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GUIDE / STYRENE

スチレン(スチレンモノマー)⁠と⁠は⁠?用途・化学式と、工業用・試薬の純度・重合禁止剤・価格の選び方

ポリスチレン・ABS樹脂・合成ゴムの原料になるスチレン(スチレンモノマー)について、化学式・分子量、用途、作り方、工業用と試薬の違い、純度・重合禁止剤(TBC)・荷姿・価格、毒性と保管方法をメーカー公式資料で確認できます。

2026年10月29日更新

この記事の答え

スチレンは、ポリスチレン・ABS樹脂・合成ゴムの原料に使う、重合しやすい液体のモノマーです。工業用は船やローリーで受け入れ、品質の条件は見積りのときに照合します。試薬は純度に加えて、重合禁止剤(TBC)の量と保存温度を品番ごとに確かめます。熱や光で重合し、発がん性の区分もあるので、保管と換気をSDSで確認します。

スチレンとは?化学式・分子量と別名

スチレンはCAS RN 100-42-5の物質で、スチレンモノマー・ビニルベンゼン・スチロールとも呼びます。ナカライテスクの製品ページでは、示性式はC6H5CH:CH2、分子量は104.15です。

スチレンのメーカー比較では、工業用のスチレンモノマーと、自社ブランドで作る試薬の品番を、純度・重合禁止剤・荷姿・価格で分けて掲載しています。重合したあとのポリスチレン樹脂や発泡スチロール、α-メチルスチレンなどの誘導体は含めていません。

出典:ナカライテスクの製品情報⁠。

何に使う?用途と作り方

出光興産は、スチレンモノマーを合成樹脂や塗料の原料と案内しています。

  • ポリスチレンは、テレビやエアコンなど家電のキャビネットになります
  • 発泡ポリスチレンは、魚箱やカップ麺の容器、断熱材になります
  • ABSは、電気・OA製品の部品やキャビネットになります
  • 不飽和ポリエステルは浴槽やプレジャーボート、合成ゴム(SBR)はタイヤになります

作り方の例として、NSスチレンモノマーは、ベンゼンとエチレンを原料にして大分製造所でスチレンモノマーを作っています。設備は製品生産19万t/年と23.2万t/年の2系列です。

出典:出光興産の製品一覧、NSスチレンモノマーの事業内容、製造設備と製品⁠。

工業用と試薬の違い

  • 工業用は、樹脂や合成ゴムの工場が船やローリーで受け入れます。出光興産は荷姿をバルク(船)とローリーとし、国内の生産能力は550千t/年です
  • 工業用の品番・純度の規格は、出光興産・デンカ・NSスチレンモノマーのどの公式ページにも出ていません。純度や重合禁止剤の量は見積りのときに照合します
  • 試薬は、研究や品質管理で使う500mL・500gの小分けと、試作で量を使う15kgがあります
  • 15kgは、和光の199-08207と関東化学の37360-81です。どちらも500mLの品番と同じ等級・純度で、値段は見積りか照会です

出典:出光興産の製品一覧、デンカのスチレンモノマー、和光の製品情報、関東化学の37360-⁠81⁠。

試薬は純度と重合禁止剤(TBC)の量を見る

スチレンは重合しやすいので、試薬には重合禁止剤が入っています。重合の試験では、使う前に除く量に関わるので、純度と一緒に照合します。

  • 和光の191-08206は、含量99.0%以上、水分0.02%以下です。SDSでは、p-t-ブチルカテコールを約0.0030%と書いています
  • ナカライテスクの32325-25は、純度99.0%以上で、重合抑制剤のp-t-ブチルカテコールを10〜50ppmと規格書で決めています
  • 関東化学の37360-01は、純度99.0%超で、4-tert-ブチルピロカテコールで安定化しています。量の記載はありません
  • 米山薬品工業の03437は、純度99%の表示です。以上・超の記号が無いので、ほかの品番の保証値と同じ読み方をしません

出典:和光の製品規格書、和光のSDS、ナカライテスクの製品規格書、関東化学の37360-⁠01、米山薬品工業の03437⁠。

荷姿と価格を合わせる

次は2026年10月29日に確認した包装単価です。容量の単位と税区分がそろわないので、高い・安いは決めずに並べます。

  • 米山薬品工業の03437は、500mLで1,600円です。製品ページに税区分の記載がありません
  • 和光の191-08206は、500mLで1,900円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の37360-01は、500mLで1,900円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの32325-25は、500gで2,150円(税抜・定価)⁠で⁠す⁠。重さ売りなので、容量で比べるときは換算します

出典:米山薬品工業、和光、関東化学、ナカライテスク⁠。

スチレンの性質と保管:沸点・引火点・⁠⁠⁠重合

ナカライテスクの32325-25の製品ページでは、沸点は145℃、引火点は密閉式で31℃、融点は-31℃です。ナカライテスクのSDSは、加温や光、酸化剤、酸素、過酸化物の影響で重合することがあると書いています。

保存条件は品番で違います。和光の191-08206は冷蔵、関東化学の37360-01は30℃以下、ナカライテスクの32325-25は冷暗所です。届いたら品番の条件どおりにしまいます。

毒性・人体への影響は製品SDSで確認

ナカライテスクのSDSでは、引火性液体は区分3、発がん性と生殖毒性は区分1Bです。直射日光を避けて涼しい場所で容器を密閉し、使う前に換気設備と保護具を確かめます。

出典:ナカライテスクの製品情報、ナカライテスクのSDS、和光の製品情報、関東化学の37360-⁠01⁠。

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