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GUIDE / ZINC-PHOSPHATE

リン酸亜鉛とは?四水和物とピロりん酸亜鉛(二りん酸亜鉛)の違い、純度・価格・性質の選び方

防錆剤や歯科用セメントの原料に使うリン酸亜鉛を、りん酸亜鉛四水和物と二りん酸亜鉛(ピロりん酸亜鉛)の試薬に分けて解説。純度、容量、公開価格、水への溶け方、劇物としての扱いを、メーカーの公式資料と厚生労働省のモデルSDSをもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

リン酸亜鉛は、亜鉛のりん酸塩で、リン酸三亜鉛とも呼びます。医薬原料、歯科用セメント、防錆剤に使います。試薬は、正りん酸亜鉛の四水和物と、二りん酸亜鉛(ピロりん酸亜鉛)の2つに分かれます。選ぶときは「正りん酸塩か二りん酸塩か」「規格書で含量を見るか」「価格を見てすぐ買うか」の3つを先に決めます。

リン酸亜鉛とは

リン酸亜鉛は、化学式Zn3(PO4)2の亜鉛のりん酸塩です。厚生労働省のモデルSDSは、推奨用途を医薬原料、歯科用セメント、防錆剤としています。別名はピグメントホワイト32です。

比較ページには、日本の試薬メーカーが自社製品として出すリン酸亜鉛とピロりん酸亜鉛を、品番の単位で載せています。化成処理の薬剤や受託処理、歯科用セメントの完成品は載せていません。

2つの種類

  • 正りん酸亜鉛(四水和物)は、分子式Zn3(PO4)2・4H2Oで、分子量は458.14です。例は富士フイルム和光純薬の266-00705と、米山薬品工業の37642です
  • 二りん酸亜鉛(ピロりん酸亜鉛)は、分子式Zn2P2O7で、分子量は304.70です。例は富士フイルム和光純薬の267-01215と、関東化学の48051-02です
  • 米山薬品工業の37260は、二りん酸亜鉛の三水和物で、分子量は358.75です
  • 正りん酸亜鉛と二りん酸亜鉛は別の物質で、CAS RNも違います。品名と分子式で選びます

純度の違い

  • 富士フイルム和光純薬の266-00705は、含量95.0〜105.0%を規格書に載せています
  • 米山薬品工業の37642は純度95%、37260は純度96%です
  • 関東化学の48051-02は、滴定で92.0%を超える純度です
  • 富士フイルム和光純薬の267-01215は、乾燥物換算で85.0%以上です。強熱減量(800℃)は30.0%以下です

値段

  • どれも500gの包装で比べます
  • 四水和物は、米山薬品工業の37642が5,100円、富士フイルム和光純薬の266-00705が18,000円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 二りん酸亜鉛は、富士フイルム和光純薬の267-01215が7,900円(税抜)、関東化学の48051-02が28,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業の37260は価格を出していないので、見積もりで決めます

性質と扱い

  • 水とアルコールには溶けず、希鉱酸、酢酸、アンモニア、水酸化アルカリ溶液に溶けます
  • りん酸亜鉛の融点は900℃を超えます。ピロりん酸亜鉛は800℃付近で分解します
  • 表の5製品は、どれも劇物と表示しています。施錠してしまっておきます
  • モデルSDSでは、生殖毒性が区分2、反復ばく露による血液系の障害が区分1です。水生生物に強い毒性があるので、排水に流しません
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