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GUIDE / PTFE-MATERIAL

PTFEとは?シールや摺動部品に使うPTFE(ふっ素樹脂)の種類(成形用の粉・充填材入り・板丸棒)と、耐熱温度・比重・サイズの選び方

耐薬品・低摩擦の機械部品やシールに使うPTFE(ポリテトラフルオロエチレン・テフロン™)の3つの形、モールディングパウダーとファインパウダーの違い、充填材の選び方、耐熱温度と融点、射出成形できない理由、板・丸棒のサイズを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

PTFEは、熱と薬品に強くよく滑る、フッ素樹脂の代表の樹脂です。ふっ素樹脂・テフロン™とも呼びます。部品の材料としては、PTFEだけの成形用の粉、充填材を入れた粉と素材、削って使う板・丸棒の3つの形で売られています。選ぶときは「自社で成形するか、素材を買って削るか」「荷重や摩耗がかかるか」「どの大きさの板・丸棒を使うか」の3つを先に決めます。

PTFEとは

PTFEは、ポリテトラフルオロエチレン(四フッ化エチレン樹脂)という樹脂です。AGCによるとフッ素樹脂の需要の60〜70%を占め、三井・ケマーズ フロロプロダクツもフッ素樹脂の中で最も多く使われる樹脂と案内しています。

比較ページには、日本で自社またはグループで作るPTFEの成形用の粉・充填材入りの材料・板と丸棒を、品番の単位で載せています。完成品のガスケットやシールテープ、チューブ、添加剤用の微粉末は載せていません。

3つの形

  • 成形用の粉(モールディングパウダー)は、PTFEだけの粉です。金型に詰めて圧縮成形し、焼いて板・丸棒・ビレットにします。ダイキンのポリフロン PTFE M-12、AGCのFluon PTFE G163、三井・ケマーズのテフロン PTFE 807NXがこの形です
  • 充填材入りは、摩耗とクリープに強くした材料です。ガラス繊維やカーボン、ブロンズ、マイカを混ぜます。ダイキンの25GLは成形用の粉、淀川ヒューテックのYG-20と三菱ケミカルアドバンスドマテリアルズのフルオロシント 500 PTFEは素材です
  • 板・丸棒は、削って部品にする素材です。ニチアスのナフロン、淀川ヒューテックのヨドフロン、三ツ星ベルトのmep-PTFE、エンズィンガーのTECAFLON PTFE naturalがあります

熱と薬品への強さ

  • AGCは、Fluon PTFEを-180℃から260℃まで使えると案内しています
  • ダイキンとエンズィンガーは、連続使用温度を260℃としています
  • 淀川ヒューテックの物性表では、融点は327℃です
  • ダイキンは、ほぼ全ての薬品に不活性で、限界酸素指数は95%と案内しています

射出成形できない理由

  • PTFEは融点より上に温めても溶融粘度がとても高く、流れません(AGC)
  • そのため、粉を金型に詰めて圧縮成形し、融点より上で焼いて形にします。三井・ケマーズの資料では、焼成温度は360〜390℃です
  • ファインパウダーは、せん断力で繊維化する性質を使い、助剤を混ぜたペースト押出でチューブや生テープにします
  • 溶かして成形したいときは、PTFEと同じくらいの性能で溶融成形できるPFAを使います

充填材の選び方

  • 充填材を入れると、耐摩耗性・耐クリープ性・熱伝導率・熱的寸法安定性が上がります(ニチアス)
  • ダイキンの資料では、ガラス繊維入りは軟らかい金属の相手材に向きません。ハードカーボン入りは水の用途、ブロンズ入りは油圧・空圧に向き、水や絶縁の用途には向きません
  • フルオロシントは合成マイカを入れた素材で、相手の金属を傷付けにくい一方、PEEKなどより機械的強度は低めです
  • 変性PTFEは、耐熱性・耐薬品性はそのままに耐クリープ性や耐屈曲性を足したPTFEです(ダイキン)

比重と引張強さ

  • 淀川ヒューテックの物性表では、PTFEの比重は2.13〜2.20、引張強度は20〜35MPaです
  • エンズィンガーのTECAFLON PTFE naturalは、比重2.15、引張強度22MPaです
  • ガラス繊維を入れると比重は上がり、ダイキンの25GLと淀川ヒューテックのYG-20はどちらも2.25です

板・丸棒のサイズと値段

  • ニチアスのナフロンは、純PTFEの板が厚さ1〜80mm、丸棒が直径1〜210mmです
  • 三ツ星ベルトのmep-PTFEは、板が厚さ1〜25mm、丸棒が外径5〜50mmです
  • 淀川ヒューテックの丸棒4100は、直径7〜60mmで長さ1000mmです
  • このページの製品で値段を公式に出しているものはありません。厚さや直径と数を伝えて見積もりを取ります
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