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GUIDE / KRYPTON

クリプトンガスとは?照明・断熱ガラス・半導体で使うクリプトンの純度・不純物・混合ガスの違いと選び方

電球や断熱ガラス(複層ガラス)⁠へ⁠の封入、半導体のエキシマレーザーに使うクリプトンガスについて、高純度品と一般グレードの違い、不純物の上限、ボンベの容量と充填量、混合ガス、安全の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

クリプトンガスは、電球や断熱ガラスに封入し、半導体のエキシマレーザーにも使う希ガスです。純度99.999%以上の高純度品、99.99〜99.995%の一般グレード、ほかのガスと混ぜた混合ガスに分かれます。選ぶときは「何に使うか」「不純物の上限をどこまで決めるか」「どの大きさの容器で受けるか」の3つを先に決めます。

クリプトンガスとは

クリプトンは、空気の中にわずか1.1ppmしかない希ガスです。大きな空気分離プラントで酸素や窒素を作るときの副産物として取り出し、日本で使うレアガスのほとんどは輸入に頼っています(東京ガスケミカルの資料)。エア・ウォーターはクリプトンとキセノンを国内で生産していて、液化酸素の中にたまったクリプトンを精製・精留して取り出します。

比較ページには、日本に法人があり、自社または自社グループで製造・精製・混合・充填するクリプトンを、純度や組成の単位で載せています。他社の希ガスを売る商社・販売店、キセノン・ネオンの単成分、クリプトンを封入したランプやガラス製品は載せていません。

何に使うか

  • 白熱電球の封入ガスにすると、アルゴンより20〜25%効率が高いと東京ガスケミカルの資料にあります
  • 熱を伝えにくいので、断熱ガラス(複層ガラス)の間に封入すると断熱性が上がります
  • エア・ウォーターのSDSでは、ランプ・複層ガラス封入ガス、紫外線源・レーザー用光源、不活性雰囲気ガスを用途にしています
  • 半導体のリソグラフィーやエッチングでは、ネオンと混ぜたエキシマレーザーガスを光源に使います

3つの区分

  • 高純度品(99.999%以上)は⁠、日本酸素の高純度クリプトン、日本エア・リキードの高純度クリプトン(N50)、東京ガスケミカルの高純度クリプトンです
  • 一般グレード(99.99〜99.995%)は、住友精化のPUREグレード、高千穂化学工業のRグレード、日本エア・リキードのN45、エア・ウォーターのクリプトンです
  • 混合ガスは、日本酸素のクリプトン標準ガスと、東京ガスケミカルのエキシマレーザーガス(Ne+Kr)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 区分は公式の純度の数字で分けたもので、メーカーのグレード名の上下とは限りません

純度だけでなく不純物を見る

純度の総値と、不純物の上限は別々に読みます。とくにキセノン・窒素・水分の上限で差が出ます。

  • 日本エア・リキードのN45はキセノン35ppm未満・窒素10ppm未満、N50はキセノン5ppm未満・窒素3ppm未満です
  • 東京ガスケミカルの高純度クリプトンは、キセノンとアルゴンが2.0ppm未満、露点が-76℃未満です
  • 住友精化のPUREグレードは、純度>99.995%で、キセノン35ppm未満、水分と酸素は1ppm未満です
  • エア・ウォーターの99.99%以上はSDSの成分濃度で、保証値とは別です

ボンベの容量と充填量

  • 日本酸素の高純度クリプトンは、47L・10L・3.4Lの容器から選べます
  • 住友精化は、3.4Lと10Lの容器に100Lと300Lを詰めて届けます
  • 容器のLは内容積で、詰めたガスの量とは別です。見積もりでは両方を書きます
  • 高千穂化学工業のクリプトンは、容器バルブが22mmの右ねじで、圧力調整器はTUSシリーズです

混合ガスの頼み方

  • 日本酸素の標準ガスは、クリプトンを100ppmから50%までの濃度で作れます。ヘリウムを主成分にすると1ppm以上、水素なら5ppm以上です
  • 東京ガスケミカルのエキシマレーザーガスは、Ne+KrとNe+Ar+Xeの2種類です。ネオンはバランスガスとして入ります
  • 混ぜる割合は、装置や測定の指定に合わせてメーカーに伝えます

値段と見積もり

  • このページの製品は、どれも公式資料に値段を出していません
  • 見積もりでは、用途、純度、不純物の上限、容器の大きさ、本数、納める場所を伝えます

安全の注意

  • クリプトンは燃えませんが、空気より重く、屋内では低い所にたまりやすいガスです
  • エア・ウォーターのSDSでは、高い濃度で吸うと酸欠で死亡することがあると書いています。換気をよくして、酸素濃度に気をつけます
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