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GUIDE / FUNTAI-TORYO

粉体塗料とは?焼付塗装に使う粉体塗料の種類(エポキシ・エポキシポリエステル・ポリエステル・ふっ素)と、焼付温度・膜厚・保管の選び方

鋼製家具・建材・電気機器・自動車部品の焼付塗装に使う粉体塗料の4つの種類と違い、低温硬化の焼付条件、膜厚、屋外の耐候性、絶縁用の品、回収粉と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月1日更新

この記事の答え

粉体塗料は、有機溶剤を含まない粉の塗料を吹き付け、熱で焼き付けて塗膜にする塗料です。パウダーコーティングとも呼びます。樹脂の種類で、エポキシ系・エポキシポリエステル系・ポリエステル系・ふっ素系に分かれます。選ぶときは「屋内か屋外か」「何℃まで焼けるか」「絶縁が要るか」の3つを先に決めます。

粉体塗料とは

粉体塗料は、有機溶剤を使わない粉末状の塗料です。静電スプレーで金属に付け、炉で焼いて溶かし、塗膜にします。流動浸漬で塗る方法もあります。

比較ページには、日本の会社が自社で作る粉体塗料を、品番の単位で載せています。液体のエポキシ樹脂塗料、塗装の設備、粉体塗装の受託加工は載せていません。

4つの種類

  • エポキシ系は、付着性・防錆・耐薬品性・電気絶縁性に強く、屋内や絶縁に使います。例は川上塗料のポーセラック2000-21、ソマールのエピフォームF-6975、ペルノックスのPCE-500です
  • エポキシポリエステル系は、塗りやすく仕上がりがよいので、屋内の製品に使います。例は大日本塗料のV-PET#5200、神東塗料のイノバックスHシリーズです
  • ポリエステル系は、日光と雨に強く、屋外に使います。例はロックペイントのタフロック7000番級、川上塗料のポーセラック3000、神東塗料のイノバックスPDシリーズ、ナトコのエコナ51Aです
  • ふっ素系は、粉体塗料で最も耐候性にすぐれ、外装建材に使います。例は大日本塗料のパウダーフロンSELAです

焼付温度と低温硬化

  • 通常のポリエステル粉体塗料は、180℃×20分で焼き付けます
  • ロックペイントのタフロック7000番級、神東塗料のイノバックスPDシリーズ、ナトコのエコナ51Aは、160℃×20分で焼き付けられます
  • 神東塗料のイノバックスHシリーズは、標準が170℃×20分、低温硬化タイプが145℃×20分です
  • 大日本塗料のV-PET#5200は、140℃×20分です
  • 川上塗料のポーセラック2000-21は、110℃×20分以上で硬まり、アルミやプラスチックにも塗れます
  • 焼き付けが足りないと、性能が大きく落ちます

膜厚と屋外の耐候性

  • 粉体塗料は、1回で30〜200μmほどに塗れます
  • 標準膜厚は、神東塗料のイノバックスHシリーズが50〜70μm、川上塗料のポーセラック3000が50〜80μmです
  • 神東塗料のイノバックスPDシリーズは、サンシャインWOM 300時間で光沢保持率80%以上です
  • 大日本塗料のパウダーフロンSELAは、8000時間で光沢保持率70%以上です

絶縁に使う粉体塗料

  • ソマールのエピフォームF-6975は、UL1446のH種(180℃)⁠を⁠持⁠ち⁠、190℃×20分で硬化します
  • ペルノックスのPCE-500は、ヒートサイクルに強いブスバー絶縁用です

保管と回収粉

  • 直射日光を避け、30℃以下の風通しのよい場所にしまいます。熱と湿気で粉が固まります
  • 回収粉は混ぜすぎないようにします。ロックペイントは推奨使用量を10%以下にしています
  • 種類の違う粉は、少しでも混ざると仕上がりが崩れます
  • 粉じん爆発に気をつけ、ブースと装置のアースをとります
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