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GUIDE / DAIDENRYU-KIBAN

大電流基板とは?厚銅・超厚銅・バスバー・銅インレイの種類と違い、銅厚・許容電流の選び方

電源・インバーター・車載機器で大きな電流を流す大電流基板の4つの種類、厚銅基板とバスバー基板の違い、銅厚・許容電流・層数の選び方をまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

大電流基板は、銅を厚くしたり、金属の銅を入れたりして、大きな電流を流せるようにしたプリント基板です。銅箔を厚くする厚銅基板、300μm以上の銅を使う超厚銅基板、銅を埋め込むバスバー基板、部品の熱を逃がす銅インレイ基板の4つから選びます。

大電流基板とは

大電流基板は、電源・インバーター・車載機器で大きな電流を流すプリント基板です。一般的なプリント基板の回路厚は35μmで、電源用でも70μm程度が標準でした。これより厚い銅で回路を作ると、線の幅を広げずに流せる電流を増やせます。

比較ページには、日本の会社が自社工場で作る大電流基板を、品種の単位で載せています。

4つの種類

  • 厚銅基板:銅箔を厚くして、エッチングで回路を作ります。例はメイコーの厚銅基板と、OKIサーキットテクノロジーの厚銅多層プリント配線板です
  • 超厚銅基板:300μm以上の銅で回路を作ります。例は大陽工業の超厚銅箔基板と、TSS大電流基板です
  • バスバー基板:金属の銅を基板に埋め込むか、基板の外へ出して端子にします。例は大陽工業のバスバー基板と、共栄電資の厚銅バスバー基板です
  • 銅インレイ基板:発熱部品の真下に銅を圧入して熱を逃がします。例は関西電子工業とメイコーの銅インレイ基板です

銅厚で比べる

  • メイコーの厚銅基板は、導体厚175〜210μmです
  • OKIサーキットテクノロジーの厚銅多層プリント配線板は、銅厚175〜215μmです
  • エイト工業の基板は、表面銅箔厚250μm以下です
  • 大陽工業の超厚銅箔基板は、300・400・500μmです
  • 関西電子工業の厚銅基板は最大加工実績2000μm、TSS大電流基板は圧延銅板で300〜2000μmです

許容電流で比べる

  • メイコーの厚銅基板は、100〜180Aと公式に書いています
  • OKIサーキットテクノロジーは、対応例に10A以上の大電流用基板を挙げています
  • 共栄電資の厚銅水平基板は、導体厚800μm、導体幅700μmで16.00Aです
  • TSSは、導体の温度上昇のグラフで案内しています

許容電流は温度上昇の条件で変わります。数字だけで比べず、条件をそろえて各社に確かめます。

選ぶ順番

選ぶときは「流す電流」「基板の大きさ」「発熱部品」の3つを先に決めます。

  1. 流す電流と、許せる温度上昇を決める
  2. 基板の広さから線の幅を決めて、銅厚をしぼる
  3. 厚い銅が要る場所が一部だけなら、バスバー基板も比べる
  4. 発熱部品の真下を冷やしたいなら、銅インレイ基板を足す
  5. 図面を渡して見積を取る。載せた品に公開価格はありません

気をつけること

  • 銅が厚いほど値段が上がります。TSSは、一般プリント基板より価格が高くなると公式に書いています
  • 銅が厚いと細い線を引きにくくなります
  • 銅インレイは熱を逃がすためのものです。メイコーは、銅インレイ自体に導通信頼性は無いと書いています
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