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GUIDE / GLUCOSAMINE

グルコサミンとは?塩酸塩とN-アセチル体の違い、研究用試薬と食品・化粧品向け原料の規格・荷姿・価格の選び方

糖の研究や試液づくりに使う試薬、食品・化粧品の工場が使う原料としてのグルコサミンについて、作り方、化学式と分子量、グルコサミン塩酸塩とN-アセチル体の違い、試薬の純度の決め方、原料のヒ素・鉛・生菌数の規格、荷姿と値段を、メーカーの公式資料と安全データシートをもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

グルコサミンは天然のアミノ糖の一つで、エビ・カニの殻のキチンを塩酸で分解して作ります。業務用は、研究用の試薬と食品・化粧品向けの原料に分かれます。試薬は「グルコサミン塩酸塩」と「N-アセチルグルコサミン」の2種類です。選ぶときは「研究に使うか、食品・化粧品に入れるか」「どちらの化学形態か」「どの量で受けるか」の3つを先に決めます。試薬は試験研究用なので、食品や医薬品の原料には使えません。

グルコサミンの作り方と性質

焼津水産化学工業の説明では、グルコサミンは自然界ではそのままの形ではほとんど見つかりません。工業的には、エビ・カニなどの殻から作ったキチンを塩酸で分解して作ります。

グルコサミン塩酸塩の分子式はC6H13NO5・HCl、分子量は215.63、CAS RNは66-84-2です。水に溶けやすく、エタノールとアセトンには溶けにくい性質です。N-アセチル-D-グルコサミンは分子式C8H15NO6、分子量221.21、CAS RNは7512-17-6です。

比較ページには、日本の会社が自社製品として出すグルコサミンを、品番・等級・荷姿の単位で載せています。サプリメントなど消費者向けの完成品と、キトサンなどの誘導体は載せていません。

3つの区分

  • 研究用のグルコサミン塩酸塩は、25g〜100gのびんで出す試薬です。富士フイルム和光純薬・関東化学・ナカライテスク・純正化学が出しています
  • 研究用の試薬では、N-アセチル体も25g〜100gのびんで出しています。冷蔵で保管する品が多く、同じ4社が出しています
  • 食品・化粧品向けの原料は、10〜15kgの箱や袋で受ける品です。甲陽ケミカル、焼津水産化学工業、南海化学が出しています

試薬で見る所

  • 純度の測り方が会社で違うので、数字だけで比べず測り方も見ます
  • 純正化学の27292-0410は、乾燥後の純度を99.0〜101.0%で決めています
  • ナカライテスクの16802-94は銀滴定で98.0%以上、関東化学の17583-30は滴定で98.0%を超えます
  • 富士フイルム和光純薬の073-02792は、含量99.0%以上と比旋光度+70.0〜+74.0°を製品規格書に出しています
  • 不純物の上限まで見たいときは、乾燥減量・強熱残分・重金属・ひ素まで規格書に出す純正化学の27292-0410を見ます

N-アセチルグルコサミンの試薬で見る所

  • 富士フイルム和光純薬・関東化学・ナカライテスクは、冷蔵での保管を指定しています。関東化学の01510-30は0〜6℃です
  • ナカライテスクの00520-74は、ケルダール法で純度98.0%以上を規格書に出しています
  • 純正化学の11030-0410は、純度を窒素の量(5.9〜6.5%)で決め、比旋光度と融点の幅も規格書に出しています
  • 関東化学の01510-30は、純度の規格値を製品ページに出していないので、規格書で確かめます

食品・化粧品向けの原料で見る所

  • 含量は、甲陽ケミカル・焼津水産化学工業・南海化学のグルコサミンがどれも98%以上です
  • ヒ素、鉛または重金属、一般生菌数、大腸菌群の上限を、どの会社も製品ページに出しています
  • 南海化学のグルコサミンは食品添加物の規格に合わせ、動物用食品の原料にも出しています
  • 焼津水産化学工業のマリンスウィートは、N-アセチル体を化学合成でない方法で量産したもので、砂糖の約半分の甘みがあります
  • 化粧品に入れるなら、医薬部外品原料規格2021に沿った品を選びます。焼津水産化学工業と甲陽ケミカルが化粧品用を出しています

えび・かにと由来

  • 焼津水産化学工業は、ナチュラルグルコサミンのアレルギー物質を「えび」、マリンスウィートを「えび・かに」と表示しています
  • 甲陽ケミカルのコーヨー N-アセチルグルコサミンPGは、国内で水揚げしたカニの殻から作ります
  • エビ・カニを使いたくない所には、甲陽ケミカルの糸状菌由来のコーヨーグルコサミンVGがあります

取り扱いと保管

  • 富士フイルム和光純薬のグルコサミン塩酸塩の安全データシートでは、GHS分類基準に該当しません
  • 粉が皮膚や眼に付かないよう保護具を付け、強酸化剤とは混ぜません
  • 容器を遮光し、換気のよい涼しい場所に密閉して保管します
  • 焼津水産化学工業の原料は常温で保管し、ナチュラルグルコサミンは製造後12か月、マリンスウィートは製造後27か月もちます

購入価格と見積もり

  • 値段を公式に出しているのは、25gか100gの試薬だけです
  • グルコサミン塩酸塩の25gは、富士フイルム和光純薬の073-02792が4,400円(希望納入価格)、関東化学の17583-30が4,600円(税抜)、純正化学の27292-0410が4,800円(本体)⁠で⁠す⁠。ナカライテスクの16802-94は100gで4,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • N-アセチルグルコサミンの25gは、富士フイルム和光純薬の011-12182が4,400円(希望納入価格)、関東化学の01510-30が5,800円(税抜)、純正化学の11030-0410が5,800円(本体)⁠で⁠す⁠。ナカライテスクの00520-74は100gで9,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 食品・化粧品向けの原料は値段を出していないので、化学形態・規格・量・荷姿を伝えて見積もりを取ります
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