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GUIDE / KAHEN-TEIKOUKI

可変抵抗器とは?ボリューム(回転形・スライド形)と半固定抵抗器(トリマ)の種類の違いと、抵抗値・抵抗変化特性・寿命の選び方

電子機器の音量や設定を変える可変抵抗器(ボリューム)の3つの形、ボリュームとトリマの違い、抵抗変化特性の読み方、寿命と定格電力、配線と取り付けの注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

可変抵抗器は、つまみやレバー、ドライバーで動かした分だけ抵抗値を変える部品です。軸を回す回転形ボリューム、レバーを直線に動かすスライドボリューム、基板の上で一度だけ合わせる半固定抵抗器(トリマ)に分かれます。選ぶときは「人が何度も動かすか、一度合わせるだけか」「抵抗値と抵抗の変わり方」「基板への付け方」の3つを先に決めます。

可変抵抗器とは

可変抵抗器は、抵抗体の上を摺動子が動き、動かした分だけ抵抗値を変える部品です。ボリュームとも呼び、機器の音量や設定の調整に使います。アルプスアルパインは、可変抵抗器を電圧調整形の回路で使うよう案内しています。

比較ページには、日本の会社と日本法人のある会社が自社で作るボリュームと半固定抵抗器を、代表の型の単位で載せています。装置の角度や位置を測るセンサーとしてのポテンショメーター、固定抵抗器、ロータリーエンコーダは載せていません。

3つの形

  • 回転形ボリュームは、軸を回して抵抗値を変えます。全回転角度は300°前後で、例はアルプスアルパインの RK09L1120A5F、帝国通信工業の XV012、ボーンズの PTV09 ⁠⁠⁠です
  • スライドボリュームは、レバーを直線に動かします。移動量は45mmのように決まった長さから選び、例はアルプスアルパインの RS451111B010、帝国通信工業の XVJ45 ⁠⁠⁠です
  • 半固定抵抗器(トリマ)は⁠、基板に載せてドライバーで回し、一度だけ合わせます。例は北陸電気工業の VGF39NSN、ニデックコンポーネンツの ST-4、東京コスモス電機の GF063 ⁠⁠⁠です

ボリュームとトリマの違い

  • ボリュームは、人が何度も回す前提で作られています。アルプスアルパインの RK09L1120A5F の動作寿命は15,000⁠回です
  • トリマは、一度合わせて固定する部品です。東京コスモス電機の GF063 の回転寿命は100回です
  • そのかわりトリマは小さく、北陸電気工業の VGF39NSN は3mm角で全高さ1.2mmです

抵抗値と抵抗変化特性

  • 全抵抗値は、ボリュームでは10kΩ前後の型が多く、帝国通信工業の XV012 は10kΩ・20kΩ・50kΩ・100kΩから選びます
  • 抵抗変化特性は、軸を回した量に対して抵抗値がどう変わるかを表す記号です。東京コスモス電機の GF063 は、B(直線型)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 音量用には、ボーンズの PTV09 のようにオーディオのカーブを選べる型があります

寿命と定格電力

  • 寿命は回数で決まっています。帝国通信工業の XVJ45 は30,000⁠回、ボーンズの PTV09 は10,000⁠回です
  • ボリュームの定格電力は0.05Wの型が多く、アルプスアルパインの RS451111B010 は0.25Wです
  • トリマでは、東京コスモス電機の GF063 が0.5W、ニデックコンポーネンツの ST-4 が0.25Wで、どちらも70℃での値です

配線と取り付けの注意

  • 電流調整形の回路は、抵抗体と摺動子の接触抵抗の影響を受けるので避けます
  • 出力側のインピーダンスは、公称全抵抗値の100倍以上にします
  • 抵抗体の面が結露したり水滴が付いたりする所では使いません。基板ごと洗うなら、ニデックコンポーネンツの ST-4 のような密閉構造のトリマを選びます
  • ナットで留める型は、締め付けが強すぎると回したときの感触が悪くなります
  • カタログの値は概略や参考の仕様です。量産の前に、メーカーと正式な納入仕様書を取り交わします
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