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GUIDE / ZETSUEN-TORYO

絶縁塗料とは?絶縁ワニスの種類(無溶剤形・溶剤形)と耐熱区分・粘度の選び方

モーターやトランスのコイルに使う絶縁塗料(絶縁ワニス)の種類、耐熱区分、粘度、硬化条件、含浸の注意点を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

絶縁塗料は、コイルに染み込ませたり塗ったりして、絶縁と固着をする塗料です。絶縁ワニスとも呼びます。選ぶときは「溶剤の有無」「耐熱区分」「粘度と硬化条件」の3つを先に決めます。

絶縁塗料とは

絶縁塗料は、モーター・発電機・トランスのコイルに使う塗料です。コイルのすき間を埋めて電気を通しにくくし、線を固めて振動や変形を抑えます。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで案内する絶縁塗料を、品番の単位で並べました。

2つの種類

  • 無溶剤形は、有機溶剤を含まない形です。例は明電ケミカルの #9500、菱電化成の V573-00 と V565-20 ⁠⁠です
  • 溶剤形は、樹脂を溶剤で薄めた形です。例は明電ケミカルの H550、住友ベークライトの PC-1 と PC-25 ⁠⁠です

耐熱区分

耐熱区分は、機器の絶縁の温度に合わせて選びます。菱電化成のカタログでは、B種130℃、F種155℃、H種180℃、N種200℃、R種220℃、C種240℃です。

  • 9500 は、F種155℃です

  • H550 は、H種180℃です
  • V573-00 は、F種です
  • V565-20 は、UL1446のMW35で220℃です

粘度と硬化条件

粘度の違いで、コイルへの付着量が変わります。

  • 9500 の粘度は、70±20mPa・sです

  • V565-20 の粘度は、180mPa・sで、標準の硬化条件は160℃×2時間です
  • V573-00 の粘度は、550mPa・sで、標準の硬化条件は150℃×8時間です
  • H550 の粘度は、350±150mPa・sで、乾燥時間は135℃で1h以下です

使う場面で選ぶ

  • 大形高圧回転機のコイルには、明電ケミカルの #9500 が使えます
  • 空調機や冷凍機用モータのコイルには、菱電化成の V565-20 が使えます
  • においを抑えたい汎用モータのコイルには、菱電化成の V573-00 が使えます
  • 各種電気機器の絶縁には、住友ベークライトの PC-1 と PC-25 が案内されています

使うときの注意

  • 含浸時のワニスが50℃以上になったら、50℃以下に冷やしてから含浸します
  • 乾燥炉の温度が10℃低いと、乾くまで2倍の時間がかかるといわれます
  • コイルは先に予備乾燥して水分を除きます
  • 含浸タンクは、年に2回ぐらい清掃します
  • PC-1 と PC-25 は、医薬用外毒劇物にあたります
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