口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / ATTENUATOR

アッテネータとは?高周波の測定・試験で使うアッテネータ(減衰器)の種類(固定・大電力・ステップ・プログラマブル)と、減衰量・許容電力・コネクタの選び方

高周波回路や無線機器の試験・計測で信号のレベルを合わせるアッテネータ(減衰器・ATT)の4つの種類、減衰量(dB)と許容電力の決め方、VSWR、コネクタと50Ω・75Ωの違い、2個つなぐときの考え方と値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

アッテネータは、高周波の信号を決まった量だけ弱めるための部品です。減衰器・ATTとも呼びます。減衰量が決まった固定型(小電力・大電力)、押しボタンやつまみで切り替える手動の可変型、PCから動かすプログラマブル型に分かれます。選ぶときは「何dB下げたいか」「何Wまで入るか」「どの周波数とコネクタで使うか」の3つを先に決めます。

アッテネータとは・記号「ATT」⁠の⁠意⁠⁠⁠⁠味

アッテネータは、電気信号の強さを決まった量だけ下げる部品です。ATTはアッテネータ(減衰器)を表す略記号です。減衰量はデシベル(dB)で表します。日本高周波の解説では、伝送回路の途中に入れて、レベル調節、減衰量測定の標準器、測定範囲の拡大、発振器と負荷のマッチングに使います。アンリツは、レベルの調節やインピーダンスの改善に使うと案内しています。

比較ページには、メーカーが自社で作るか自社グループの製品として売る同軸のアッテネータを、型番の単位で載せています。光アッテネータ、基板に載せるチップ型、音響用、計測器の本体は載せていません。

4つの種類

  • 固定減衰器(小電力)は、数Wまでの小さな固定型です。例は多摩川電子の SFA01XPJ6-100、アンリツの J1750A〜J1754A、ユウエツ精機の 920-N732AC ⁠⁠です
  • 固定減衰器(大電力)は、送信機などの大きな出力を受ける固定型です。例はアンリツの B0472、日本高周波の FA-N-03103T、トーコネの NPJ50AT6G30W-20dB、日本電業工作の ATFI-050PJ、東光電子の TATA-13G ⁠⁠です
  • 手動の可変型は、押しボタンやつまみで減衰量を切り替えます。例は多摩川電子のボタンアッテネータ UBA641D-50NJ と、サンケンのロータリーアッテネータ SUA10N-0170 ⁠⁠です
  • プログラマブル型は、PCや制御信号から減衰量を変えます。例はマイクロニクスの MAT800-A、ローデ・シュワルツの R&S RSC、Mini-Circuits の RCDAT-6000-110 ⁠⁠です

減衰量の決め方と計算

  • トーコネの解説では、微調整なら1dB・3dB・6dB、ふつうのレベル調整なら10dB・20dB、強い信号を大きく下げるなら30dB・40dB以上を選びます
  • 固定型を2個つなげば、減衰量は足し算になります。多摩川電子のよくある質問では、10dBを2個つないで20dBとして使えます。間に変換コネクタを入れると、その分のロスが出ます
  • 手動の可変型は、UBA641D-50NJ が最大41dB、SUA10N-0170 が最大70dBまで、どちらも1dBずつ変えられます

許容電力の決め方

  • 入れる電力より大きい許容電力の品を選びます。小電力用は0.5W〜5W、大電力用は30W・50W・100Wの品があります
  • アンリツの J1750A〜J1754A は、周囲温度が100℃になると許容電力が2Wまで下がります
  • 多摩川電子のよくある質問では、屋外用は許容電力20Wまでです。50Wの品を防水ボックスに入れると熱がこもるので、勧めていません
  • 許容電力を超えて入れると、劣化が早まることがあります

周波数とVSWR

  • 使う周波数より上まで対応した品を選びます。多摩川電子の SFA01XPJ6-100 とアンリツの J1750A〜J1754A は18GHzまで、日本電業工作の ATFI-050PJ は3GHzまでです
  • 周波数が上がると、VSWRと減衰量の誤差は大きくなります。アンリツの J1750A〜J1754A は、4GHzまでのVSWRが1.20、12.4〜18GHzでは1.6 typ.⁠⁠⁠です

配線時に確認するコネクタとインピーダンス

  • トーコネの解説では、N型は高出力・高耐久、SMA型は高周波、BNC型は測定機器・映像機器、TNC型はネジ固定で振動に強い用途に使います
  • インピーダンスは50Ωと75Ωがあります。つなぐ機器に合わせて、取り違えないようにします
  • 入力と出力の向きが決まった型があります。日本電業工作の ATFI-050PJ は入力がN-P、出力がN-Jです

値段

  • 値段を公式に出しているのは、多摩川電子とマイクロニクスです。多摩川電子の SFA01XPJ6-100 は税込8,800円、UBA641D-50NJ は税込48,400円、マイクロニクスの MAT800-A は960,000円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかのメーカーは、周波数・減衰量・数量を伝えて見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉