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GUIDE / KOUKINZAI

抗菌剤とは?樹脂・繊維・塗料に使う抗菌剤の種類(銀系・亜鉛系・液体)と⁠、耐熱温度・粒径・登録の選び方

樹脂・繊維・塗料に練り込んで製品の表面で菌を増やさないようにする工業用の抗菌剤について、銀系と亜鉛系の違い、担体による耐熱温度と粒径の違い、抗菌活性値とSIAAマーク、食品にふれる用途の登録を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

抗菌剤は、樹脂・繊維・塗料に混ぜて、製品の表面で菌を増やさないようにする薬剤です。工業用は、銀や亜鉛のイオンで効く無機系の粉が中心で、加工に使う液体の銀系もあります。選ぶときは「何に混ぜるか(樹脂・繊維・塗料)」「何℃で加工するか」「食品にふれるか」の3つを先に決めます。

抗菌剤とは

抗菌剤は、樹脂・繊維・塗料・紙に混ぜて、できた製品の表面で細菌を増やさないようにする薬剤です。SIAA(抗菌製品技術協議会)は⁠、菌を長い時間増やさないようにすることを「抗菌」と呼んでいます。

JISでは、加工していない製品と比べて細菌の増え方が100分の1以下(抗菌活性値2以上)⁠な⁠ら⁠、抗菌効果があるとしています。

比較ページには、日本の会社が自社で開発・製造する工業用の抗菌剤を、品番の単位で載せています。抗菌剤を練り込んだ完成品、家庭用の抗菌スプレー、防カビが主な目的の防カビ剤、商社が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 銀系(粉末)は⁠、銀イオンをゼオライト・ガラス・リン酸カルシウム・リン酸塩に載せた白い粉です。例は東亞合成のノバロン AG300、愛知珪曹工業のシリカジョインAG、石塚硝子のイオンピュア、サンギのアパサイダー、シナネンゼオミックのゼオミック、太平化学産業のシルバーエースです
  • 亜鉛系(粉末)は⁠、亜鉛を主な抗菌成分にした粉で、紫外線で変色しにくいのが特長です。例は古手川産業のSEABIO Z-24と、東亞合成のノバロン VZ100です
  • 銀系(液体)は⁠、銀を水に溶かして安定させた液体で、繊維の加工や水性の塗料に混ぜます。例は抗菌化研のLunarSilverです

耐熱温度で選ぶ

樹脂に練り込んで成形するなら、成形の温度に耐えるかを先に見ます。

  • サンギのアパサイダーAWは、耐熱温度が約1200℃です
  • 東亞合成のノバロン AG300と、愛知珪曹工業のシリカジョインAG 5Gは、800℃です
  • 愛知珪曹工業のシリカジョインAG 1Zと、石塚硝子のイオンピュアは、500℃です
  • シナネンゼオミックのゼオミックは、最高350℃の成形温度でも分解しません

粒径で選ぶ

繊維や薄いフィルムに練り込むときは、粒の小さいグレードを選びます。シナネンゼオミックの説明では、粗い粒が混じると、薄い塗膜やフィルムでブツの原因になります。

  • サンギのアパサイダーAKは、平均粒子径が0.2〜0.35μmです
  • 東亞合成のノバロン AG300と、シリカジョインAG 1Zは、1μmです
  • ゼオミックの汎用グレードは、2.5μm程度です
  • 古手川産業のSEABIO Z-24は、200〜300nmほどの板状の粒です

抗菌効果の試験とSIAAマーク

  • 樹脂の板などは、JIS Z 2801(ISO 22196)のフィルム密着法で試験します。抗菌活性値が2.0以上なら効果ありと判断します
  • 布はJIS L 1902で試験します。LunarSilverは、ポリエステル100%の生地で抗菌活性値3.8でした
  • SIAAマークは、細菌の増え方が百分の一以下で、耐久性試験のあとも効果が確かめられた製品に付く印です。アパサイダーAW・AKとLunarSilverはSIAAの登録抗菌剤です

食品にふれる用途と変色

  • 食品にふれる部品には、米国FDAの登録があるグレードを選びます。ゼオミック AJと、イオンピュア IPLが当てはまります
  • 銀系は、樹脂や添加剤との組み合わせで変色することがあります。紫外線での変色を避けるなら、亜鉛系を選びます
  • 抗菌加工の製品でも、表面が汚れで覆われると効きません。掃除は続けます
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