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GUIDE / PHOSPHOROUS-ACID

亜リン酸とは?ホスホン酸の試薬特級・一級・工業用の違いと、純度・規格・価格の選び方

樹脂の安定剤や合成の原料、分析や試作に使う亜リン酸(ホスホン酸)を解説。試薬特級と一級の純度と不純物規格の違い、RoHS2対応用と工業用25kg袋、荷姿と公式価格の見方、劇物としての扱いと保管の注意をまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

亜リン酸(ホスホン酸)は、可塑剤の安定剤や合成の触媒、pH調整に使う白い結晶の酸です。「特級か一級か」「用途別の品が要るか」「荷姿と価格」を先に決めます。特級と一級は純度の下限と不純物の上限が違い、量を使う工程は工業用の25kg袋から選びます。劇物なので、保管と記録の決まりも発注前に確かめます。

亜リン酸とは・ホスホン酸との関係

亜リン酸(ホスホン酸・亜りん酸、H3PO3)は、白い結晶の酸です。試薬メーカーはホスホン酸、工業用を出す太平化学産業は亜リン酸の名前で出していますが、CAS RNはどちらも13598-36-2で同じ物質です。太平化学産業の製品ページでは、用途に可塑剤用安定剤、有機合成用触媒、pH調整剤、ポリエステルフィルム表面処理剤を載せています。

メーカー比較には、試薬特級・一級・RoHS2対応用・工業用の品を、品番の単位で載せています。リン酸・リン酸塩・次亜リン酸、亜リン酸を配合した肥料、販売店が扱う他社製品は含みません。

試薬特級と一級の違い

  • 特級は、純度の下限が高い試薬です。ナカライテスクの特級の品番27707-72は、純度98.0%以上で、塩化物0.01%以下、りん酸塩0.1%以下です
  • 関東化学の鹿特級の品番32189-00は、純度が滴定で97.5%超です
  • 一級は、純度の下限と不純物の上限が緩くなります。和光の一級の品番165-26325は、含量97.0%以上で、りん酸塩0.5%以下です
  • 純正化学の純正一級の品番12625-1201は、純度97.0%以上です

分析や合成の試験で手順が特級を指定しているなら、特級を選びます。前処理や試作で量を使うなら、一級で足ります。

RoHS2対応用と工業用の品

  • 関東化学の品番32151-08は、RoHS2対応用として品番を分けています。純度は鹿特級と同じ97.5%超(滴定)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 太平化学産業の工業用は、紙袋25kgの荷姿です。サンプル依頼のフォームがあります
  • 工業用の価格は公式ページに出ていないので、量を伝えて見積もりを取ります

用途別の品は、分析の目的に合わせて品番を分けています。目的が決まっていない作業には、特級か一級で足ります。

業務用亜リン酸の荷姿と値段

  • ナカライテスクの特級は、25gで1,590円(税抜・定価)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の鹿特級は、500gで3,800円(税抜)⁠で⁠す⁠。RoHS2対応用は500gで10,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の一級は、500gで3,500円、1kgで6,100円です
  • 和光の一級は、100gで3,600円、500gで4,600円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す

価格は2026年11月2日に取得した公式表示です。グレード・荷姿・税区分が異なるので、価格の高低だけで判定しません。

発注と保管の確認

発注前に次の項目を確認します。

  • グレード、純度、不純物の上限を決めます
  • 品番と荷姿を指定し、規格書・試験成績書の入手方法を確認します
  • 関東化学・ナカライテスク・和光とも、毒物及び劇物取締法の劇物と表示しています。鍵のかかる場所にしまい、受け入れと払い出しを記録します
  • GHSでは皮膚腐食性・刺激性が区分1です。手袋と保護眼鏡を着けて扱います
  • 湿気を吸って溶けるので、密閉してしまっておきます。和光は冷所(25℃以下)⁠で⁠の保管を案内しています
  • 試薬は試験・研究の目的で使い、食品や肥料の原料に転用しません

数値は各社の製品詳細・規格書・試薬一覧と、厚生労働省のモデルSDS⁠によります。品番ごとの出典は比較ページの出典欄⁠にまとめています。

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