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GUIDE / OXALIC-ACID

しゅう酸(シュウ酸)⁠と⁠は⁠?二水和物と無水物、試薬特級・大袋・容量分析用の溶液の違いと、純度・不純物・荷姿・価格の選び方

金属の表面処理・洗浄・漂白や分析試験に使うしゅう酸の4つの種類、化学式と分子量、JIS K 8519の試薬特級、15〜25kgの大袋、無水物、0.05mol/Lの規定液、劇物の扱いと値段を、メーカーの公式資料と安全データシートをもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

しゅう酸は、金属の表面処理や漂白、分析の試薬に使う代表的な二塩基カルボン酸です。シュウ酸・蓚酸とも書きます。ふつうは二水和物で、試薬(特級・EP)、15〜25kgの大袋、結晶水を含まない無水物、容量分析用の溶液に分かれます。選ぶときは「何に使うか(表面処理・合成・分析)」「どの量で受けるか」「どの不純物まで保証してほしいか」の3つを先に決めます。

しゅう酸の化学式と性質

しゅう酸二水和物の化学式は(COOH)2・2H2Oで、分子量は126.07です。無水物はHOOCCOOHで、分子量は90.03です。富士フイルム和光純薬の説明では、酸性に加えて還元性も持ち、試薬のほか、グリセリン・ステアリン酸・希土類の精製に使います。

ふつう売られているしゅう酸は二水和物で、100℃に注意して加熱すると無水物になります。水とエタノールに溶けやすく、富士フイルム和光純薬の製品ページでは、二水和物は水に可溶(10g/100mL水)としています。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出すしゅう酸を、品番・等級・荷姿の単位で載せています。家庭用の洗浄剤、医薬品、しゅう酸ナトリウムなどの塩は載せていません。

4つの種類

  • 二水和物の試薬は、JIS K 8519の特級を中心に500gのびんで出ています。富士フイルム和光純薬・関東化学・純正化学・ナカライテスク・林純薬工業・米山薬品工業が出しています
  • 二水和物の大袋は、15kg・20kg・25kgの袋で受ける品です。関東化学、富山薬品工業、米山薬品工業が出しています
  • 無水物は結晶水を含まない品です。富士フイルム和光純薬と国産化学が500gのびんで、日本カラー工業が工業向けに20kgの紙袋で出しています
  • 容量分析用の溶液は、0.05mol/L(N/10)⁠な⁠ど⁠に濃度を合わせた規定液です。純正化学と国産化学が500mLで出しています

試薬特級で見る所

  • 特級はJIS K 8519の規格で、純度と不純物の上限を決めています
  • 富士フイルム和光純薬の159-00425は、純度99.5〜102.0%、塩化物5ppm以下、硫酸塩0.005%以下、鉄2ppm以下、鉛2ppm以下です
  • ナカライテスクの25806-45と林純薬工業の15000385も、塩化物5ppm以下、鉄2ppm以下の規格書を出しています
  • 米山薬品工業のEP(02959)⁠は⁠純⁠度99.0〜103.0%で、不純物の規格は公式ページに書いていません。特級の規格まで求めない洗浄や実習で使います

大袋と無水物の選び方

金属表面処理のうち、しゅう酸を含む電解液でアルミニウムに酸化皮膜を作る処理が「しゅう酸アルマイト」⁠で⁠す⁠。アルマイトの公式解説では、しゅう酸などを電解液に使う陽極酸化の仕組みを説明しています。

  • 工程で毎月使うなら、袋で受けます。関東化学の31045-80は特級の15kg、富山薬品工業は試薬特級の20kg、米山薬品工業の02962は純度99.0%以上の25kgです
  • 富山薬品工業は用途例に金属表面処理剤を、日本カラー工業は金属処理(研磨・洗浄・潤滑剤)の業界で使われると書いています
  • 無水物は、水を入れたくない有機合成や漂白に使います。富士フイルム和光純薬の150-00455は含量98.0%以上、日本カラー工業の工業向けは含量97.0%以上です
  • 無水物は吸湿性があり、空気中で次第に二水和物になります。開けたら密閉します

容量分析用の溶液

  • 0.05mol/L しゅう酸溶液は、過マンガン酸カリウム溶液と組み合わせて、酸化性物質の定量に使います
  • 純正化学の95381-8030は、ファクターが1.000〜1.005(20℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学は0.01mol/L(N/50)の溶液も出しています

しゅう酸の危険性と保管の注意

  • 毒物及び劇物取締法の劇物です。表示と保管を合わせ、施錠して保管します
  • 富士フイルム和光純薬の安全データシートでは、皮膚刺激、重篤な眼の損傷、飲み込むと有害などに分類しています。使う製品のSDSで保護具を決めます
  • 直射日光を避け、換気のよい涼しい場所に密閉して保管します
  • 強酸化剤と混ぜないようにします

購入価格と見積もり

  • 値段を公式に出しているのは、500gのびんと500mLの溶液だけです
  • 二水和物の特級500gは、林純薬工業の15000385が2,380円(税抜・WEB価格)、純正化学の37040-0301が2,800円(本体)、富士フイルム和光純薬の159-00425が2,800円(希望納入価格)、ナカライテスクの25806-45が2,950円(税抜)、関東化学の31045-00が3,500円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 無水物の500gは、富士フイルム和光純薬の150-00455が4,700円(希望納入価格)、国産化学の2117789が8,900円(カタログ価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 0.05mol/Lの溶液の500mLは、純正化学の95381-8030が2,400円(本体)、国産化学の2123983が2,600円です
  • 15〜25kgの袋と工業向けの無水物は値段を出していないので、等級・量・荷姿を伝えて見積もりを取ります
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