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GUIDE / DAISHA

台車とは?平台車・二輪台車・かご台車・電動台車の違いと選び方

工場・倉庫・店舗で使う業務用の台車の4つの方式(平台車、ハンドトラック、かご台車、電動アシスト・電動台車⁠)⁠の向き不向き、荷台の大きさと耐荷重の読み方、材質と静かさ、値段の比べ方、かご台車の事故と腰痛予防の決まりを、各メーカーの公式資料と厚生労働省の資料をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

台車は、荷物を載せて車輪で転がし、人の力で押して運ぶ道具です。選ぶときは「何を・どれくらいの重さで運ぶか」「どこを通るか(通路の幅・段差・坂)」「使わないときどこにしまうか⁠」⁠の3つを先に決めます。箱をまとめて運ぶなら平台車、狭い通路で箱を縦に積むなら二輪台車、配送先まで積んだまま運ぶならかご台車、坂や重い荷物なら電動の台車です。

台車とは

台車は、荷台と車輪と押し手でできた、荷物を運ぶための道具です。比較ページでは、工場・倉庫・店舗・病院などで使う業務用の台車のうち、メーカーが自社で作るか自社ブランドの製品として売り、公式サイトで今も案内しているものを並べています。

家庭用のキャリーカート⁠やアウトドアワゴン、パレットを持ち上げるハンドリフト、無人で走るAGV・AMR、階段を昇る台車、一品物の特注台車はこのページに入れていません。

方式 運び方 向いているもの 掲載した製品の例
平台車 平らな荷台に載せて押す 段ボール箱をまとめて 花岡車輌 UPA-LSC、カナツー PLA300-DX、ナンシン DSK-301
ハンドトラック(二輪台車) 縦に積んで傾けて運ぶ 狭い通路・配送 花岡車輌 キャリエースCA-1、ヨドノ No.40A
かご台車(⁠ロールボックスパレット) 金網のかごに積んで運ぶ 物流センターから店舗へ マキテック MPR-1、ワコーパレット WKP-8060
電動アシスト・電動台車 モーターが押す力を助ける 坂・重い荷物・長い距離 RT.ワークス ラクサカ50、サンコー DENWHRSSV

箱をまとめて運ぶ:平台車

いちばん広く使われる台車です。このページの平台車6製品は、どれも荷台900×600mm前後・耐荷重300kg⁠の型をそろえて並べています。同じ大きさでも、違いは材質・車輪・押し手に出ます。

  • 樹脂の荷台:軽くて扱いやすく、三甲⁠のハンドカーSMや花岡車輌⁠のUPA-LSCは荷台がPP樹脂です。UPA-LSCは自重18kgです
  • プレス製・スチール:ヨドノ⁠の301Aはプレス製の荷台で、同じ寸法に固定ハンドル・両袖・金網張りの型があります
  • ステンレス:テックサスのLD-9060Eは、キャスター⁠とバンパー以外がステンレス(SUS304)で、水を使う現場でもさびにくい作りです
  • 静かな車輪:ナンシン⁠のサイレントマスターDSK-301⁠は騒音環境基準値40dBをクリアし、カナツー⁠の静音シリーズPLA300-DXは静音キャスター⁠を付けています。夜の店舗や病院で使うなら、ここを見ます

狭い通路で箱を運ぶ:ハンドトラック(二輪台車)

縦のフレームに2つの車輪と荷物をすくう板が付いた台車です。箱を縦に積み、手前に傾けて運びます。荷台が小さいぶん、狭い通路やエレベーター、トラックの荷台まわりで小回りが利きます。花岡車輌⁠のキャリエースCA-1⁠は最大積載量150kg・自重13kgで、車輪はパンクしないソリッドタイヤです。ヨドノ⁠のライトキャリアーNo.40Aは最大積載量120kg・自重11.5kg⁠と軽い型です。

積んだまま配送先へ:かご台車(⁠ロールボックスパレット)

四方を金網で囲った背の高い台車で、カゴ車とも呼ばれます。陸運業や卸・小売業で広く使われ、物流センターで積んだ荷物を、トラックに載せてそのまま店舗まで運べます。このページの3製品は、どれも外寸800×600×1,700mm前後・積載500kgです。違いは自重と材質で、マキテックのMPR-1⁠は底板が樹脂で37kg、ワコーパレットのWKP-8060は床板がプラスチックで36kgです。テックサスのMC-1Eは、キャスター部を除いてステンレス(SUS304)で、食品製造や製薬の現場向けです。

坂や重い荷物を運ぶ:電動アシスト・電動台車

モーターと電池を積み、押す力を助けたり、手元の操作で自分で走ったりする台車です。

製品 運べる重さ 電池・動く時間
RT.ワークス ラクサカ50 最大積載150kg(アシストは平地100kg、4°の坂道50kg) 14.4V 3.3Ahの着脱式電池、連続動作約2時間
サンコー DENWHRSSV 300kg 鉛電池、300kg積載で約1.5時間・100kg積載で約4時間
Newseed ELE-TRO Type-01 200kg(乗る人の体重を含む) 48V 7.5Ah、約25km
マキタ CU601D 平地300kg、傾斜地180kg 使用可能時間50分、走行可能距離3.6km

ラクサカ50は手押しの台車にアシストを組み込んだ軽い型(⁠約17kg)で、下り坂では自動でブレーキがかかります。ELE-TROは足元のパネルに乗って動かす立ち乗り式です。マキタ⁠のCU601Dは荷台が電動で475mmから1,020mmまで上がる屋外向けの運搬車で、ほかの3製品とは使い方が違います。

選ぶときに見るところ

  1. 荷台の大きさと耐荷重:耐荷重は荷物を均等に載せたときの値です。片寄せて載せたり、耐荷重いっぱいで段差を越えたりしないようにします
  2. 車輪:直径が大きいほど段差を越えやすく、ゴムやウレタンの車輪は床を傷めにくくします。静かにしたい場所は静音キャスターを選びます
  3. しまい方:平台車6製品のうち5製品はハンドルを折りたためます。三甲⁠のハンドカーSMはたたむと段積みできます
  4. 値段:同じ大きさ・同じ耐荷重の型どうしで比べます。900×600mm前後・300kg⁠の平台車は、花岡車輌⁠の樹脂のUPA-LSCが36,300円(税込・公式通販)、テックサス⁠のステンレスのLD-9060Eが121,000円(標準価格)です。かご台車は、ワコーパレットのWKP-8060が35,200円(税込・公式通販)、テックサス⁠のステンレスのMC-1Eが165,000円(標準価格)です。値段を出していないメーカーは、型式と台数を伝えて見積もりを取ります

台車と安全の決まり

厚生労働省の職場における腰痛予防対策指針は、重い荷物の運搬に、台車・二輪台車などの補助機器や道具を使って省力化するよう求めています(厚生労働省)⁠。人の力だけで扱う重さは、満18歳以上の男性で体重のおおむね40%以下、女性はさらにその60%くらいまでとしています。

かご台車は、下敷きになる・足をひかれる・手をはさまれる事故が多い道具です。厚生労働省と労働安全衛生総合研究所が「⁠ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル(安全に作業するための8つのルール⁠)」⁠をまとめています(厚生労働省)⁠。積み方・押し方・折りたたみ方を、このマニュアル⁠をもとに現場で決めておきます。

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