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GUIDE / SPRING-STEEL

ばね鋼とは?SUP9とSUP10とSUP12の違いと、高強度ばね鋼・ばね用帯鋼の種類・寸法・価格の選び方

自動車の懸架ばね・弁ばね、建設機械や鉄道の板ばねに使うばね鋼の3つの種類(JISのSUP・高強度ばね鋼・ばね用の帯鋼⁠)⁠、JIS G 4801の鋼種と成分の違い、棒鋼・平鋼・線材の寸法、価格の決まり方を、メーカーの公式資料でまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

ばね鋼は、焼入れ・焼戻しをして、ばねの強さと粘りを出す鋼です。基本はJIS G 4801のSUP6〜SUP13で、丸鋼・平鋼・線材で買います。ばねを軽くしたいときは各社の高強度ばね鋼、ぜんまいや薄い板ばねには帯鋼を選びます。値段はどのメーカーも公開していないので、鋼種・形状・寸法・数量を決めて見積もりを取ります。

ばね鋼とは

ばね鋼は、炭素にケイ素・マンガン・クロムなどを加えた、ばね用の鋼です。ばねの形にしてから焼入れ・焼戻しをして、へたりにくく折れにくい性質を出します。

比較ページには、日本の会社が自社やグループの工場で作るばね鋼の鋼材を、鋼種の単位で載せています。線を引いたピアノ線・オイルテンパー線は「ピアノ線」、ばねの完成品は「圧縮ばね」「板ばね」のページで扱います。

3つの種類

  • JISのばね鋼は、JIS G 4801で決まったSUP6〜SUP13です。愛知製鋼、JFEスチール、大同特殊鋼、三菱製鋼の4社を載せています
  • 高強度ばね鋼は、鉄鋼メーカーが成分や清浄度を見直して作る独自の鋼種です。神戸製鋼所の懸架ばね用と弁ばね用を載せています
  • ばね用の帯鋼は、ばね鋼や炭素鋼を冷間圧延で薄い帯にした鋼です。大同特殊鋼と特殊金属エクセルを載せています

SUP9・SUP10・SUP12の違い

  • 三菱製鋼の成分表では、SUP9はクロムを0.65〜0.95%含みます
  • SUP10は、さらにバナジウムを0.15〜0.25%加えています
  • SUP12は、ケイ素を1.20〜1.60%含むシリコンクロム鋼です
  • JFEスチールのSUP9・SUP9A・SUP12は、自動車のコイルばね、スタビライザー、トーションバーに使います
  • 愛知製鋼のSUP6〜SUP13は、トラックの板ばねやコイルばねに使います

高強度ばね鋼

  • 神戸製鋼所のUHSシリーズは、SUP7やSAE9254と比べて、ばねの設計応力を高くとれる懸架ばね用の鋼です
  • UHS2000は耐腐食疲労を重く見た鋼、UHS1900はコストを抑えた鋼、SRS60はへたりに強い鋼です
  • 弁ばね用のKHVシリーズは、KHV6N・KHV7・KHV10Nで、介在物を減らして疲労寿命を伸ばしています
  • どれも各社の独自鋼種なので、JISの記号ではなく鋼種名で注文します

ばね用の帯鋼

  • 大同特殊鋼は、SUP10をみがき特殊帯鋼にして、ぜんまいや皿ばね向けに作っています
  • 特殊金属エクセルの焼入れ鋼帯は、SK85M・SK95Mを焼入れ焼戻し済みにした帯鋼です
  • 焼入れ鋼帯の寸法は、板厚0.010〜2.0mm、幅3.0〜300mmです
  • 焼入れ済みの帯鋼は、打ち抜いたあとの熱処理を省けます

寸法

  • 愛知製鋼の丸鋼は直径10.0〜230.0mm、平鋼は幅40.0〜90.0mm・厚さ5.0〜12.0mmです
  • 大同特殊鋼の棒鋼は直径19〜310mm、線材は直径5.5〜48mmです
  • 三菱製鋼の丸棒は直径19〜350mmです
  • 神戸製鋼所の線材は直径5.5〜60.0mmで、コイル単質量2tです
  • JFEスチールの線材・バーインコイルは直径4.2〜38mmです
  • どれも会社の製造寸法なので、ばね鋼で作れる寸法は注文の前にメーカーに確かめます

値段と注文

  • 載せた8製品は、どれも値段を公式に出していません
  • 鋼種、丸鋼・平鋼・線材・帯鋼のどれか、寸法、数量を決めて見積もりを取ります
  • 特殊金属エクセルの焼入れ鋼帯は標準300kgからで、箔材は数十kgから相談できます
  • 外国規格で買うときは、愛知製鋼(SAE・ASTM・EN)、大同特殊鋼(ASTM・SAE・EN)、JFEスチール(SAE・AISI・DIN)に相談します
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