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GUIDE / HISTAMINE

ヒスタミンとは?食品分析・研究に使うヒスタミン試薬の種類(遊離塩基・二塩酸塩・標準品・標準液)と⁠、含量・保管・価格の選び方

魚などの食品中ヒスタミンの分析や、生化学・薬理の研究に使うヒスタミン試薬の3つの種類、遊離塩基と二塩酸塩の違い、食品分析用の標準品と1000ppm標準液、内部標準の重水素標識体、保管と値段を、メーカーの公式資料と厚生労働省の資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

ヒスタミンは、アミノ酸のヒスチジンからできるアミンで、魚が傷むとたまってアレルギー様の食中毒のもとになります。分析や研究には、遊離塩基・二塩酸塩・標準品・標準液の形で試薬として売られています。選ぶときは「食品の定量か研究か」「遊離塩基か二塩酸塩か」「量り取るか薄めるだけか」の3つを先に決めます。

ヒスタミンとは・食べ物との関係

厚生労働省によると、ヒスタミンは、食品中のヒスチジンにヒスタミン産生菌の酵素が働いてできます。ヒスタミンが高濃度にたまった魚とその加工品を食べると、アレルギー様の食中毒が起きます。一度できたヒスタミンは、調理の加熱では分解されません。

そのため、魚や加工品を扱う工場や検査機関では、食品中のヒスタミンの量を測ります。測るときの基準になるのが、ヒスタミンの標準品や標準液です。研究では、ヒスタミンの作用を調べる受容体や生理の実験の材料として使います。

比較ページには、メーカーが自社のブランドで売るヒスタミン試薬を、品番の単位で載せています。食品検査用の測定キット、医薬品、販売店が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 遊離塩基は、塩を含まないヒスタミンそのものです。例は富士フイルム和光純薬の084-00643と、Selleckの S3968 ⁠⁠⁠です
  • 二塩酸塩(一般試薬)は⁠、塩酸と塩にしたふつうの試薬です。例は関東化学の18060-60、ナカライテスクの18112-61、Thermo Fisherの150620050 ⁠⁠⁠です
  • 標準品・標準液は、分析の基準に使う品です。例は和光の食品分析用の標準品081-09151、林純薬工業の1000ppm標準液、島津ジーエルシーの重水素標識体 C10965 ⁠⁠⁠です

遊離塩基と二塩酸塩の違い

  • 遊離塩基は CAS RN 51-45-6で、分子量は111.15です
  • 二塩酸塩は CAS RN 56-92-8で、分子量は184.07です
  • 同じ重さでもヒスタミンの量が違うので、分子量で直してから溶かします
  • 和光の遊離塩基はアルゴンを封入して届きます。和光の二塩酸塩は潮解性があるので、ふたを閉めてしまいます

食品分析で使う標準品と標準液

  • 和光の食品分析用の標準品081-09151は、含量98.0%以上、乾燥減量2.0%以下と決めています
  • 同じ会社の和光特級の二塩酸塩081-03551は、含量97.0%以上、乾燥減量3.0%以下です
  • 林純薬工業の標準液は、ヒスタミンとして1mg/mL(1000ppm)に合わせてあり、薄めるだけで検量線を作れます
  • 島津ジーエルシーの C10965 は、水素を重水素に置き換えた標識体です。同位体濃縮は98% 2H以上で、LC-MS/MSの内部標準に使います

純度の数字の読み方

  • Thermo Fisherの150620050は、過塩素酸の滴定で98.5%以上という規格値です
  • Selleckの S3968 の99.99%は、製品ページの表示値です
  • 島津ジーエルシーの C10965 の98.00%は、目安の値です
  • 測り方と、規格か表示値かがそろわないので、数字だけで上下を決めません

保管と値段

  • 和光の084-00643と081-09151は冷蔵で、氷冷で届きます。ナカライテスクの18112-61も冷蔵です
  • 林純薬工業の標準液は常温でしまえます。Selleckの S3968 は粉末を-20°Cで3年もちます
  • 二塩酸塩の1gは、ナカライテスクが2,970円、関東化学が6,100円です⁠(税抜)
  • 和光の標準品081-09151は100mgで17,000円、林純薬工業の標準液は100mLで11,000円です⁠(税抜)
  • 研究用の試薬は、食品・医薬品・家庭用品としては使えません
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