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GUIDE / DENATSU-CHOUSEIKI

電圧調整器(スライダック)⁠と⁠は⁠?摺動式・AVR・サイリスタ式の違いと、出力電圧・容量・精度・価格の選び方

交流の電圧を変えたり一定に保ったりする電圧調整器(スライダック・スライドトランス・AVR)の3つの方式、スライダックとAVRの違い、出力電圧の範囲、三相・電動・400Vの機種、AVRの精度とノイズ対策、価格の出し方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

電圧調整器は、交流の電圧を必要な値に変えたり、揺れても一定に保ったりする機器です。スライダック・スライドトランスとも呼びます。方式は、刷子を動かして電圧を変える摺動式、出力を自動で保つAVR、半導体で電圧を絞るサイリスタ式の3つです。選ぶときは「変えるか保つか」「何Vまで要るか」「何kVA要るか」の3つを先に決めます。

電圧調整器とは

電圧調整器は、交流の電圧を手で変えたり、自動で一定に保ったりする機器です。試験や検査の電源の電圧合わせ、ヒーターや照明の調整、電圧の揺れる電源の安定化に使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る電圧調整器を、各社の代表の型式で載せています。直流安定化電源、電源トランス、温度制御用のサイリスタ式電力調整器、代理店や商社が売る他社製品は載せていません。

3つの方式

  • 摺動式(スライダック)は、巻線の上で刷子を動かして出力の電圧を変えます。例は東京理工舎のRSA-10、栄和電機のSP-110C、東京精電のSAT-32-430ATとESA-32120Mです
  • 自動電圧調整器(AVR)は、入力が揺れても出力を一定に保ちます。例は東京理工舎のASA-10Ⅱ、栄和電機のAVR-110C、電研精機研究所のPMN型、津田特殊電気のSD-3型、東洋電源機器のAE-1K-1です
  • サイリスタ式は、トライアックなどの半導体で電力を絞って電圧を変えます。例は三井電気精機のエレクトロスライダー110Sです

スライダックとAVRの違い

  • スライダックは、つまみやハンドルで電圧を変える機器で、電圧を自動で保つ働きはありません
  • AVRは、入力の揺れを打ち消して出力を保ちます。東京理工舎のASA-10Ⅱは、入力が85〜115Vでも出力を100V±1%に保ちます
  • 東京理工舎のASA-10Ⅱと東洋電源機器のAE-1K-1は、モーターでスライドトランスを動かす摺動型のAVRです。津田特殊電気のSD型は、可動部の無い静止型です

出力電圧の範囲

  • 東京理工舎のRSA-10と栄和電機のSP-110Cは、単相100Vを入れて0〜130Vを出します
  • 東京精電のESA-32120Mは、三相200Vを入れて0〜240Vを出します
  • 東京精電のSAT-32-430ATは、三相200Vを入れて0〜400Vまで上げられます
  • 三井電気精機のエレクトロスライダー110Sは、100Vを入れて20〜98Vに合わせます

AVRの精度とノイズ対策

  • 東京理工舎のASA-10Ⅱと電研精機研究所のPMN型は、出力電圧精度が±1%です
  • 東洋電源機器のAE-1K-1は±1.0%、津田特殊電気のSD-3型は±1.5%以内です
  • 電研精機研究所のノイズカットAVRは、10kHz〜100MHzのノイズを-40dB以下に落とします
  • 津田特殊電気のSD型は、ノイズフィルタートランスを内蔵しています

容量と値段

  • 単相100V・10Aの機種は1kVAで、東京理工舎のRSA-10とASA-10Ⅱ、栄和電機のSP-110CとAVR-110Cがこの大きさです
  • 大きな機種は、東京精電のESA-32120Mが41.5kVA、津田特殊電気のSD-3型が50kVAの標準タイプです
  • このページの10製品は、どれも公式サイトに値段を出していません。型式と台数を決めて見積もりを頼みます
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