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GUIDE / SLAG-MATERIAL

鉄鋼スラグ製品とは?高炉スラグ・製鋼スラグの違いと、スラグ骨材・スラグ路盤材・高炉スラグ微粉末のJIS規格と選び方

道路・コンクリート・地盤改良の材料に使う鉄鋼スラグ製品の4つの使い道、高炉スラグと製鋼スラグの違い、スラグ骨材(JIS A 5011-1・JIS A 5011-4)⁠、道路用鉄鋼スラグ(JIS A 5015)、高炉スラグ微粉末(JIS A 6206)の種類と、膨張・黄色い水の注意点を、メーカーと鐵鋼スラグ協会の公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

鉄鋼スラグ製品は、鉄を作るときに出るスラグを砕いて整え、骨材・路盤材・セメントの材料にしたものです。使い道で、コンクリート用骨材・道路用路盤材・高炉スラグ微粉末・地盤改良や土工用の材料に分かれます。選ぶときは「何に使うか(どのJISに合わせるか)⁠」「高炉スラグか製鋼スラグか」「製鉄所から現場まで運べるか」の3つを先に決めます。

鉄鋼スラグ製品とは

鉄鋼スラグは、鉄鉱石から鉄を取り出すときや、鉄を鋼に精錬するときに出る、鉄以外の成分が石灰と一緒に固まったものです。これを砕いて粒をそろえ、天然の砂や砕石の代わりに使えるようにしたものが鉄鋼スラグ製品です。

比較ページには、製鉄会社と、そのスラグを自社の工場で加工する会社の製品を、種類(粒度や呼び名)の単位で載せています。非鉄のスラグ、ごみを溶かした溶融スラグ、溶接のスラグ、ブラスト用の研削材、完成した高炉セメント、ケイ酸質肥料は載せていません。

高炉スラグと製鋼スラグの違い

  • 高炉スラグは、銑鉄を作る高炉で出ます。鐵鋼スラグ協会の解説では、銑鉄1tあたり300kgできます
  • 高炉スラグをゆっくり冷やすと岩石状の徐冷スラグに、水で急冷すると砂状でガラス質の水砕スラグになります
  • 製鋼スラグは、鉄を鋼にする工程で出ます。転炉からは転炉鋼1tあたり約130kg、電気炉からは電気炉鋼1tあたり約70kgの酸化スラグが出ます
  • 製鋼スラグは粒が硬く重いので、路盤材や地盤改良材に向きます

4つの使い道

  • コンクリート用骨材は、スラグを砂(細骨材)や砂利(粗骨材)にしたものです。例は日鉄スラグ製品・JFEミネラル・テツゲンの高炉スラグ細骨材と、星野産商のエコスター、ウインドスターズです
  • 道路用路盤材は、舗装の下に敷くものです。例はJFEスチールの水硬性粒度調整鉄鋼スラグ HMS-25、神戸製鋼所の水硬性粒度調整鉄鋼スラグ、協材砕石のCS-20路盤材です
  • 高炉スラグ微粉末は、水砕スラグを細かく砕いて、セメントの一部と置き換える粉です。例は日鉄高炉セメントのエスメント 40P、JFEミネラルの高炉スラグ微粉末、神戸製鋼所のケイメントです
  • 地盤改良・土工用材は、SCPの中詰材や裏込めに使うものです。例は日本製鉄のエコガイアストン 固結タイプと、JFEスチールの地盤改良用鉄鋼スラグです

JIS規格の見分け方

  • 高炉スラグ骨材は、JIS A 5011-⁠1(コンクリート用スラグ骨材-第1部:高炉スラグ骨材)⁠⁠⁠です
  • 電気炉酸化スラグ骨材は、JIS A 5011-⁠4(コンクリート用スラグ骨材-第4部:電気炉酸化スラグ骨材)です
  • 路盤材は、JIS A 5015(道路用鉄鋼スラグ)⁠で⁠す⁠。HMS-25とMS-25は上層路盤、CS-40とCS-30は下層路盤に使います
  • 高炉スラグ微粉末は、JIS A 6206(コンクリート用高炉スラグ微粉末)で⁠す⁠。4000の比表面積は3,500以上5,000未満cm²/gです

路盤材で確かめること

  • 製鋼スラグは、残った石灰が水と反応してふくらむことがあります。JIS A 5015では、製鋼スラグを使う路盤材の水浸膨張比を1.0%以下にしています
  • 高炉徐冷スラグは、含まれる硫黄で黄色い水が出ることがあります。高炉徐冷スラグを使う路盤材は、呈色判定で「呈色なし」を確かめます
  • 水硬性粒度調整鉄鋼スラグは、等値換算係数0.55を使えます。JFEスチールと神戸製鋼所の路盤材は、天然の砕石より路盤を薄く設計できます

骨材の密度と重さ

  • 高炉スラグ細骨材は、JFEミネラルの案内で絶乾密度2.5g/cm³以上、吸水率3.0%以下です
  • 電気炉酸化スラグ骨材は重く、星野産商のエコスター EFG20-05は絶乾密度3.70g/cm³(代表値)⁠で⁠す⁠。単位容積質量3,000kg/m³以上の重量コンクリートができます
  • ウインドスターズ EFS5-0.3NAは球に近い形で、コンクリートの単位水量を約10%減らせます

高炉スラグ微粉末と高炉セメント

  • 高炉スラグ微粉末を普通セメントに混ぜた完成品が高炉セメント(JIS R 5211)で⁠⁠⁠⁠す
  • 混ぜる量で、A種は5〜30%、B種は30〜60%、C種は60〜70%です
  • JFEスチールは、高炉セメントB種でセメント1tあたりのCO2を42%減らせると案内しています
  • 日鉄高炉セメントの解説では、アルカリ骨材反応を抑えるにはスラグの置換率を40%以上にします

買うときの注意

  • このページの製品は、どれも値段を公式に出していません。量・粒度・届け先を伝えて見積もりを取ります
  • スラグ製品は製鉄所の近くで作っています。重いので、運賃も含めて出荷できる地域を先に聞きます
  • 製鋼スラグからしみ出す水はアルカリが強いので、川や海の近くで使うときは使い方を決めてから使います
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