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GUIDE / GLUTAMIC-ACID

グルタミン酸とは?構造式・分子量・溶解度と、L体・D体・DL体、試薬特級・食品添加物の違いと選び方

ペプチド合成や培地への添加、試験・分析、食品の仕込みに使うグルタミン酸の性質、L体・D体・DL体の見分け方、JIS K 9047の試薬特級と食品添加物の規格の違い、グルタミン酸ナトリウムやグルタミンとの違い、kg単位での買い方と値段を、メーカーの公式資料と安全データシートをもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

グルタミン酸は、タンパク質を作るアミノ酸のうち、もっとも広く大量にあるものの一つで、コンブのうま味のもとです。業務用は、L体の試薬(特級・一級・研究用)、D体・DL体、食品添加物に分かれます。選ぶときは「どの異性体か」「試薬か食品添加物か」「どの量で受けるか」の3つを先に決めます。

グルタミン酸の構造式・化学式と性質

グルタミン酸の分子式はC5H9NO4、分子量は147.13です。グルテン(小麦たん白質)を分解したものから初めて取り出されたので、この名前が付きました。

水には溶けにくく、富士フイルム和光純薬の資料では、水100gに0.84g(25℃)、2.19g(50℃)溶けます。エタノールやジエチルエーテルにはほとんど溶けません。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出すグルタミン酸を、品番・等級・包装の単位で載せています。グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料)、家庭向けの品、誘導体は載せていません。

3つの区分

  • L体の試薬は、試験・分析、ペプチド合成、培地への添加に使います。富士フイルム和光純薬・関東化学・純正化学・ナカライテスク・ペプチド研究所・サーモフィッシャーが出しています
  • D体・DL体は、シグナル伝達の研究や、D体を指定する合成に使います。富士フイルム和光純薬・サーモフィッシャー・米山薬品工業が出しています
  • 食品添加物は、食品に使うための規格で作ったL体です。関東化学と純正化学が出しています

L体・D体・DL体の見分け方

  • CAS RNは、L体が56-86-0、D体が6893-26-1、DL体が617-65-2です
  • 比旋光度は、L体の特級で+31.5〜+32.5°、富士フイルム和光純薬のD体で-29.5〜-32.5°⁠⁠⁠です
  • 異性体の混入の上限は、ペプチド研究所の2708がD体0.1%以下、米山薬品工業のD体29441がL体0.5%以下です
  • 名前だけで頼まず、CAS RNと比旋光度まで照らし合わせます

試薬特級で見る所

  • 特級はJIS K 9047の規格で、純度と不純物の上限を決めています
  • ナカライテスクの16911-35は、純度99.0%以上、塩化物0.02%以下、重金属0.001%以下、乾燥減量0.2%以下です
  • 富士フイルム和光純薬の074-00505の規格書には、ひ素1ppm以下、鉄0.001%以下、アンモニウム0.02%以下まで並んでいます
  • 関東化学の17021-00の公式ページは、不純物ごとの規格値まで載せていません。規格書か試験成績書で確かめます
  • 純正化学の27355-1201は一級ですが、規格書に純度99.0%以上、塩化物0.02%以下を出しています

食品添加物で見る所

  • 食品に使うなら、試薬ではなく食品添加物の規格の品を選びます
  • 純正化学の27356-2250は、含量99.0%以上、pH3.0〜3.5、塩化物0.021%以下、鉛1μg/g以下、ヒ素3μg/g以下を規格書に出しています
  • 関東化学の58052-17は、純度>99.0%(滴定)の500g包装です

グルタミン酸ナトリウム・グルタミンとの違い

  • グルタミン酸ナトリウムは、グルタミン酸のナトリウム塩で、うま味調味料として大量に使われています
  • 純正化学は、L-グルタミン酸ナトリウム一水和物をL-グルタミン酸とは別の品番で出しています
  • グルタミンは別の物質です。富士フイルム和光純薬もL(+)-グルタミンを別の製品で出しています

取り扱いと保管

  • 富士フイルム和光純薬の安全データシートでは、GHS分類基準に該当しません
  • 粉が皮膚や眼に付かないよう保護具を付け、強酸化剤とは混ぜません
  • 熱で分解すると、刺激性で有毒なガスと蒸気が出ることがあります
  • 直射日光を避け、換気のよい涼しい場所に密閉して保管します。容器はポリエチレンかポリプロピレンを使います

購入価格と見積もり

  • L体の試薬の500gは、ペプチド研究所の2708が4,500円、純正化学の27355-1201が5,400円(本体)、ナカライテスクの16911-35が6,550円(税抜定価)、富士フイルム和光純薬の074-00505が6,800円(希望納入価格)、関東化学の17021-00が7,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 食品添加物は、関東化学の58052-17が500gで5,000円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • D体は、富士フイルム和光純薬の077-00492が25gで9,300円です
  • 米山薬品工業はD体とDL体を1kg・5kg・10kg・50kgの包装で受注製造していて、値段は出していません
  • サーモフィッシャーの品と純正化学の食品添加物も値段を出していないので、等級・量・包装を伝えて見積もりを取ります
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