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GUIDE / DIGITAL-ISOLATOR

デジタルアイソレータとは?磁気結合型・容量結合型の違いと、伝送速度・絶縁耐圧・CMTIの選び方

電位の違う回路の間でデジタル信号を絶縁して渡すデジタルアイソレータの2つの方式、フォトカプラーとの違い、伝送速度・チャネル・絶縁耐圧・CMTI・電源電圧の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

デジタルアイソレータは、電位の違う回路の間で、電気をつながずにデジタル信号を渡す半導体です。絶縁の壁の越え方で、コイルの磁界を使う磁気結合型と、向かい合う電極の静電容量を使う容量結合型に分かれます。選ぶときは「何Mbpsで送るか」「絶縁耐圧はいくつか」「CMTIはどれだけ強いか」の3つを先に決めます。

デジタルアイソレータとは

デジタルアイソレータは、インバーター・PLC・電源などの基板で、高い電圧の側と制御の側のように電位の違う回路の間で、デジタル信号を絶縁したまま渡すICです。光で渡すフォトカプラーと同じ役目で、磁気や静電容量を使うぶん速い信号を扱えます。

比較ページには、日本のメーカーと、日本法人を持つ海外メーカーの自社グループ製品を、型番の単位で載せています。ゲートドライバや絶縁電源と一体になったIC、販売終了品、代理店が売る他社製品は載せていません。

2つの方式

  • 磁気結合型は、小さなコイルの磁界で絶縁の壁を越えます。例は東芝デバイス&ストレージの DCL540C01 と DCL341L0B ⁠⁠⁠です
  • 容量結合型は、薄い二酸化ケイ素の膜をはさんだ電極の静電容量で越えます。例はテキサス・インスツルメンツの ISO7741 と ISO6721 ⁠⁠⁠です

伝送速度とチャネル

  • 東芝の DCL540C01 は、150Mbpsの4チャネルで、4つとも同じ向きです
  • TIの ISO7741 は、100Mbpsの4チャネルで、順方向3・逆方向1です
  • TIの ISO6721 は、50Mbpsの2チャネルで、順方向1・逆方向1です
  • 東芝の DCL341L0B は、25Mbpsの4チャネルで、1チャネルあたり0.2mAの低い消費電流で動きます

絶縁耐圧とCMTI

  • 東芝の DCL540C01 は、絶縁耐圧が5,000Vrms、CMTIが100kV/μs以上です
  • TIの ISO7741 は、DWパッケージで5,000Vrms、CMTIが85kV/μs以上です
  • TIの ISO6721 は、3,000Vrms、CMTIが100kV/μs以上です
  • 東芝の DCL341L0B は、3,000Vrms、CMTIが30kV/μs以上です
  • インバーターのようにスイッチングの速い機器では、CMTIの大きい型を選びます

電源電圧と動作温度

  • 東芝の DCL540C01 とTIの ISO7741 は、2.25〜5.5Vで動きます
  • TIの ISO6721 は、1.71〜1.89Vでも動き、1.8Vのマイコンとつなげます
  • 動作温度は、ISO7741 が-55〜125℃、DCL341L0B と ISO6721 が-40〜125℃、DCL540C01 が-40〜110℃です

選ぶときに確かめること

  • 絶縁の両側に、別々の電源をつなぎます
  • 強化絶縁か基本絶縁かは、型番ごとの安全規格の認証で確かめます
  • 電源が切れたときの出力の初期値(High・Low)は、型で選びます
  • 公式の価格は出ていないので、数量を決めて特約店に見積もりをとります
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