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GUIDE / GALVANIZED-STEEL-SHEET

亜鉛めっき鋼板とは?溶融と電気の違い・ZAMなど高耐食めっき・付着量Z27の意味と選び方

板金・プレス・電機・建築の部材に使う亜鉛めっき鋼板(トタン・亜鉛鉄板)の仕組み、溶融亜鉛めっきと電気亜鉛めっきの違い、ZAM・スーパーダイマ・KOBEMAG・エコガルなどの高耐食めっき、付着量Z27・K27の意味、板厚と板幅、溶接の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

亜鉛めっき鋼板は、鋼板の表面に亜鉛、または亜鉛を主にした合金をめっきした、さびに強い鋼板です。溶融亜鉛めっき鋼板はトタン・亜鉛鉄板とも呼びます。めっきの方式は、溶けた亜鉛に通す溶融亜鉛めっき、電気で付ける電気亜鉛めっき、亜鉛にアルミとマグネシウムを足した高耐食めっきの3つです。選ぶときは「屋外か屋内か」「塗装するか」「付着量と板厚」の3つを先に決めます。

亜鉛めっき鋼板とは

亜鉛めっき鋼板は、鋼板を亜鉛の膜で覆ってさびを防ぐ鋼板です。JFE鋼板の資料では、めっきが傷ついても亜鉛が鉄より先に溶けて、鉄の腐食を防ぎます。これを犠牲防食作用と呼びます。

JFE鋼板は、耐用期間は使う環境・亜鉛付着量・化成処理で変わり、付着量が多いほど赤さびが出るまで長いと案内しています。

比較ページには、日本の会社が自社のめっきラインで作る亜鉛めっき鋼板を、銘柄の単位で載せています。アルミが半分を超えるガルバリウム鋼板や、部材にしてから亜鉛槽に漬ける後めっきの加工は載せていません。

3つの方式

  • 溶融亜鉛めっき:溶かした亜鉛の槽に鋼帯をくぐらせます。めっきを厚く付けられ、屋根・雨樋・空調機材に使います。例は東京製鐵の溶融亜鉛めっきコイル、日鉄鋼板のニスクジンク、ヨドコウのヨドジンクエコグリーンです
  • 電気亜鉛めっき:めっき液の中で電気を流して亜鉛を付けます。めっきは薄く均一で、家電・事務機器の外板や塗装の下地に使います。例は神戸製鋼所のコーベジンク、JFEスチールのJFE エクセルジンクです
  • 高耐食めっき:亜鉛にアルミやマグネシウムを足し、平らな所も切り口もさびに強くしています。例は日本製鉄のZAMとスーパーダイマ、神戸製鋼所のKOBEMAG、JFE鋼板のJFE エコガル、JFEスチールのエコガルNeoです

溶融と電気の違い

  • 溶融亜鉛めっきは厚く付けられます。ニスクジンクは、付着量をZ08〜Z27から選べます
  • 電気亜鉛めっきは薄く均一です。エクセルジンクは3〜40g/m²、コーベジンクは片面30g/m²以下です
  • 電気亜鉛めっきは、付着量を電気量で決めるので表面がきれいです
  • 屋外や湿気のある所は溶融、塗装して使う家電の外板は電気、と使い分けます

高耐食めっきの違い

  • ZAMは、亜鉛にアルミ6%・マグネシウム3%を足しためっきです。日本製鉄の資料では、耐食性は溶融亜鉛めっき鋼板の10〜20倍です
  • 神戸製鋼所のKOBEMAGも、亜鉛-6%アルミ-3%マグネシウムのめっきです
  • スーパーダイマは、アルミ約11%・マグネシウム約3%に微量のシリコンを足しています
  • エコガルNeoは、亜鉛-5%アルミのめっきに微量のマグネシウムとニッケルを足しています。酸性雨の地域や畜舎・堆肥舎にも使えます

付着量と板厚

  • Zは亜鉛めっき、Kは亜鉛-アルミ-マグネシウム系めっきの付着量の記号です
  • ニスクジンクの表では、Z27は両面3点平均の最小付着量が275g/m²、Z08は80g/m²です
  • ZAMとKOBEMAGは、K06〜K35から選べます
  • 板厚は、ニスクジンクの一般用が0.25〜1.6mm、ヨドジンクエコグリーンが冷延原板で0.25〜2.30mm、エクセルジンクとエコガルNeoが0.3〜3.2mmです
  • ZAMは、製造拠点を合わせて0.2〜6.0mmまで作っています

化成処理と溶接

  • 白さびを抑える化成処理には、六価クロムを使わないクロメートフリーの品が増えています
  • 神戸製鋼所は1998年に世界で初めてクロメートフリーの電気亜鉛めっき鋼板を出しました。東京製鐵は2023年12月でクロメート処理品の製造をやめました
  • 神戸製鋼所は、スポット溶接では溶接電流を10〜30%多く、通電時間を約10%長くするよう案内しています
  • 値段を公式に出しているメーカーはありません。めっきの種類・付着量・板厚・板幅・化成処理・数量を伝えて見積もりを取ります
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