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GUIDE / IODINE

ヨウ素(ヨード)⁠と⁠は⁠?特級と一級の違い、試薬・よう素溶液・工業用の種類と、純度・荷姿・価格の選び方

分析の試薬や有機合成の原料、造影剤や殺菌消毒剤の原料に使うヨウ素(ヨード)の化学式と分子量、昇華しやすさ、特級と一級の違い、0.05mol/Lのよう素溶液、国内のヨウ素メーカーが作る工業用、劇物と消防法の扱い、毒性と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

ヨウ素は、ヨードとも呼ぶ黒紫色の固体の元素です。分析の試薬や有機合成の原料のほか、造影剤や殺菌消毒剤、液晶用偏光膜の原料にも使います。試薬は特級と一級が25〜500gのびんで、0.05mol/Lのよう素溶液もあり、工業用は国内のヨウ素メーカーが25〜50kgのファイバードラムで出しています。毒物及び劇物取締法の劇物です。選ぶときは「試薬か溶液か工業用か」「特級が要るか」「どれくらいの量を使うか」の3つを先に決めます。

ヨウ素とは

ヨウ素は、化学式I2で表されるハロゲン元素です。分子量は253.81で、試薬の名前では「よう素」と書きます。合同資源は、常温で金属光沢のある固体で、昇華しやすく、常温で紫色の蒸気を出すと説明しています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るヨウ素を、試薬と溶液は品番、工業用は製品と形の単位で載せています。商社が売る品、ほかのメーカーの品、ヨードチンキやうがい薬など医薬品や家庭用として売る品は載せていません。

見た目と性質

  • 金属光沢のある黒紫色の固体です
  • 比重は4.93、融点は113.5℃、沸点は184.4℃です
  • 昇華しやすく、常温でも紫色の蒸気を出します
  • 水には溶けにくく、20℃の水100mLに0.03gしか溶けません。エタノールには溶けます

試薬の等級と規格

  • 試薬特級は、JIS K 8920の規格です。富士フイルム和光純薬の096-05425は、純度99.8%以上に加え、塩素及び臭素0.003%以下、不揮発物0.005%以下、硫酸塩0.005%以下です
  • 純正化学の試薬特級も、純度99.8%以上、塩素及び臭素0.003%以下、不揮発物0.005%以下です
  • 純正化学の純正一級は純度99.0%以上で、不揮発物の上限は0.02%以下とゆるめです
  • 関東化学の特級20035-00は、純度99.8%超の板状結晶です
  • 富士フイルム和光純薬の特級は球状で、保存条件は冷蔵(氷冷輸送)⁠で⁠⁠⁠⁠す

よう素溶液

  • 濃さを0.05mol/Lに合わせた規定液で、滴定にそのまま使えます
  • 富士フイルム和光純薬の容量分析用091-00475は、ファクターが0.990〜1.009(20℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 国産化学は容量分析用の0.05mol/L・0.01mol/L・0.005mol/Lを出しています
  • 関東化学は、医薬品試験用の0.05mol/Lヨウ素液を出しています

工業用(ヨウ素メーカーの品)

  • 天然ガスのかん水からヨウ素を採るメーカーが作っています
  • 合同資源のヨウ素は、純度99.7%以上のプリル(球状)で⁠、荷姿は50kgファイバードラムです。フレークや顆粒、水溶液の形もあります
  • 伊勢化学工業は、球状のイセフローと、塊状又は鱗片状の結晶のクルードを出しています。どちらも含量99.7%以上で、荷姿は25kgと50kgのファイバードラムです
  • 日宝化学のヨウ素は純度99.5%の黒紫色の顆粒で、荷姿は25kgのファイバードラムです
  • 東邦アーステックのヨウ素は純度99.7%以上で、50kg入りのファイバードラムで出ています
  • K&Oヨウ素は、クルード・試薬一級(当社規格)・日本薬局方の3つの規格を出し、形はフレークとプリルです
  • 合同資源によると、全世界のヨウ素生産量は年間約34,000トンで、日本は約9,400トン、世界の約26%です

値段と買い方

  • 特級の500gは、富士フイルム和光純薬が11,000円、国産化学が11,500円、関東化学が13,000円(税抜)、純正化学が14,100円です
  • 一級の500gは、純正化学が8,400円、富士フイルム和光純薬の和光一級が9,100円です
  • 少ない量なら、純正化学の特級25gが1,700円、富士フイルム和光純薬の特級25gが2,600円です
  • よう素溶液の500mLは、富士フイルム和光純薬が2,500円、関東化学が4,400円(税抜)、国産化学が4,600円です
  • 工業用は値段を出しておらず、量を伝えて見積もりを取ります

法規と保管

  • 毒物及び劇物取締法の劇物です
  • 消防法では貯蔵等の届出を要する物質で、200kg以上をしまっておくときに届け出ます
  • 労働安全衛生法では、名称を表示・通知すべき物に当たります
  • 安全データシートでは、吸入すると生命に危険、飲み込むと有害、長く繰り返し触れると甲状腺に障害が出るおそれに当たります
  • 水生生物に非常に強い毒性があるので、排水に流しません
  • ヨウ素と組み合わせて使うことの多いヨウ化カリウムは、ヨウ化カリウムの比較⁠で扱っています
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