズ・許容差・数量を決めて見積もりを取ります
  • ロームの MCRS は、E24の抵抗値が標準品で、E96は注文生産品です
  • カタログの値は参考です。量産の前に、メーカーと納入仕様書を取り交わします
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