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GUIDE / MASTERBATCH

マスターバッチとは?種類と、着色(白・黒・カラー)・機能性・リキッドの違い。濃度・添加量・ベース樹脂の選び方

射出成形・押出・フィルム成形で樹脂に色や機能を付けるマスターバッチの3つの種類、着色ペレット・ドライカラーとの違い、顔料濃度と添加量、ベース樹脂の合わせ方、食品・医療向けの品、見積もりの取り方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

マスターバッチは、顔料や添加剤を樹脂に高濃度で練り込み、成形のときにナチュラルの樹脂に混ぜて使う着色剤・機能剤です。色を付ける着色マスターバッチ(白・黒・カラー)、帯電防止や紫外線遮断などの働きを足す機能性マスターバッチ、液状のリキッドマスターバッチに分かれます。選ぶときは「成形する樹脂とベース樹脂が合うか」「中身と濃度」「推奨の添加量」の3つを先に確かめます。

マスターバッチとは

マスターバッチは、顔料や添加剤をベースの樹脂に高濃度で練り込んだペレットです。成形のときにナチュラルの樹脂と混ぜ、混ぜる量で色の濃さや効き目を決めます。トーヨーカラーの解説では、マスターバッチは押出機で練り、3〜5mmほどのペレットに切って作ります。国内で使う着色剤は、マスターバッチが主流です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るマスターバッチを、各社の代表の品の単位で載せています。顔料そのもの、最初から色を決めた着色ペレット・樹脂コンパウンド、ドライカラー、商社が売る他社の製品は載せていません。

着色ペレット・ドライカラーとの違い

  • マスターバッチは、高濃度の顔料を練り込んだペレットです。トーヨーカラーの解説では、顔料濃度は10〜70%です
  • 着色ペレット・着色コンパウンドは、最初から製品と同じ濃度です。混ぜずに使えるかわりに、色ごとに在庫を抱えます
  • ドライカラーは粉末の着色剤で、最も安いかわりに舞いやすく、機械を汚しやすいです
  • ペーストカラー・リキッドマスターバッチは液状で、淡い色や透ける色に使います

3つの種類

  • 着色マスターバッチ(白・黒・カラー)は⁠、顔料で色を付けます。例はレジノカラー工業の白マスターバッチ PBF-650ST-A と DEEP BLACK MBF-TT3072-C、ポリコールの POLYCOOL MASTER、DICの PEONY とペオニーカラーです
  • 機能性マスターバッチは、帯電防止剤・防曇剤・紫外線遮断剤・抗菌剤などを入れて、成形品に働きを足します。例は理研ビタミンのリケマスター MPE-3 と EAR-5、トーヨーカラーのノンブリード紫外線遮断マスターバッチ、東京インキの抗菌剤マスターバッチです
  • リキッドマスターバッチは、顔料や添加剤を液に分散させた着色剤です。例はトーヨーカラーのリキッドマスターバッチで、対象はPET・PET-G・PCなどです

濃度と添加量

  • レジノカラー工業の高濃度白・黒マスターバッチの表では、LDPEベースの黒 PBF-640 がカーボン40%です
  • 理研ビタミンの表では、添加剤の濃度は7%から50%まで品ごとに違います。MPE-3 は帯電防止剤12%、EAR-5 は防曇剤12%です
  • 添加量は品ごとに推奨があります。DEEP BLACK MBF-TT3072-C は1〜3部、トーヨーカラーのリキッドマスターバッチは樹脂に対して〜1.0%です
  • トーヨーカラーは、リキッドならソリッドの1/20の添加量でもムラが出ないとしています

ベース樹脂の合わせ方

  • ベース樹脂と成形する樹脂の組み合わせは、メーカーが品ごとに決めています
  • レジノカラー工業の PBF-650ST-A は、LDPEベースでPE・PP用です
  • 同じ会社のAS用・PC用の DEEP BLACK は、2軸押出機でコンパウンドにしてから使うよう勧めています
  • 合わない組み合わせで使うと物性や外観が落ちるので、量産の前に試し打ちで確かめます

食品・医療向けと紫外線対策

  • トーヨーカラーは、ポリオレフィン等衛生協議会(PET樹脂)や米国FDAの基準に合うリキッドマスターバッチを出しています
  • ポリコールは、ポリオレフィン等衛生協議会のポジティブリストの原料で処方します
  • 東京インキは、クリーン度クラス10万以下で造粒押出するメディカルグレードマスターバッチを作っています
  • トーヨーカラーのノンブリード紫外線遮断マスターバッチは365nmまでの紫外線を遮り、熱分解開始温度は290℃です

値段と見積もり

  • このページの6社は、どこも値段を公式に出していません
  • 色・濃度・ベース樹脂・量で値段が変わるので、成形する樹脂、色、月に使う量を伝えて見積もりを取ります
  • 小ロットで色を決めたいときは、DICのペオニーカラーのようにフィルムの色見本帳から選べる品や、ポリコールのオーダー色が使えます
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