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GUIDE / PYRIDINE

ピリジンとは?特級・一級・脱水品・分析用の違いと純度・価格・荷姿の選び方

有機合成・分析試験・医薬や農薬の原料に使うピリジンについて、化学式・分子量、特級と一級の違い、脱水品や水酸基価測定用などのグレード、水分・不揮発物の規格、荷姿と価格、危険物としての扱いをメーカー公式資料で確認できます。

2026年10月29日更新

この記事の答え

ピリジンは、有機合成の溶媒や医薬・農薬の原料に使う塩基性の液体です。試薬を選ぶときは、試験法が指定するグレード、水分・不純物の上限、包装量を先に合わせます。水分を嫌う合成は脱水品、水酸基価の測定やクロマトグラフは専用品を選びます。原料として大量に使うならドラムの工業用があります。

ピリジンとは?化学式・分子量と用途

ピリジンはCAS RN 110-86-1、分子式C5H5Nの物質です。富士フイルム和光純薬の製品ページに記載された分子量は79.10です。塩基性の物質で、酸と塩をつくります。

用途は、溶剤や、医薬・界面活性剤・加硫促進剤などの有機合成原料、エタノールの変性です。広栄化学は、ピリジン類が農薬の原料として世界的に大量に使われ、医薬中間体としての需要も伸びていると案内しています。

ピリジンのメーカー比較では、ピリジン単体を作るメーカーの製品を、品番・グレード・純度・不純物規格・荷姿で分けて掲載しています。ピコリンやルチジンなどほかのピリジン塩基類、ピペリジン、誘導体、ピリジンを含む溶液は含めていません。

出典:広栄化学のピリジン類、和光の和光一級、ナカライテスクの製品情報⁠。

工業用・一般試薬・脱水品・分析用の違い

  • 工業用は、医薬・農薬などの原料として使う品です。広栄化学のF0010は、純度99.8%以上、水分0.05%以下で、195kgのドラムで出ています
  • 一般試薬は、特級・GRなどの等級を指定して使います。和光の166-05316はJIS K 8777:2017に沿った試薬特級で、純度・水分・不揮発物などの規格があります
  • 脱水品は、水分を嫌う合成で水分の上限を下げて使います。和光の167-18455は水分0.005%以下、関東化学の33168-05は0.001%以下で、アルゴンを封入しています
  • 分析用は、決まった試験に合わせた品です。和光の162-23091はJIS K0070の水酸基価の試験向け、ナカライテスクの29515-35はカラムクロマトグラフ用です

出典:広栄化学のF0010、和光の試薬特級規格書、和光の脱水品、関東化学の脱水品、和光の水酸基価測定用、ナカライテスクのカラムクロマトグラフ用⁠。

特級と一級の違い

特級と一級では、純度の下限が違います。試験法が特級を指定しているなら、一級で代えません。

  • 和光の試薬特級166-05316は、純度99.5%以上です
  • 和光一級は、規格含量99.0%以上です
  • 林純薬工業も、特級を99.5%以上、一級を99%以上と分けています

出典:和光の試薬特級規格書、和光一級、林純薬工業の製品一覧⁠。

純度だけでなく水分と不揮発物を見る

純度の数字が同じでも、水分の上限が大きく違います。工程が許す水分と、製品の規格書を照らし合わせます。

  • 特級の規格は、和光・純正化学・ナカライテスク・林純薬工業とも、純度99.5%以上、水分0.1%以下、不揮発物0.002%以下です
  • 和光の脱水品167-18455は、水分0.005%以下です
  • 関東化学の脱水品33168-05は、水分0.001%以下です
  • 工業用の広栄化学F0010は、水分0.05%以下です
  • 米山薬品工業の04119は純度99.5%以上の表示で、水分や不揮発物の値はページに載っていません。発注するときに規格書を取り寄せます

出典:純正化学の規格書、ナカライテスクの規格書、林純薬工業の規格、和光の脱水品規格書、米山薬品工業の製品情報⁠。

分析に使うなら試験に合わせた専用品

  • 和光の水酸基価測定用162-23091は、JIS K0070のピリジン-塩化アセチル法向けです。無水酢酸着色物質と過酸化物の試験を規格に入れています
  • ナカライテスクの29515-35は、吸光度を320nmで0.30以下、350nmで0.01以下と決めています
  • 関東化学には、非水滴定用の32485-08もあります

出典:和光の水酸基価測定用規格書、ナカライテスクの規格書、関東化学の製品一覧⁠。

荷姿と価格を合わせる

次は2026年10月29日に確認した包装単価です。値段を比べる前に、包装量・グレード・税区分をそろえます。

  • 林純薬工業の16005165は、500mLで3,200円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの29509-25は、500mLで3,660円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の60200-0330は、ガラス細口ビンの500mLで3,900円(税抜・本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 和光の166-05316は、500mLで4,000円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の32485-00は、500mLで4,300円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業の04119は3,500円、国産化学の2121930は4,100円で、どちらも500mLです。ページに税区分の記載がないため、発注前に確かめます

大量に使うなら、和光・関東化学・国産化学の17kg、広栄化学の195kgドラムがあります。17kg以上は見積もりで値段を決めます。

出典:林純薬工業の製品情報、ナカライテスクの製品情報、純正化学の製品情報、和光の製品情報、関東化学の製品情報、米山薬品工業、国産化学。

ピリジンの性質と取扱条件:沸点・密度・引火点

関東化学の製品ページでは、沸点115〜116℃、融点-42℃、引火点20℃(いずれも文献値)⁠で⁠す⁠。ナカライテスクの製品ページでは、密度0.98g/mL(20℃)⁠で⁠す⁠。和光は吸湿性ありとしているので、開けたら栓を閉めて水分を入れないようにします。

法規制と保護具は製品SDSで確認

ピリジンは、消防法の危険物第4類第一石油類(水溶性液体)、化管法の第一種指定化学物質です。労働安全衛生規則の皮膚等障害化学物質にも当たるので、使う製品のSDSで保護手袋・保護眼鏡と換気・保管の条件を確かめます。

出典:関東化学の製品情報、ナカライテスクの製品情報⁠。

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