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GUIDE / DATA-DIODE

データダイオードとは?一方向通信装置の種類(片方向機器だけ・通信処理一体)と、価格・通信速度・プロトコルの選び方

通信を物理的に片方向だけに限るデータダイオード(一方向通信装置)の2つの種類、ファイアウォールとの違い、TCPの代理応答、通信速度、公開されている価格を、国内の4社7製品の公式資料で整理します。

2026年11月7日更新

この記事の答え

データダイオードは、通信を物理的に片方向だけに限るネットワーク機器です。一方向通信装置、片方向通信装置とも呼びます。種類は、片方向の機器だけを置く型と、通信処理まで装置にまとめた型の2つです。選ぶときは、使うプロトコル、送るデータの量、処理を動かすコンピュータを別に置けるかを先に決めます。

データダイオードとは

データダイオードは、工場や発電所などの制御ネットワークからデータを外へ出しながら、外から中へ入る道をふさぐ機器です。設定で通信を止めるのではなく、機器そのものが片方向にしか送りません。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで出す製品を載せています。海外ブランドの販売代理店が売る製品は載せていません。三菱電機と富士通は公式の製品ページが見つからず、発表資料の値です。販売中かは未確認です。

2つの種類

  • 片方向機器だけの型:片方向に限る機器だけを置き、通信の処理は別のコンピュータでします。例は MHIパワーエンジニアリングの OWCD-II ⁠⁠です
  • 通信処理一体型:TCPの代理応答やプロトコルの受け渡しまで装置にまとめます。例は OWCD-G“i”、三菱電機の MELARROW-Lite、日本ダイレックスの D-Diode Type II、富士通の COLMINA Data Diode ⁠⁠⁠です

ファイアウォールとの違い

  • ファイアウォールは設定で通信を止めるので、設定ミスやソフトの弱点が穴になります
  • データダイオードは機器が片方向にしか送らないので、外から中への通信がそもそも通りません
  • その代わり、中へはデータを送れません。設定の変更やプログラムの更新は別の手順で行います

通信速度

  • D-Diode Type II は、最大実効速度が約1.5Mbpsです。アラームや稼働情報の転送に向きます
  • OWCD-II は、最大100Mbpsです
  • MELARROW と MELARROW-Lite は、約200Mbpsです
  • COLMINA Data Diode は、DD100S が実効レート100Mbps、DD200R が実効レート200Mbpsです
  • OWCD-G“i” は、1Gbpsです。OWCD-XG は 10GBASE-T に対応します

使えるプロトコル

  • OWCD は、TCP・FTP・SMTPからOPC UAまで使えます
  • MELARROW は、TCP・UDP・FTP・Modbus/TCP・HTTP・HTTPSが使えます。HTTPSは両端に中継用PCを置きます
  • D-Diode Type II は、今はTCPだけで、UDPは将来追加です。OPC-UAやMODBUS-TCPは営業への相談です

価格

  • 値段を公式に出しているのは、富士通だけです
  • COLMINA Data Diode DD100S は税別185万円、DD200R は税別390万円です。どちらも2020年の発表時の価格です
  • MELARROW-Lite は個別見積もりです。ほかの製品は公式に値段を出していません

導入の前に確かめること

  • 使うプロトコルを書き出します。製品ごとに使えるものが違います
  • 再送要求は送信側に届きません。送る量と回線の余裕を先に見ておきます
  • 電源を二重にするなら、MELARROW か COLMINA Data Diode DD200R ⁠⁠⁠です
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